WOMO

Original

<5番>秋の夜長にしっぽりと聴きたい3曲

好きな音楽を流しつつ、お酒とスルメをつまみながら、夜更かししたっていいじゃないか。

かくいう私は、断然早寝派(笑)
可能なものなら22時には布団に入って、ぬくぬくごろごろしたいのです。

ただ、「秋の夜長~」なんて言われてしまうと、普段読みもしない本を読んでみたり、月明かりの中で間接照明をつけてぼーっとしたり、そんな時間を過ごしてみたくなるものです。
なんだかそれが、ものすごく贅沢で大人な時間に感じたり。


そこで今回は、夜更かしのお供にしたい3曲と快感フレーズをご紹介!

少し汗ばんだ手のひらが 子供みたいな体温

きのこ帝国 『クロノスタシス』/(2014年)

Holiday's middnight、コンビニで缶ビールを買って2人で家まで歩いて帰る。

会話は、
「“クロノスタシス”って知ってる?」
「知らない」
「時計の針が止まって見える現象のことだよ」
のみ。

その数分の出来事を歌っているが、なんだかとっても特別な時間に感じる(聞こえる)。

ところどころに“キミ”を愛おしく思う場面を垣間見るのは、休日の夜、いろんなことに繊細になって、感覚がオープンになっているからだと思う。


汗ばんだ手を「子どもみたい」と思える発想力と愛ですよ。



楽しい夜更し 明日は休み

大瀧詠一『楽しい夜更し』/(1975年)

一番好きなことば。「明日は休み」

休日の予定は夜更かし、夜更かしのために休日の予定は入れません。
というくらい、夜更かしに最高の価値を置いている、楽しみ尽くそうというのが伝わってくる。

金曜日の「24時?まだまだ。」
あの感覚、大好きです。


1人で漫画を読みながら、くだらない深夜番組を見ながら、ぐうたら家で過ごす深夜に聞きたい1曲。
うん、それが本当に心地いいんです。

東京の街に出てきました

くるり『東京』/(1998年)

こちらはあえて平日の夜、ぼんやりと外を眺めながら、聴きたい。

「東京の街に出てきました」
いや、東京で暮らしたこともないけど、なんだろうこの共感できるワンフレーズは。

都会(社会)に出て、それなりに仕事してる自分がいて、でもなんかなー、なんて物思いにふける。
ふと思い出すあの人に電話してみようかな。
そのうちうとうとして寝てしまえば、何てことない、また明日がやってくるだけ。

でも、ちょっと踏ん張ってみようと思える、不思議な1曲です。


まとめ

読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋。

いろんな秋の楽しみ方がありますが、結局ぼーっと好きな音楽聞いてる時間が一番贅沢に思える27歳秋なのでした。



次回は、10月5日(水)の更新です!

更新日:2016/9/22
コラムシリーズイメージ

ゆとり最前線サツキの『快感フレーズは添えるだけ。』 完全筆者主観の、心地いいと思った音楽と快感フレーズをご紹介。「わかるわ~」と共感を得られる…かは分からないですが、一度聴いてみる価値ありの音楽をお届けします。

よみものシリーズ