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<7番ホール>「広重」はわかるが、あなたは誰?

静岡県内外のお出かけスポット情報をお届け。

春間近なので“はるみ”を求めて由比へ

いやぁ〜、なんだか暖かいっすねぇ〜。
頭が春めいてきたホールです。

1月とは思えない、風もなく暖かな日曜日。
「この味がいいね」と君が言ったから 一月二十二日は はるみ記念日(リズム悪し、そして古いね)
とばかりに、清水が発祥のみかん「はるみ」を求めて、娘と由比へドライブであります。

実は、もともと由比へ向かうつもりなどまったくなかったのですが、
とある事情で予定変更。それはまた、8番ホールあたりで。

「由比本陣公園」で顔ハメ

とはいえ、ただただ「はるみ」だけを求めて由比に行くほどヘタレではありません。
由比には「由比本陣公園」があり、その敷地内にある「東海道広重美術館」の建物前に顔ハメ看板があることは調べ済み。
娘も良くしたもので、「はるみ」の前に「顔ハメ」だといえば、
「あー、そうだよねー」

ホール家では、顔ハメのなんたるかが認知されつつあるようです。
気になるのは、楽しそうというよりは、義務でやらされてる感があるところ。
ビシっと、顔ハメのなんたるかを伝えます。

「いいか、写真の表情ってのは大切だ。写真には、その人の内面がつい無意識に出てしまうから、心してカメラと向き合わねばならない。特に顔ハメ看板に顔をはめるということは、もともとのモチーフとなっている方へのオマージュというか感謝と言うか憑依と言うか、一言で言えば、なりきることが大切なわけよ、わかる?」

めんどくさいですよね。いよいよ義務感しかわかない説教をうけて撮った写真がこちら。

ま、本人笑ってるからいいか。

しかし、そもそもホールさん自身は「歌川広重」になりきっているのかと問われると、甚だ疑問。
ニヤニヤ笑ってればいいてもんじゃないんだぞ、ホール!

ところで、娘のほうは誰がモチーフなのか?
「歌川広重」のほうにはちゃんと「歌川広重」と書いてあるから「歌川広重」なのだと思われるのですが、その横の人には名前がない。
旅姿をしていてちょんまげを結っているところからすると、どこかの武家の旅侍っぽいのですが。。。

由比の有名人といえば、由比フニャララ

今回は、ちゃんと、そのあたりも聞いてきております。

写真を撮ってくれた、東海道広重美術館に隣接している「東海道由比宿交流館」のスタッフの方によれば、
「それは、由比正雪ですよ」
とのこと。

由比正雪といえば、由比出身の江戸時代前期の軍学者で、江戸幕府転覆を狙ったとされる慶安の変(由井正雪の乱)の首謀者とされている人物。学者さんだったのですね。

となると、ちょんまげ頭の説明がつかないのだが、それを言い出したら、江戸時代末期の歌川広重と江戸時代前期の由比正雪が一緒の風景に入ることすらありえないわけなので、すべての説明がつかなくなる。

「オマージュっていうことで 笑」

あぁ、オマージュね。じゃぁしょうがないや〜。
顔ハメの一つや二つに目くじら立てるほうがどうかしてますもんね。

旧東海道で“春”をお買上げ

「由比本陣公園」は、その名の通り由比宿の本陣がおかれた場所にあり、表門や石垣、木塀など、当時の面影を残す、なかなか居心地の良い公園。

その正門の向かいには、由比正雪の生家と伝わる「正雪紺屋」があります。
せっかく「由比正雪」になりきったところでもあるので立ち寄ってみましょう。

由比本陣公園の表門。街道を挟んで向かいには正雪紺屋がある

正雪紺屋の佇まい。美しいです

写真奥には江戸時代に使っていた藍かめなども見学できます

昔の染物屋の道具や仕事場が残されており、その傍らでは、ここでしか販売されていない本染めの手ぬぐいのほか扇子などの和風雑貨が販売されています。
手ぬぐい好きのホールさん、ベタではありますが、由比の桜えび柄の手ぬぐいをお買い上げ。600円也。本染めにしては良心的な価格で、一足早く春の桜えびを満喫です。

そして、街道沿いで見つけた「はるみ」。こちらも一袋200円と超良心的価格。
春を予見させる味と香りにちなんで名付けられたという「はるみ」。
帰りの車内は、ほんわりと春の雰囲気に包まれたのでありました。

このコラムらしからぬ、きれいな終わり方でなぜか恥ずかしい、
ホール志水がアナ場からお伝えしました。

この日、はるみが売られていたのはこの一箇所だけ

「由比本陣公園」と「正雪紺屋」の施設情報です

由比本陣公園

https://www.visit-shizuoka.com/spots/detail.php?kanko=496

TEL 054-375-5166(東海道由比宿交流館)
所在地 静岡市清水区由比297-1
休館日 月曜、年末年始(月曜が祝日の場合は翌日)
営業時間 9:00〜17:00
利用料 無料
顔ハメ 1カ所(ホールさん調べ)

正雪紺屋

https://machipo.jp/location/3755

TEL 054-375-2375
所在地 静岡市清水区由比68
休館日 不定休
営業時間 9:00〜17:00
見学 無料

更新日:2017/2/7
コラムシリーズイメージ

ホール志水の『アナがあったらハマりたい』 県内外のお出かけスポット情報を、本筋を外しつつ私感たっぷりに、お届けしたりお届けしなかったりします。そしてハメを外して顔ハメしていきます。

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