【Valentine企画】こころ、ときめく、甘いもの
ショコラの香り漂う、どこかスイートな季節。そんな時期に恒例となった「いい男」特集、今年はお菓子づくりに携わる男性に注目。甘くとろけるスイーツに情熱をかけるその姿に密着。
キャトルエピスオーナー 藁科雅喜さん(46歳)
作り手の思いがこもった珠玉のスイーツにときめいて
ひとくち食べれば幸せな気持ちになれる“甘いもの”。愛でたくなるルックス、口の中に広がるスイートな味わいに心がときめく。そんなスイーツの裏には、「食べる人に笑顔になってほしい」という作り手の思いがある。そこに込められたストーリーこそが、スイーツを目にした瞬間、口にした瞬間のあのときめきを作り出しているのかもしれない。
今回womoが話を伺ったのは、富士市と静岡市清水区の人気洋菓子店「キャトルエピス」を営む藁科さん。2017年8月には富士店の隣にチョコレート専門店「アトリエショコラ」がオープン。経営者としても多忙な日々を送る藁科さん自ら、月に3日間、コース料理のようにデザートを提供する会を開いている。
目の前で魔法のようにデザートが仕上がる様子を見ながら、ゆっくり時間をかけて味わうこの「アトリエ デセール」。生産者や食材の話を聞きながら、“出来たて”ならではの魅力がつまったデザートを楽しむ時間は、まるで夢のよう。開催直前まで試行錯誤を重ね、藁科さん自身も緊張感を持ちながらデザートを出しているという。「お客様にとって、記憶に残る時間となってほしいんです。だからおいしいと自信を持って言えるものを、そして笑顔になってもらえるものを出しています」。
1品目はこのあとの展開にわくわくするもの、2品目はさっぱりしつつアクセントのあるものを。3品目はここでしか食べられないもの、そして4品目はチョコレートの魅力を凝縮した一皿を、と味のリズム感も絶妙。
「5、6年前から、この会をやりたいと考えていました。それから改めてお菓子と向き合い、やっと今の自分で、カウンターに立てると思えるようになったんですよ」。多くのファンを持つ人気店になっても、作り手として変化と挑戦をし続ける姿は、思わず惚れ惚れしてしまうほど。日々創作に励み、お客様の笑顔のためにお菓子を作り続ける職人たちは、まさに“いい男”。そんな作り手の想いにときめきながらいただくスイーツは、これまでより一層おいしく感じるのかもしれない。
藁科さんがつくる こころ、ときめくSweets
【デザートのコースが味わえるイベントを開催】
「アトリエ デセール」
●日時/毎月3日間開催、各日11:00~・18:00~
●定員/各回8名(一人3500円)
●予約方法/ホームページの予約フォームまたはTELにて要予約
※開催日時はホームページにて公開
<藁科さんのお店>
●quatre épice 富士店(キャトルエピス ふじてん)
☎0545-55-3388/富士市瓜島町152-2/月~土10:30~19:00、日~17:00
●アトリエショコラ
☎0545-32-6685/富士市瓜島町152-2(キャトルエピス富士店右隣)/10:30~19:00、日~17:00
●quatre épice 静岡店(キャトルエピス しずおかてん)
☎054-371-5020/静岡市清水区天神2-6-4/月~ 土10:30~19:00、日~17:00
Conche オーナー 田中克典さん(32歳)
ショコラの貴公子がつくる〝Bean to Bar〟チョコ
カカオ豆から作るチョコレート専門店「コンチェ」。店内の工房で、世界各地の厳選カカオ豆を焙煎から成形まで行っている。もともと食と健康への関心が高かったというオーナーの田中さん。「何気なく興味を持ったチョコレートの世界。市販品の多くは添加物が含まれていて、自分が求めているものとは違いました。それなら自分で無添加のチョコレートを作ってみようと思ったんです」。
添加物を使わない分、手間と時間は何倍もかかる。通常は省く行程も手作業で行うなど、良質なチョコレート作りに余念がない。「カカオの原産国の多くは発展途上国。生産者を支援しながら、より質の良いチョコレートをお客様に伝えていきたいです」。
田中さんがつくる こころ、ときめくSweets
<田中さんのお店>
●Conche(コンチェ)
☎054-374-8551/静岡市駿河区高松1-26-15 今井ビル1F西号/平日13:00~17:00、土日・祝11:00~18:00/月火休み
Hirondelle オーナーパティシエ 水野貴嗣さん(36歳)
華やかな経歴を持つパティシエの新店がオープン!
2017年10月、大岩にオープンした「イロンデル」。オーナーパティシエの水野さんは、フランスの老舗パティスリーで修業後、都内フランス菓子店やホテルに勤務。ザ・リッツ・カールトン京都のオープニングにも携わった華々しい経歴を持つ。
店名の「イロンデル」は、フランス語でツバメという意味。ツバメは同じ場所に帰ってくること、幸運を運ぶと言われていることから「自分のつくったお菓子で幸せな気持ちになってほしい、そして、また帰ってきたいと思える場所に、という想いを込めました」と話す。「シンプルすぎず、複雑すぎない味を目指しています。おいしいだけでなく、お客様に喜んでもらうための新しさや驚きも大切にしていきたいですね」。
水野さんがつくる こころ、ときめくSweets
<水野さんのお店>
●Hirondelle(イロンデル)
☎054-297-5330/静岡市葵区大岩町5-12/10:00〜19:00/水休み
菓子や彦一 店主 彦一さん
大道芸人の顔も合わせ持つ 異色の経歴の和菓子職人
報道カメラマンから大道芸人、そして和菓子職人に転身した、彦一さん。東京と牧之原の老舗で修業を積み、2010年「菓子や彦一」を創業。昔から日本の文化に関心があり、和菓子屋を開くのが夢だったという。
「その日の気温や湿度に合わせて、お客様が食べたときにおいしい状態であることを心がけています」と話す彼の和菓子は、職人の技が光りながらも気軽に味わえるのが魅力。現在も“彦一団子”という名で大道芸人としても活躍。自ら外へ出てお客様を喜ばせるパフォーマーの精神は、出張販売を積極的に行う姿にも共通している。「若い世代にも和菓子のファンを増やしたい。もっと気軽に和菓子に触れられる機会を作っていきたいです」。
彦一さんがつくる こころ、ときめくSweets
<彦一さんのお店>
●菓子や彦一(かしやひこいち)
☎054-247-1085/静岡市葵区大岩4-2-24/10:00~18:00/土日月休み ※MARK IS 静岡1F「わくわく広場」でも毎日販売中
お菓子の森&カフェ パティシエ 長谷川千将さん(23歳)
おとぎの国で腕を磨く若きパティシエ
神戸で修行し、現在、浜名湖の「ぬくもりの森」にあるケーキ店でパティシエとして活躍する長谷川さん。昨年8月に行われた「キリ クリームチーズコンクール2017」でジュニア部門最優秀賞を受賞。受賞作品の「ソレイユ・アヴゥグラント」はすぐに人気商品となり、2018年9月まで店頭に並ぶ。「夏をイメージし、クリームチーズとオレンジの相性を楽しんでもらえるケーキです」。季節感を大事にし、特に素材の組み合わせを意識しているという。
「いずれ自分の店を持つのが夢。じっくり技術を身に付けて、2年後にフランスへ行く計画です。繊細なケーキは日本の方が上だと思っていますが、ぜひ感性を磨きたい」と希望に満ちあふれている。
長谷川さんがつくる こころ、ときめくSweets
<長谷川さんのお店>
●お菓子の森&カフェ
☎053-540-1187/浜松市西区和地町2949/10:30~18:00(L.O.17:30)/木休み
静岡産オリーブオイルを使用した、限定200個の豪華コラボショコラ企画もチェック!
フリーマガジンWOMO巻頭特集 フリーマガジンに掲載した巻頭特集を紹介。季節に合った内容はもちろん巷で話題のコンテンツを、WOMO編集部ならではの目線で特集記事としてお届け。静岡の女性にぜひ知ってほしい、編集部が注目する内容もピックアップ。