【第36回】グレイテスト・ショーマン(2018年)
ヒュー・ジャックマンあるある早く言いたい
筆者:こしあん
映画・海外ドラマ、読書、お笑い、カメが大好き。特技はイントロクイズ(80年・90年代ソング限定)。
怖がりのくせにホラーとミステリーが大好きで、生まれ変わったらFBI捜査官になりたい。
休日にどれだけ家にこもっていてもまったく苦にならない超インドア派。
ゆるい解説と小学校から上達していないイラスト(ときどき)で、好きな映画を紹介していきます。
グレイテスト・ショーマン(2018年)
あの『ラ・ラ・ランド』の音楽スタッフチームが集結、本国アメリカでは『タイタニック』並みのロングランヒットを続けているという『グレイテスト・ショーマン』。
オープニングからいきなりハートをわしづかみ!
客席でショーを観ていたら、なぜか舞台に上がらされて踊らされ、最初は戸惑いながらもどんどん楽しくなってきて、テンション上がってきた~、うえぇーーーい!……みたいな気分。
▼まずは予告を見て盛り上がってください
ミュージカルが苦手な私なので、『ラ・ラ・ランド』がなかったら観ていなかったであろう本作『グレイテスト・ショーマン』。
ヒュー・ジャックマン、歌うまーーー。
こんなに歌って踊れるなんて! 『レ・ミゼラブル』をまだ観ていないので、ヒュー様の歌声を聴くのは初めてだったんです。
さらに、ミュージカル作品にうといので、ザック・エフロンも初めましてな感じで。
ザック・エフロン、歌うまーーー。
一気にザック・エフロンのとりこに。声質が、どストライク! ちょっとカスれるところがたまらん! 大好きな歌声です。
ビジネスパートナーになるための交渉で、二人が酒場で歌って踊るシーン、最高にカッコイイ!!! 酒場のマスターがさりげなくいい仕事をします。
映画の序盤、主人公バーナムの少年時代のつらくせつないエピソードが、歌と映像だけで表現されていて、それだけでもう泣ける。
このシーンを観ながら、TM NETWORKの「humansystem」(こしあんが中学生の頃から聴いている神曲)を思い出し、ホロホロと泣けてしまいました。
少年役の子の声が子どもすぎず、少しカスれた変声期手前くらいの絶妙な声で、悲しみや苦労の中にもかすかな希望がある歌詞とメロディーにぴったりなんです。
この少年時代があるからこそ、大人になってからのバーナムの行動が理解できるし、感動もマシマシになるんですねー。
とにかく曲がサイコー!
劇場に2回観にいきましたが、2回目のほうがより泣けました。
とにかく曲がすべて素晴らしい。かっこいい。歌詞が泣ける。速攻でサントラ買いました!
『ラ・ラ・ランド』はロマンチックなミュージカル映画でしたが、こちらはパワフルで、エネルギッシュな作品。
主題歌でもある「This is me」を歌うシーンは、鳥肌&号泣。「We are the world」に匹敵する名曲。とてつもないパワーをもらえ、心ふるえる人間賛歌です。
19世紀アメリカの実在の興行師であるP・T・バーナムの半生を描いているのですが、この映画には、ビジネスや人生における大切なヒントがたくさんあります。
バーナムの行動を、自分の成功のために団員たちを道具にしただけのペテン師と言う人もいると思います。
でも、人に蔑まれて傷つき、隠れるように生きていた彼らに、居場所を作り、人々を楽しませるという喜びや、お金を稼ぐチャンスを与えたのは確かなこと。
自分のためにしたことが、回りまわって誰かのためになる。それってある意味、理想であり、本物なんじゃないかなって、私は思いました。
「人のため」と言ってるほうがよっぽど偽善なんじゃないかと。
ビジネスパートナーとなったフィリップの、「上流階級からはパーティの招待状も来なくなり、お金もなくなったけど、素晴らしい仲間と誇れる仕事、喜びを手に入れた」みたいなセリフにグッときました。
ヒュー・ジャックマンまつり
2001年に公開された『ソードフィッシュ』で一目惚れして以来、こしあんのハートを断続的にキュンとさせてくるヒュー・ジャックマン。
先日、久しぶりに『ソードフィッシュ』を再鑑賞しましたが、若かりし頃のヒュー・ジャックマン、文句なしのカッコ良さ。そして相変わらず、ジョン・トラボルタのクセが強い……笑
『ソードフィッシュ』が公開されたのは、ちょうど9.11の事件が起こった時期なのですが、映画の内容が実際の事件とかなりリンクするような描写があり、「これ、大丈夫なんだろうか……」とドキドキしたことを覚えています。
さらに、『ラ・ラ・ランド』『グレイテスト・ショーマン』のおかげで、ミュージカル耐性ができつつある今なら観れる! と意気込んで、いよいよ、ミュージカル映画の金字塔『レ・ミゼラブル』を鑑賞。
しかし……ここまでのがっつりミュージカルは私にはまだ早かったようです。ほぼ全てミュージカル口調で話すので、いや、そこは普通でいいですよ…って思ってしまい、あんまりセリフが入ってこなかった。
あと、上映時間が長すぎて……。何日かにわたって、なんとか観終えました。こういう作品は劇場で観ないとダメですね。
中学生くらいの時に『あぁ、無情』を読んだことがあるので、「そうそうこんな話だったなぁ」と答え合わせをしながら観ていました。
自分の中で文字だけの世界だったものが、壮大なスケールで描かれたことは感慨深いです。
俳優さんたちの役作りや演技、歌は素晴らしかったです。冒頭のシーン、はじめはヒュー・ジャックマンってわからないくらいでした。
革命を起こす若者たちの歌やラストシーンには号泣。
然るべき時が来たら(いつ?)、私も闘おうって奮い立ちました! なんかこう、わけもなく、大きな旗を力いっぱい振りたくなりました……笑
さぁさぁ、最後に、ヒュー・ジャックマンあるある言うよ~
「貧しい少年時代にパン盗みがち~」
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■グレイテスト・ショーマン(2018年)
出演:ヒュー・ジャックマン、ザック・エフロン、ミシェル・ウィリアムズ
監督:マイケル・グレイシー
WOMOシネマ伝道師こしあんの『ぐるぐるシネマ迷宮』 筆者だけの思い出調味料満載の懐かし作品から、あまり共感を得られないようなディープな作品まで、密かな魅力いっぱいのシネマ迷宮へようこそ。出口はたくさんあります。