愉しい 隠れ家。【満緑カフェ&ショップ】
山あいの古民家カフェは、自然の奏でる音色がBGM
早起きした週末の朝。“あのカフェ”に行ってみよう、と思い立つ。
ずっと気になっていた、オクシズの「満緑カフェ&ショップ」。
静岡市街地から、陽の光にきらきら輝く川に沿って上流へ。
ナビに従って道を曲がるごとに、だんだんと山あいの豊かな自然に包まれていく。
民家がならぶ小さな集落からあと一息。
鎮守の森を抜けて開けた景色の中に、ぽつんと一軒家の古民家カフェがあった。
車を降りると聞こえるのは、鳥のさえずりと川のせせらぎ。
すっきり晴れ渡った空のような青い屋根の建物は、子どもの頃、夏休みに遊びに行ったおばあちゃんちみたい。
土間を上がれば、懐かしい畳の感触。特等席は縁側。テーブルに姿を変えた立派な一枚板も、この自然の中で育ったもの。ランチを注文して窓の外に視線を移す。
よし、今日はここで、のんびりしよう。
大好きな故郷の自然の中で、伝えたいのは長熊の魅力
オクシズの長熊でカフェを切り盛りするのは、白鳥るみ子さん、河合舞さん親子。
今は結婚して実家を離れた舞さんは、カフェのオープンに合わせて週末にオクシズに帰ってくる。
「東京で暮らしていた頃、改めて、長熊に帰ってくると癒されるなぁって感じました」。
子どもの頃から親しんできた、山、川。
おばあちゃんが愛情を込めて育てた野菜で作る、素朴で美味しいお母さんの料理。
「私を元気にしてくれる、この自然がいっぱいの長熊に、もっとたくさんの人が足を運んでくれるといいなと思ったんです」と舞さん。
そんな時に出会ったのがこの古民家。
人が暮らす空間の雰囲気をそのまま残した店内は、大工のお父さんを中心に地域の人たちがセルフビルド。
周囲の自然はもちろん、長熊の人たちの温かさにも包まれ癒される、“本当の隠れ家”だ。
きれいな空気は、思いきり深呼吸したくなる
新緑がどんどんと色を濃くしていく初夏、
名前の通り「緑に満ちる」カフェとなる。
白鳥るみ子さん、河合舞さん親子も、この季節が大好きだそう。
庭越しに川を望む縁側の席が、一番人気
100年の古民家は時間もゆっくりと流れるよう。
ハンドメイドのアクセサリーや、長熊のお父さん、お母さんの手作り商品も販売している。
長熊オージャスプレート 1600円
長熊産の野菜を使ったお総菜とジューシーな満緑メンチのセット。ご飯はミネラルたっぷりの古代米。
玉川ほうじ茶 各700円(税別)
地元で栽培されたお茶で作った玉川紅茶。
手作りキャンドルも販売
ワークショップも開催する。
満緑カフェ&ショップ(みりょくカフェアンドショップ)
●静岡市葵区長熊1508/11:00〜16:00 ※ランチタイムは14:00まで/月・火・水・木・金、祝休み/P10台