WOMO

Original

【第42回】ボヘミアン・ラプソディ(2018年)

#ボヘミアン胸アツ

筆者:こしあん
映画・海外ドラマ、読書、お笑い、カメが大好き。特技はイントロクイズ(80年・90年代ソング限定)。
怖がりのくせにホラーとミステリーが大好きで、生まれ変わったらFBI捜査官になりたい。
休日にどれだけ家にこもっていてもまったく苦にならない超インドア派。
ゆるい解説と小学校から上達していないイラスト(ときどき)で、好きな映画を紹介していきます。


ボヘミアン・ラプソディ(2018年)

伝説のバンド・クイーンのリードボーカル、フレディ・マーキュリーの生き様を描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』。
11月9日(金)に公開され、初登場で首位を獲得。初日3日間だけで興収4億8000万円超えの大ヒットスタートだそうです。

予告を見て「これ絶対、胸アツじゃん!」と思い、公開前からワクワクしておりましたので、さっそく観に行ってきましたよ。

▼とりあえず予告見てね


2018年は私にとって胸アツ映画豊作の年でした。さすが「平成最後」。
そしてここにきて、『ボヘミアン・ラプソディ』がポンッ! とナンバーワンに躍り出ちゃいました。

「クイーン……知らネ」
「80年代の洋楽興味ない」
「フレディ?……エルム街の悪夢? ジェイソン?」
「ボヘミアン?……葛城ユキ?」

そんな人にこそ観てほしい!!!
クイーンをよく知らないという平成生まれの方々も、曲は絶対どこかで聴いたことあるから!
そしてこの映画を観たら、YouTubeでクイーンを検索しまくることになるから!


クイーン全盛期の1980年代は洋楽ブームで、私は中学生。ちょうど洋楽にハマるお年頃ですね。
ブームのひとつとして、有名な曲はだいたい聴いていたけれど、そこまで詳しくもファンでもなく。あんなに先進的な曲づくりをしていたなんて知らなかったし、いろんなエピソードにワクワクしました。
そんな私のような「クイーンのこと、だいたいなんとなくは知ってるリアル世代」が、一番刺さる映画かなと思いました。
有り難し! 年を取るのも悪くない、と思える瞬間です。


20世紀フォックスのファンファーレからちゃんとクイーン。こういうニクい演出大好き。
冒頭でもう鳥肌&うるうる。ラスト20分のライブシーンは、ぐしゃぐしゃに泣いた。魂に直接響く、歌声、歌詞、メロディ。浸透力、吸収力、ハンパない! 心の奥底から涙がブワーッと込み上げてきて、嗚咽が止まらない。
まるでライブ会場にいるかのような臨場感。生きる力、闘う力をくれる。

フレディの軌跡を見せられてからのライブシーンなので、歌詞がさらにしみてしみて大変!

これで1800円って鬼安い。
サントラ聴いてまた泣いてます。

主演のラミ・マレックが、フレディ以上にフレディフレディしてて、後からフレディ本人の映像を見ると、なんか物足りなくなるほど…笑
他のメンバーもみんなそっくり。
役者さんて、本当にスゴイ。


栄光の陰にある、フレディの孤独や苦悩。
でも、生い立ち、コンプレックスがあるからこそ、あんなに素晴らしいパフォーマンスが出来る。

エキセントリックなのに、そこにはファンを何よりも大事にする熱い思いがあり、部屋の隅っこでヒザを抱えている人間に寄り添ってくれるような優しさと強さがある。

『We Are the Champions』という名曲がありますが、チャンピオンなのは、「I」じゃなくて「We」なんだよね。改めて、そこがまた泣ける。
自分を思ってくれている人、一緒に闘っている人、必死に生きようとする、すべての人々へ贈るエール。

この映画を観ずには死ねません。
映画としてどうこうとか、史実とはちょっと違うとか、そういうことを超越して、とにかく心がふるえる。

ボヘミアン・ラプソディ最高。
フレディ、最高。
クイーン、最高。

100年後にも残したい名作です。

ボヘミアン・ラプソディ 公式サイト


更新日:2018/11/15
コラムシリーズイメージ

WOMOシネマ伝道師こしあんの『ぐるぐるシネマ迷宮』 筆者だけの思い出調味料満載の懐かし作品から、あまり共感を得られないようなディープな作品まで、密かな魅力いっぱいのシネマ迷宮へようこそ。出口はたくさんあります。

よみものシリーズ