今回は『ハイスツール』

キッチンやリビングにあるだけで、一気にオシャレな印象になるアイテムといえば木製スツール。煮物を作っている間に座っても良し、雑貨を飾っても良し、植物を置く花台にしても良し。スツールがあるだけでスローな雰囲気になるだけでなく、あれば何かと使える便利なアイテム。今回は脚の角材を斜め10度にカットすることで、裾広がりなプロ仕様のデザインを実現。見た目は難しそうに見えても、カンナでの処理や埋め木加工など、これまでやってきたことの応用なので問題ないはず。天板はミルクペイントの2色使いで個性を出せば、そこにあるだけでオシャレ感がアップするハイスツールに。

使ったのはコレ

●エゾ松材（1820×24×40mm）900円
●エゾ松材（1820×30×30mm）920円
●レッドウッド集成材 R加工（450×18×200mm）780円
●GC旗金（360mm）1080円
●六兵衛替刃式1枚カンナ　980円
●六角軸ダボ錐（8.0mm）948円
●木ダボ（8×40mm 100個入り）660円
●木ダボ切り　1180円
●ミルクペイント トリトンブルー・アーミーグリーン（200ml）各880円
●BRIWAX ミディアムブラウン（370g）2780円
●スライド丸のこ、ドリルドライバー、ハケ、木工用接着剤、やすり、サンダー　各種

※最寄店舗に掲載商品がない場合は、取り寄せにて承ります。 ※掲載価格は変更となる場合がありますのでご了承ください。

つくりかた

【1】丸のこで木材カット

まずは欲しい長さ分に木材をまっすぐカットしていく。次にスライド丸のこを使って、斜めカットが必要な木材をカットする。スライド丸のこを使えば、角度切断や直角切断がキレイにできる。

【木材サイズ】※イラストを参照　
●脚部分
A）30×30×587mm　4本（平行四辺形になるように斜め10度にカット）
B）24×40×250mm　2本（台形になるように斜め10度にカット）
C）24×40×123mm　2本（台形になるように斜め10度にカット）
D）24×40×210mm　4本（直線にカット）
●天板
E）98×330×18mm　2枚（直線にカット）

斜め10度に丸のこを設定してカットする（安全カバーが付いているけれど、取り扱いには十分注意して）。カットしたら、カンナを使って面取りもしておく。

【2】下穴・墨付け

木材を組み立てるためのネジ穴を開ける。この時ネジ同士が被らないように下穴を開ける箇所をずらしておく。組み立てた時をイメージしながら、ひとつずつ墨付けし、下穴を開ける。

【3】組立て

それぞれの脚を組み立てていく。まずは裾広がりの「A」のような形になるように脚を組んでいく。下穴を1か所しか開けていない横木は、木工用接着剤をしっかり付けてからネジを締める。

「A」の形が2組できたら、横木を取り付けて最後に旗金を使ってバランスを調整してからネジを締める。

【4】カンナで削る

脚部分が組み立て終わると座面部分に木材が飛び出てしまうから、飛び出た部分をカンナを使って削っていく。全て組み立てが終わったら、埋め木加工でネジ穴を隠していく。

座面を取り付ける前に、お好みの2色で塗装する。脚部分をひっくり返して、天板からネジが見えないように裏から座面部分の木材を取り付けたら完成。

ワンポイントアドバイス！

面取り以外もカンナが活躍

カンナの面取りに慣れてきたら、飛び出た部分を削る方法にステップアップしてみましょう。コツは一気に削ろうとせずに、少しずつ徐々に削って平らにしていくことです。

斜めのカットでプロの仕上がりに

丸のこを使いこなせたら一人前

機械を使わず木材を同じ角度にカットするのは至難の技。丸のこを使えば、作業効率も上がってワンランクアップの仕上がりになる。斜めカットと埋め木加工を組み合わせれば、もうDIY初心者は卒業！ もし丸のこが難しい場合は、エンチョー店頭で有料カットを依頼することもできる。

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