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【第44回】世間の評価とのズレを感じて不安になった作品3選

同志求む

筆者:こしあん
映画・海外ドラマ、読書、お笑い、カメが大好き。特技はイントロクイズ(80年・90年代ソング限定)。
怖がりのくせにホラーとミステリーが大好きで、生まれ変わったらFBI捜査官になりたい。
休日にどれだけ家にこもっていてもまったく苦にならない超インドア派。
ゆるい解説と小学校から上達していないイラスト(ときどき)で、好きな映画を紹介していきます。

『Filmarks』が大好きです

私にとって、この世の中からなくなったら生きていけないもの、それは『Filmarks』という映画のアプリです。コレ、本当に便利~。開発した人、天才!!!

映画を観る時は『Filmarks』のレビューを参考にしています。
満点が★5.0なんですけど、世間の評価がとても高くて期待して観たら、ぜんぜんハマらなかったという作品もあり……。
そういう時、私はものすごく不安になり、自分と同じように感じている人を
血眼になって探します。そして同志を見つけた時の嬉しさったら!

世間の評価は低いのに自分は面白い、という時よりも、世間の評価は高いのに自分は面白いと思えない時のほうが不安感が強いです。
みんなが「めっちゃ面白かった~」と盛り上がっているなかに、「つまらなかった……」という爆弾を落とすのは、とても勇気がいるのです。
でも、人の好みは本当に千差万別なので、自分の正直な気持ちも、他の人の気持ちも大事にしたいな、と思う今日この頃です。

なので今回は、『Filmarks』での評価はとても高いのに、自分は残念ながら平均点を超えなかった作品を紹介したいと思います。

この★の基準も人それぞれなのですが、私は
★4.5以上……文句ナシ!
★4.0~4.4……好きーーー!
★3.5~3.9……けっこう好き
★3.0~3.4……ヒマがあれば
★2.9以下……うーーん、、、
こんな感覚でつけています。

★のスコアは、2019年2月20日現在のものです。

『Filmarks』

アクアマン(2019年)

Filmarks ★3.9
こしあん ★2.8

現在、大ヒット上映中の作品です。

普段からあまり、マーベルやDCなどのアメコミは観ないのだけど、やっぱりこのジャンルは合わないみたいです。

「海のスターウォーズ」「海のバーフバリ」みたいな内容なのに、なぜだろう、全然ハマらなかった……涙
観る前はワクワク楽しみにしてたんだけど……。
途中、気がつくとウトウトしてた(-_-)zzz

映像スゴイし、物語も壮大で、アクションも派手なのに、映画が盛り上がるほど、こちらのテンションはどんどん下がり、「ふーん」としか感じなくて。
なんでこんなに退屈に感じちゃうのか、自分でもよくわからない…(゚o゚;;

他人から、昨日見た夢の話を聞かされているような……。

いろんな要素が、ごった煮状態で、ガチャガチャしてるからかなぁ。
現実とファンタジーがごちゃ混ぜで、海賊のブラックマンタが、昭和の特撮の怪人みたいでダサかったり、いろいろ中途半端で、笑い飛ばせるまでハジけてるわけでもなくて……。

せっかく戦闘するなら、海の生き物をもっと活かしてほしかったなぁ。

序盤の水族館のシーンと、潜水艦ドーン!のシーンは好き。

シャチかわい~。
ニコール・キッドマン、金魚食ったー!
そんな印象しかない(´-`)

ディズニーシーのアトラクションみたいなので、3分間くらいだったらすごく楽しめると思うけど、2時間以上ほぼ同じことの繰り返しなので、ワクワクが持続しませんでした。

でも、観た人の9割くらいが「めちゃくちゃ面白い!」と言っているので、ヒーロー・アクションが好きな人はハマると思います。

『アクアマン』公式サイト


君の名前で僕を呼んで(2018年)

Filmarks ★4.0
こしあん ★2.9

周りの友人・知人からも「すごく良かった~」と聞いていたので、とても期待して観たんだけど……うーん、私には合わなかったようです。

考えてみたら、私、異性とか同性とか関係なく、いわゆるキラキラしたラブストーリーが苦手なのだった…笑
私のような【中の下】の人間には、まぶしすぎて居心地が悪くて。

恋愛相談を持ちかけられて、ふんふんと聞いていたら、アレ? これはただのノロケ話では? と感じた時のような敗北感……。

北イタリアの風景や音楽はとても美しくて、理解あるパパの言葉も良かったけど、それ以上は特に何も感じなかったなぁ。
とにかくオシャレな雰囲気ではあったけど。

これといったストーリーもなく、毎日を優雅に楽しそうに過ごしているだけなので、切なさや苦悩も感じられず、誰にも感情移入ができなかったからかな。この二人のキャラクターに人間的魅力もそんなに感じられず……。
付き合った女の子が気の毒だなぁとも思うし。

もっと、何ていうか、『ブロークバック・マウンテン』とか『シザーハンズ』とか『忘れられない人』のように心をかき乱されて、うううぅ、つれーよ、苦しいよ、どうすりゃいいんだよ、切ないよっていうのを期待してたので……。

主役のティモシー・シャラメくんが好きな人は、どっぷりハマって悶絶しちゃうと思います。

『君の名前で僕を呼んで』公式サイト


インターステラー(2014年)

Filmarks ★4.2
こしあん ★2.8

宇宙に対する私の理解度の低さや、ひねくれた性格のせいかもしれませんが、つまらないわけでもないけれど、ここまで高評価な理由はわかりませんでした。

スゴイなぁと思ったのは映像と発想。反対に、ストーリーや登場人物の言動に一貫性がなく、メチャクチャに思えました。
え? そこで唐突に愛がどうとか言うの?
仮にも人類のために宇宙へ行ったような志の高い人がそんな行動とるの?
といった違和感ばかり。
まぁ、こういう極限状況になったら、人の心はここまで変わるんだよ、ということなのかもしれませんが……。

先に映像やシーンありきで、それを撮りたいがために、ストーリーはまぁ別に破綻しててもいいんじゃない? というノリで作った映画かな、とも思えてしまう。面白ければそれでもいいんですけど。

相対性理論とか四次元とか、難解な宇宙のことに自分が詳しくない、という点を考慮しても、平均点は超えませんでした。
ファンタジーなのか現実的なのか、中途半端だったからかなぁ。

あと、上映時間が長すぎて苦痛。169分って……オイオイ!

マット・デイモン、あんな扱いでいいのか!? ある意味、贅沢。

『ダークナイト』『インセプション』『ダンケルク』などのクリストファー・ノーラン監督の作品で、『インターステラー』以外の作品はみんな好きなので、ハマると思ったんだけどなぁ。難解な作品なので、もしかしたら、2回くらい観れば面白さがわかるのかもしれません。

更新日:2019/2/25
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