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『キャプテン・マーベル』大ヒット公開中! 特別企画インタビュー森理世さん

マーベル・スタジオ最新作『キャプテン・マーベル』が、3月15日ついに公開となった。 シリーズで初めて女性ヒーローを単独主人公に据えた本作は、記憶を失った女性が、 アベンジャーズ誕生の鍵を握るヒーロー“キャプテン・マーベル”として目覚めるさまを描くサスペンスフル・アクションである。 womoでは本作の公開を記念し、キャプテン・マーベルというキャラクターの魅力を紹介すべく、 森理世さんへのインタビューを実施!今や静岡から世界まで、活躍の場を広げている森さんは、美と知性を兼ね備えた、静岡のキャプテン・マーベルと言えるのではないでしょうか? womoでは約10年ぶりのインタビューとなった、この10年間の歩みとこれからのビジョンを伺った

平成の最後、「アベンジャーズ」が終わる。その節目となるタイミングで「絶対に見てほしい」映画が本作。中でも、マーベル史上初の女性ヒーロー“キャプテン・マーベル”には、前作からその存在が示唆され注目を集めている。アイアンマンにキャプテン・アメリカ、幾多のヒーローが描かれてきたが、キャプテン・マーベルはそのどれとも違う! 抜群にチャーミングで、戦闘時には最高にカッコいい。記憶を失くして悩む姿に心を動かされ、何度も立ち上がる不屈の姿勢には思わず涙が……。アベンジャーズの次の“リーダー”として期待される彼女をここで見ておけば、きっと次の10年は最前線で楽しめる!


森理世さんの経歴

森さんは、2007年に日本人で初めてミス・ユニバースに選ばれたという輝かしい経歴を持ち、現在は世界各地でさまざまな活動をされる傍ら、静岡にある自身のダンススタジオでアーティスティック・ディレクターとして後進の育成にも力を入れている。


キャプテン・マーベルは記憶に秘められた強大な力が彼女の人生を変えるきっかけとなっています。森さんにとってもミス・ユニバース2007での優勝が大きく人生を変えたと思いますが、そもそもミス・ユニバースに応募した動機は何でしたか?

応募した頃は、すでにブロードウェイを目指して、ニューヨークでレッスンに通う準備を進めていました。当時は19歳で、祖母に言われたんです。「10代最後の夏に、一生を振り返ったときに思い出せる、そんな思い出づくりをしておくといいいんじゃないの」と。将来思い出せる大きな思い出ってなんだろうって考えていたら、たまたま、本当にたまたまなんですが、「ミス・ユニバース」の文字が目に飛び込んできたんです。世界で一番有名で、一番歴史があるミスコン。これならって思いました。ただ、私としては、その時の目標はあくまでもブロードウェイでダンサーとして成功すること。ミス・ユニバースは応募しただけで、もう満足していたんです。

東京の事務局から連絡があったのは、ニューヨークに出発する2日前。銀行で手続きをしている時でした。ここで改めて真剣に考えました。もともと、ミスコンに出場するという選択肢は私の人生のプランにはなかったんです。きれいな女性を決めるというだけなら私にとって意味のないもの。それならばダンスを選ぼうと。遅まきながら、ミス・ユニバースについて調べると、女性に焦点を当てて、人種や宗教、文化に関係なく、夢を後押ししてくれる、とても希望のある、勇気を与えてくれる活動をしていることがわかりました。外見だけでなく、これまでの生き方や将来のことも視野に入れている。チャリティー活動のベースもしっかりしていることがわかり、それならば挑戦しようと思いました。


変幻自在な敵と戦うキャプテン・マーベルは、記憶を失った代わりに得た力と、どんな逆境でも何度でも立ち上がる精神的な強さの2つを兼ね備えているように思います。一方で、森さんが出場したミス・ユニバースは、美や知性を競う女性の戦いという側面があります。今回の映画のヒーローにも通じる部分の「強さ」。森さんはどんな風にお考えですか?

女性に限らずですが、自分の考えをしっかりと持つことは大切です。ミス・ユニバースを目指す上でも、自分がどうしたいのか、どうなりたいかのイメージをしっかり持っていなければ、とてもやり抜くことはできませんでした。また、自分の考えを主張するだけが本当の強さではなく、人をサポートする力も求められていました。自分の存在で、どれだけの人を救えるか。それも独りよがりではなく、目の前にいる人が、隣にいる人が何を望んでいるのか、本当のニーズに応えるために、自分は二の次にする。それができるのが本当の強さだと思います。そのためには、やはり自信を持つことが必要になりなます。以前は、私も常に人と比較しながら、このままじゃだめだと、できない自分に執着してたんです。ただ、そのままでは世界のステージに進めないと気づいて、後ろ向きな感情は捨て、前に進むためにエネルギーを注ぐようにしました。人間は素のままではポジティブになれません。これは意識して変えないと、なかなかできませんでした。


『キャプテン・マーベル』の主人公は、記憶のかわりに強靱な力を手にした女性ヒーローです。失われた記憶を取り戻し、本当の自分を知るために葛藤します。森さんも自分探しをした時期があったのでしょうか。

撮影)飯田耕治

撮影)飯田耕治

実は今が、まさにそんな状態です。10代の頃は経験も浅いけれど夢がある。大きな失敗の経験もないから、なんでも挑戦する大きなパワーもありました。20代はミス・ユニバースの活動を経て、大きな困難に遭うこともなく、先輩方や仲間、周囲の人たちの助けがあって自分があると感謝できるようになりました。30代になった今が、まさに模索中なんです。今までの自分を前面に出した方がいいのか、これからの自分を見せるべきか、それらをミックスする方がいいのか。ミス・ユニバースのタイトルを外した一個人としてなにができるか。などと考えると、結局、20代でのミス・ユニバースの経験があったから、今があるというところに行き着くんです。キャプテン・マーベルは、記憶の代わりに手にした強大な力をどう活用していくのか、というポイントが映画のミソになっていると思いますが、私にとってもミス・ユニバース優勝を成し遂げた今、その経験をどう活かしていくのかがこれからの人生のかぎになってくると考えています。何が一番自分らしいのか、過去を振り返りながら未来を探るという点では、『キャプテン・マーベル』の女性ヒーローと似ているかもしれません。



森さんがミス・ユニバースになって、10年以上が経ちました。その間、女性を取り巻く環境の変化を感じますか?

全然違いますよ。外に目を向けて、きちんと自分の言葉で発信している女性が増えたと思います。10年前は私もまだ若かったですから至らない点もありましたが、ミス・ユニバースで経験したこと、感じたことを日本で発言しても、すごくギャップがあったと思うんです。「女性として自信を持って活動して欲しい」という言葉が、まだ日本社会になじんでいなかった。『キャプテン・マーベル』のシーン上でも「女のくせに」と、父親や男性の仲間から言われている場面がありましたが、私も20歳そこそこの女の子が生意気なことを言っていると批判されたりしたこともありました。今は同じことを口にしている女性がたくさんいて。共感を得られていますよね。女性が声を上げて変化を求める機会が増えたんです。ただ、今の女性は強くなったと言われますが、それで無理をしてはだめだと思います。時にはダウンすることも大切。そして、批判される時は、素直になぜそうなったのか考えるきっかけ。そこに気づきがあって、また成長できる。そうして、また立ち上がって、前を向いて進んでいくことが大切です。


森さんの姿ともかぶる女性ヒーローが活躍する映画『キャプテン・マーベル』。女性のみなさんにどんな思いで見てほしいですか?

現実でも、主人公のような女性ヒーローがもっと誕生してほしいですね。映画って、見る人に元気や勇気、感動を与えてくれるもの。この『キャプテン・マーベル』も、すべての記憶を失うというハンデを背負いながらも、不屈の精神を武器に何度も立ち上がる彼女の姿勢に、多くの人が共感と希望を抱くでしょう。映画を見た女性に主人公が憑依して、みんな主人公になりきって、パワーを出して生活できたらステキだと思います。男女の垣根を越えて個の多様性を重んじる現代社会において、自身の能力を活かした強大なパワーと不屈の精神で敵に立ち向かうキャプテン・マーベルの姿は、まさに時代の求める新たなヒーロー像といえます。新たな世界を自分が切り開いていくと思うと、とてもワクワクしますよね。


プロフィール

森理世(もり・りよ)
1986年静岡県生まれ。2007年度ミス・ユニバース・ジャパンおよびミス・ユニバース世界大会優勝者。就任後は約15カ国を巡りチャリティー活動に従事。帰国後の2009年、母と共にダンスを通してすべての年代の人の生きがいや美と健康をサポートすることを目的に、「I.R.M.アカデミー」を設立。アーティスティック・ディレクターとして講師を務めるほか、ダンサーやコレオグラファー、モデル、静岡市観光親善大使などとして活躍する。

マーベル作品は私も好きなんです。今日のワンピースは、マーベルマークを意識して選んでみました(笑)

▼映画『キャプテン・マーベル』本予告

あらすじ

記憶を失ったヒーロー、キャプテン・マーベル。彼女の過去に隠された“秘密”が、恐るべき戦いの引き金となってしまう。自在に姿を変える正体不明の敵に狙われ、孤独や不安に打ちのめされても、彼女は不屈の精神で何度も立ち上がる。果たして彼女は記憶を取り戻し、この戦いを終わらせることができるのか? そして、最後につかむ“衝撃の真実”とは…?禁断の記憶の謎を追う、サスペンスフル・アクションが幕を開ける! アベンジャーズ”誕生の鍵を握るヒーローの始まりを描くストーリー。


見どころ

この映画が注目されているのは、2018年に公開された『アベンジャーズ』シリーズの『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で、キャプテン・マーベルの存在が示唆されたことにある。前作では、アベンジャーズが、敵であるサノスによって壊滅的な被害を受けるという、マーベルファンにはショッキングな展開。そこで彼女の存在が示唆されたことにより、彼女がアベンジャーズを救う鍵となるのではないかと注目されている。彼女のパワーはアベンジャーズの中でも最強と言われ、2019年公開予定の最終作『アベンジャーズ/ エンド・ゲーム』にも登場するのではないかと期待されている。本作はアベンジャーズ誕生の秘話に迫る、エピソード0的位置づけの物語。これまでのマーベル映画を見ていない、あるいは脱落してしまった人でも予備知識なしで楽しめる。本作からマーベルシリーズを見はじめても面白い。

物語はアベンジャーズ結成前の1995年。ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)の若き日が描かれるなど、コアファンならニヤリとするポイントも多数あり!アベンジャーズ誕生のきっかけについても明かされるため、アベンジャーズを知らない人にとっても、その世界へと誘う最初の映画となるはずです。


公式サイトはこちら

https://marvel.disney.co.jp/movie/captain-marvel.html

更新日:2019/4/1

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