『知らざあ言って聞かせやSHOW』
流行りの音楽や一般ウケしなさそうな音楽まで、“今、イケてる”グッドミュージックを私の独断と偏見でご紹介! さて、今回の選曲テーマは……。
『知らざあ言って聞かせやSHOW』
少し前に話題になったフェイクニュース。SNSによって常にリアルタイムで膨大な情報を取り入れて、今この瞬間もアップデートされている僕達の頭の中。間違っている事、真実でない事でも3回聞いてそれをイメージすると脳が勘違いをして事実だと思い込んでしまうなんて話もそんなSNSで見かけたことがあります。そんなわけで、普段溢れている日本語の良さを改めて感じれる日本語ラップ3曲をご紹介。
『知らざあ言って聞かせやSHOW』
OKONA―X
あの伝説のイベント、“さんピンCAMP”に17歳で出演したラッパー。2004年に26歳の若さで亡くなったのが、11月22日。当時洋楽ばかり聴いていた自分にとって、ノートリアスBIGを彷彿とさせるほどの巨漢から放たれる野太い声は、身体にビシビシ響く衝撃がありました。曲も、歌詞も、音の乗せ方も全てが規格外でカッコいい。
『Crystal』
DaichiYamamotofeat.中村佳穂
UAや、田島貴男などとのフューチャリングも話題のシンガーソングライター中村佳穂と、JazzySport からデビューしたDaichiYamamotoとの祇園コラボ。一見、性質が違うように感じるお互いの歌声が曲の中で混じり合って、とても心地よくなる化学変化。想いを訴えるのではなく、届ける、伝える表現をぜひ感じていただきたいです。
『エナジー風呂』
U‐Zhaan&Ryuichi Sakamoto feat.環ROY×鎮座DOPENESS
日本が寝ずに働き続けていた90年代に、癒しのリラックスタイムとして発表された坂本龍一の“energy
flow”という曲を本人とサンプリングした“エナジー風呂”。タブラという打楽器と、プリペアドピアノのメロディに、環ROYと鎮座DOPENESSの気持ちの良いフロウは日本語の響きを改めて感じられる一曲。
普段何気なく触れている日本語も、ちゃんと聴くと見え方が変わってきますね。言葉遊びのように、言葉を紡ぐアーティスト達。今回ご紹介した3組はそれぞれに特徴的な声を持っているので、ぜひお気に入りのアーティストを見つけて他の曲も聴いてみてください。
【筆者/アネ・モネ男】
グッドミュージックを追い求め国内外を旅するアラサー男子。JーPOPから洋楽まで様々なジャンルを好み、自主企画のライブイベントを定期的に開催している。
GOOD MUSIC from Shizuoka 流行りの音楽や一般ウケしなさそうな音楽まで、“今、イケてる”グッドミュージックをご紹介!