何食わぬ顔がめくれたら
奏でる誤審
放課後、下駄箱の中を確かめるとチョコと一緒に1枚の手紙が置いてある…というドキドキのイベントは経験して来なかった。代わりに沢山の義理チョコはもらったものだ。
言っとくけど義理だからねという言葉にはもしかして裏があるんじゃないの?
渡された時に手が触れたのは、もしかしてワザとなんじゃないの?
笑顔で去っていったのは、渡せた嬉しさが溢れ出ちゃったんじゃないの?
本命かどうかは受け取る方の考え方次第なのさ。こんなんだから勘違い男は今日も増える。
そしてその男の中にはもしかしてだけどと歌うツルピカとギターの2人組が常にいる。そういうことだろ。
【筆者/山田】
womo営業。お笑い芸人和牛が大好き。コーヒーと本を持って格好つけの日々を過ごす。この時期のお布団は親友になります。