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コロナ禍を乗り越え、観客の人生と世界中の映画たちが出会う場としての存続を。シネ・ギャラリー支援活動始動

2020年4月18日から5月28日までの約1か月間、臨時休館を余儀なくされたサールナートホール/静岡シネ・ギャラリー。休館中は劇場収入は途絶え、存続の危機に立たされている。静岡の街からシネ・ギャラリーを失くさないために、支援プロジェクトを開始した。

静岡シネ・ギャラリーとは?

静岡シネ・ギャラリーは2003年12月、サールナートホールを一部改装してオープン。開館以来、世界三大映画祭や米国アカデミー賞などで受賞・評価された作品中心に、年間180作品以上の多種多様な映画を独自に編成、それまで静岡市では見ることのできなかった良質なインディペンデント系作品を上映してきた。ミニマムな造りの劇場は、ひとり映画デビューにもチャレンジしやすく、映画好きが通い詰める街中のオアシス的存在として親しまれている。

監督をはじめとする映画人を招いた先行上映や公開初日舞台で、お客さんとの交流できるイベントも開催。

また、映画の上映に合わせた地元の団体や店舗、学校などとタイアップした関連イベントを企画・実施することで、「映画鑑賞 α」を楽しめるような機会を提供してきた。

'18年10月『止められるか俺たちを』先行上映(左から白石和彌監督、井浦新さん、井上淳一さん)

'18年10月『止められるか俺たちを』先行上映 舞台上でのサイン会

静岡シネ・ギャラリーから支援のお願い

静岡シネ・ギャラリーは2020年4月18日から5月28日までの期間、臨時休館となった。新型コロナウイルスの感染拡大状況と緊急事態宣言を受けての苦渋の決断であり、それがその時点での適切な判断だったと頭で理解はしていても、やはり残念で、悔しく、むなしい思いは拭えなかった。このような時代においては、映画館は、ミニシアターは、世の中に必要がないのだろうか、と。

しかし休館を発表して以来、多くの激励の声がSNS等に寄せられ、シネ・ギャラリーが本当に必要とされ、また愛されていたのか、改めて気づかされることに。

「お客さまのためにも、上映されることを待っている世界中のたくさんの映画たちのためにも、この映画館を存続させなくては!再びここが、お客さまの人生と映画たちとが出会う豊かな空間になるまで、生き残らなくては!それが今の私たちの、何よりの願いであり使命です。」と副支配人の川口さんは語る。

緊急事態宣言が解除され営業が再開されても、かつてのような状況になるまでには、長い長い時間がかかる。

「ミニシアターに限らず、この社会のあらゆる分野が大きな打撃を受けていることは承知しています。ですが、もしも『暗闇の中でスクリーンに向かい合って2時間をかけて映画を観る』という体験に『不要不急の暇つぶし』以上の意味と価値を見出していただけるなら、静岡シネ・ギャラリーをこれからも存続させるため、クラウドファンディングでご支援を賜りたいのです。わずかばかりですが、御礼のチケットやグッズを用意しました。ご支援の程、宜しくお願い申し上げます。」

静岡シネ・ギャラリー支援ページ

静岡シネ・ギャラリーの今後

劇場を再開できたら、これまで以上に多種多様な映画を取り揃え、また観客の声に耳を傾け、静岡の住民に愛される劇場づくりを目指す。皆が気持ちよく映画鑑賞できるよう環境設備を整えていく予定だ。


「コロナ禍が収束し、皆さんが安心できるような時が来ましたら、今後もまた、監督や俳優をはじめとするゲストをお招きし、交流できる機会を積極的に提供していきたいと考えています。」

支援の運用方法は?

支援金は、今後静岡のミニシアター文化を守り続けていく営業資金に充てる。当面は家賃、光熱費、設備費、修繕費、人件費などに充当する予定。

「また、皆様が安心して集まる時が来ましたら、地域に根差した上映活動に加えて、地元の店舗や団体、学校などとタイアップした企画・イベントを考えてまいりますので、その時の経費としても活用させていただきます。」

’16年3月『ハッピーアワー』濱口竜介監督

’16年4月『A FILM ABOUT COFFEE 』上映&イベント


静岡シネ・ギャラリー支援ページ

静岡シネ・ギャラリー店舗情報

●静岡市葵区御幸町11-14 サールナートホール3F/開館は原則、最初の上映の20分前(目安9:40頃)/年中無休/提携の有料Pあり

お問合わせ

054-250-0283

公式ホームページ

更新日:2020/6/2

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