家づくりのアドバイザーさん、教えて!憧れのマイホーム入門 Vol.3
さまざまな家づくりの相談を受けてきたイエタテ相談カウンターの河村さんに、家づくりの進め方を教えてもらう企画の第3弾。今回は資金計画と住宅ローンという、お金に関する大切なポイントについて学んでいきましょう!
イエタテ相談カウンターアドバイザー/河村 沙央里さん
イエタテ相談カウンター専任アドバイザーとして、日々お客様の相談に乗りながら、家づくりについての知識を深めている。2015年に宅地建物取引士、2018年に住宅ローンアドバイザーの資格を取得。
【STEP5】資金計画を立てよう
家づくりにかけられるお金はどのくらい?
家づくりで最も重要なのが資金計画。一般的には「自己資金」と「借入れ」で用意します。
自己資金
下の図のように、まず自分の資産状況を書き出します。預貯金をはじめ、株式など価格が変動する証券額は現時点の価格を。貯金目的の保険や解約返戻金などもあればこちらに加えます。次にこの資産から取り分けておく金額を書き出します。不測の事態に備えての生活予備費、学費、老後の生活資金など。もし親の資金援助がある場合は、それもリストアップしましょう。
借入れ
住宅ローンなどの借入れは「いくら借りられるか」ではなく「いくらなら返せるか」という視点で考えることが大切です。下の、「返せる額」を基に「借りていい額」を算出し、自己資金を足すと、家づくりにかけられる総費用が明らかになります。これを目安に、無理のない家づくりを行いましょう。
後のライフプランや家を建てた後のことも考えて
資金計画には、将来にわたって無理のないことも大切です。家族のライフプランは表にして把握しておくのがおすすめです。また、家を建てた後にも外装や屋根などのメンテナンス、キッチンやトイレなどの内装設備、リフォームなど、管理維持にお金がかかることも把握しておきましょう。
「予算ノート」をダウンロードしよう
womoの姉妹誌、住宅情報誌のポータルサイト「WEB イエタテ」から予算ノートがダウンロードできます!本気でお金の計算をしたい人は、会員になって活用してみて。
イエタテ
【STEP6】住宅ローンを選ぼう
特徴を見極めてベストな選択を
家づくりの資金の大きな割合を占める住宅ローン。民間によるものと公的機関によるものに大きく分けられます。住宅ローンはそれぞれ特徴があるので、よく見極め、自分にあったものを選ぶことが大切です。また、ローンの返済方法も2種類あり、どれを選ぶかで返済金額は変わります。
◆民間ローン
・銀行、投資信託、信用金庫、信用組合、労働金庫 ・損害保険会社、ノンバンク(信販・クレジット会社など) ・フラット35
◆公的ローン
・財形 ・自治体(※取扱のない自治体も)
返済期間はできるだけ短く!
できるだけ定年退職までに返済できるように返済期間を設定しましょう。返済期間が短いほど、支払う金利も少なくなります。最初は長めに設定して、途中で繰り上げ返済する方法もおすすめです。