【カスターニョ(Il Castagno)】北街道沿い巴町にあった「Il Castagno」が、8/1(土)に用宗へ「カスターニョ」として移転オープン!
静岡市駿河区用宗に「カスターニョ」がオープン。北街道沿いで15年ほど「イル・カスターニョ(Il Castagno)」として営業していたが、食事の時間を愉しんでもらいたいと居心地よく過ごせる場所へ移転。約半年の準備期間を経て、リスタートをすることになった。オーナーの稲見さんに新店舗についてのお話を伺った。
8/1(土)OPEN! グルメ・用宗「カスターニョ(Il Castagno)」
「カスターニョ(Il Castagno)」は食事を愉しむ雰囲気にこだわったお店
JR用宗駅から、駅前通りを海に向かって進み、駐車場に車を停める。そこからさらに徒歩1分、車1台が通るのがやっとというような細い小道を入ったところに、民家を店舗にしたお店「カスターニョ(Il Castagno)」が見えてくる。大正時代の民家をリノベーションした、心地よい風と光が入る建物だ。
「店舗前に車を置けなくはないのですが、静かな場所にしたかったので、あえて少し離れたところに駐車場を設けました。そこから徒歩1分程度ですが、わざわざ歩いてきてもらうことで、用宗の雰囲気を肌で感じてもらいたくて。家を出てお店に向かう時から食事の時間は始まっていると思うんです。車を置いて、ちょっと散歩してからご飯を食べてもらえればと思っています」。
「カスターニョ(Il Castagno)」の料理はアラカルトのみ。シェアして食べるのがおすすめ
メニューは昼も夜も共通でアラカルトのみ。ランチセットといったセットメニューはない。「迷ったんですが、ランチセットにしてしまったら食べるものが限定されてしまうと思ったんです。好きなものを好きなように食べてもらえたらと思って。2〜3人でご来店されるのであれば、前菜1〜2品、パスタ2品、メインを頼んで、みなさんでシェアしてもらうのもよいと思いますよ」。パスタの量は少し多めになっているという。料理は地元食材を使ったもの、自家製のラヴィオリ、奥さまが手づくりするフォカッチャやお菓子もおすすめだ。
かつて稲見さんは、イタリアののどかな地域にあるお店で4年半修業していたという。「お客さんは車でわざわざ遠方まで、食事を目当てに訪れていました」。北街道で営業していた時は、車の往来も多かったので、何となく落ち着かない部分もあったそう。「“食事の時間”のために、わざわざ来ていただけるお店にしたいと考えています」。
「カスターニョ(Il Castagno)」は古さと新しさを融合させた落ち着く場所
「カスターニョ(Il Castagno)」は、古い家のよさを残しつつ、オーナーの稲見さん自身も壁を塗ったり、タイルを貼ったり、できるところは大工さんと一緒にリノベーションに携わったという。懐かしい雰囲気のガラス扉を間仕切りに、余った建材を外のベンチやテーブル、ハンガーかけにつくり直すなど、できるだけ捨てずに再利用している。
「完璧でないできあがりの方が落ち着くと思うんです。壁は自分で塗ったのですが、よく見ていただくとちょっとムラがあります。壁はほんのり緑が混じっているのですが、ムラがあるおかげで陰影ができ、時間帯によって色合いが違ってみえるんですよ。また天井は古いままなので床は新しく、奥の窓はそのままなので店舗入り口側の窓は新しくと、古いものと新しいものを融合させています」。
ちなみに、建具や床材にはクリの木材を使用している。店名の「カスターニョ(Il Castagno)」が“栗”という意味だからだ。そんなちょっとしたこだわりも、ところどころに散りばめられている。
「カスターニョ(Il Castagno)」は誰かと一緒に過ごす時間を特別なものに変えてくれるお店
テーブルは古いつきあいの岡部町の作家さんの作品だ。既存のサイズにとらわれず、女性同士、男性同士で座った時、そしてテーブルに料理が並んだ時のことを考え、一番最適なサイズをオーダー。テーブルの色や脚は同じように見えて実は全部異なる色とデザインになっている。なお、テーブルが新しいものなので、椅子は英国アンティークのチャーチチェアを使用している。
確かに食事をしている時、テーブルが狭かったり、周囲がうるさくて相手との会話が聞こえなかったりと、そんなちょっとした部分に嫌だなと感じることはあるだろう。相手との会話を楽しみながら料理もおいしく食べたいものだ。「カスターニョ(Il Castagno)」は、そんな細部まで考えて設計しているからこそ、相手と一緒に過ごす時間を特別なものに変えてくれそうだ。
「このお店は家に手助けしてもらっているお店です。何十年経っても飽きがこないように、古いものも新しいものもうまく馴染ませていくことで多くの人に『落ち着く雰囲気』を感じてもらえればと思っています」。
日常から少し離れ、プチトリップを楽しむつもりでのんびりと訪れてみてはいかがだろう。
【MENU】
※メニューは日替わり。下記は一例。いずれも税別
[前菜]
●季節の野菜のスープ……500円
●用宗シラスとトマトのブルスケッタ……800円
●用宗シラスと野菜のタルト キッシュ……600円
●季節の野菜と魚のフリット……900円
●自家製塩漬け 茹で豚ハム……1,200円
●岡部玉取椎茸のパン粉焼き……600円
●パンツァネッラ(トスカーナ風パンを使った野菜のサラダ)……1,000円
[パスタ料理]
●ひよこ豆と豚のトリッパのトマトソース メッツァ マニケ……1,800円
●用宗シラスとオリーブのトマトソース スパゲッティ……1,600円
●玉取椎茸と乾燥ポルチーニのパルミジャーノソース ストラッチ……1,700円
●グアンチャーレのカルボナーラ スパゲッティ……1,700円
●カボチャのラヴィオリ……1,700円
[メイン料理]
●本日の魚料理 本日の魚のグリル レモンバターソース……2,200円
●豚ロース肉のロースト……2,600円
●牛赤身(内もも肉他)のロースト……3,800円
●北海道産羊肉(入荷次第)のロースト……4,000円〜
[デザート]
●ロマーニャ風パンナコッタ……600円
●シチリア風カッサータ……600円
●梨の赤ワイン煮とチョコラートのジェラート……600円
●本日のタルト……600円
●アッフォガード……600円
●焼きナスのジェラート……500円
●グラスワイン……700円〜
●ボトル……3,800円〜16,000円
※5000円前後のワインがメインで、全てイタリアのワイン
「カスターニョ(Il Castagno)」の詳細はwomo店舗ページをチェック
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