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働く女性の魅力に迫る「Woman's File」_natura Pick’n’mix 代表 アボンナサー 好子さんにインタビュー

静岡の働く女性にインタビューし、その輝きの秘密に迫る「Woman's File」。womo2021年1月号掲載の女性をご紹介

チャレンジ精神でオープンした店で オーガニックをもっと身近なものに

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アボンナサー 好子さん

静岡市葵区出身。高校卒業後、2年間の語学留学で渡英。修了後はイギリスで働きながらハーブ学やバイオケミストリーを学び、セラピストの資格を取得。結婚、出産を経て、7年前に家族とともに静岡に。日本のオーガニック市場をもっと日常的なものにしたいという思いから、2018年にショップをオープン。


食が身体を整える自然療法 念願のセラピスト資格も取得

本来人間に備わっている免疫力を高めてくれるオーガニック食品。私が30年以上暮らしていたイギリスやヨーロッパでは特別ではなく、日常的なもの。私自身は大きく体調を崩した経験もなく、丈夫な体に生んでくれた母に感謝をしています。母は妊娠中に煮干しを積極的に食べるなど、体の元となる食べものに気を使っていたようです。そんな影響か、食による自然療法は私にとってなじみやすいものでした。

あるとき、商品すべてがオーガニックという大規模なスーパーマーケットが出店し、その品揃えに感動。そして改めて本格的な知識を学び、セラピストの資格を取るため、働きながら大学に通いました。7年前に故郷静岡に戻りましたが、日本のオーガニック市場は30年前となにも変わらず、欧米に比べかなり遅れていることに驚きました。市場も育っていないし、認識も低い。この現状をなんとか変えたかったのですが、漠然と「オーガニックのスーパーマーケットがあったらいいな」と思っているだけで、自分がお店を始めるなんて少しも考えていませんでした。


ショップを通して広めたい 気軽に買えるオーガニック

転機になったのは、B-nest静岡市産学交流センターのビジネスプランコンテストに応募したこと。私の頭の中だけにあった思いを一度整理してみることにしたんです。でも、小規模スーパーを作るという最初の企画は、無謀だと即却下されましたね(笑)。そこからプランを練り直し、個人のライフスタイルに合わせて購入できる、量り売りという今のショップのコンセプトができ上がりました。

その後、新静岡セノバの「起業のつばさプロジェクト」に応募し、周囲にサポートしてもらいながら一年間の準備期間を経てオープン。店頭には、当初想定していたよりも幅広い年代の方が来られます。常連さんの中には、こんなお店が欲しかったとおっしゃる方も。もちろん、いきなりすべての食品をオーガニックにするのは無理。まずはおやつに食べるチョコなど興味を持ったもの、手に入れやすい商品から試して欲しいなと思います。

将来的には、砂糖を使わないケーキもお店で提供したい。また、昔から夢だったセラピストとしての仕事も、本格的に広げていきたいですね。


アボンナサー 好子さんのTurnng Point

1982年 自然療法の勉強を始める

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イギリスの生活では、日常的にオーガニック製品を取り入れるように。食べものが体の不調を整える自然療法にも興味を持ち勉強を始める。


1988年 セラピストの免許を取得

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さらに知識を深めるために、働きながら大学に通う。ハーブやバイオケミストリーを医学的に学び卒業。同時にセラピスト免許も取得した。


2015年 出店のためのプランを練る

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小規模スーパー出店を模索し、ビジネスプランコンテストに応募することに。プランを練り直すことで、ショップのコンセプトが明確になる。


2018年 新静岡セノバに出店

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念願のオーガニックショップをオープン。初めての人も試しやすい、“量り売り”というスタイルで、オーガニックが身近なる工夫を凝らした。


アボンナサー 好子さんのお仕事風景

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仕入れ商品の選定から商談、店舗ディスプレイの変更、売上管理等、店舗運営にまつわる全般の業務を行う。店頭に立つときは、来店者にできるだけ詳しく商品について説明するよう心がけている。また、オーガニックに関する新しい情報を常に収集。SNS等での発信頻度アップが現状の課題。

更新日:2020/12/17
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