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【第64回】ラブ・アクチュアリー(2004年)

高いハードルを越えて、素直に観るべし観るべし!

筆者:こしあん
映画・海外ドラマ、Bリーグ、読書、お笑い、カメが大好き。
特技はイントロクイズ(80年・90年代ソング限定)。
怖がりのくせにホラーとミステリーが大好きで、生まれ変わったらFBI捜査官になりたい。
休日にどれだけ家にこもっていてもまったく苦にならない超インドア派。
ゆる~い解説で好きな映画(ときどきドラマ)を紹介していきます。

『ラブ・アクチュアリー』(2004年)

「ラブ」がつくタイトルと、キラキラ恋愛ものっぽいジャケ写に拒絶反応を示してしまうひねくれ者なので、長年スルーしてましたが……すっごい泣いてしまいました……くやしい……。

食わず嫌いしないでもっと早く観れば良かったと思ったけど、歳を重ねた今の状況だからこそ沁みたのかも、とも思います。

若い頃は「何がクリスマスだよ、ぺっ!」って吠えてましたが、最近はいろんなものを素直に受け入れられるようになってきました。

適齢期のキュンキュンするもどかしさ、熟年夫婦のモヤモヤ、小学生のピュアな恋、親子愛、兄弟愛、友情……いろんな人間模様が描かれていて、それぞれがちょっとずつ繋がってる。その繋がりがだんだん見えてきて、大団円へと向かう終盤20分くらい、ずっと泣いてました。

こうやって世界中のみんなが落ち込んだり、傷ついたり、喜んだり、楽しんだり、ドキドキしたり、悩んだりしてるんだなぁって。

甘さだけじゃなく、せつなさやほろ苦さ、甘酸っぱさなど、いろんな味わいがあって、チロルチョコのバラエティパックみたいな豪華さ(全然豪華じゃないな)。

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『本心を打ち明けるのがクリスマスだから』

そうだよねぇ。クリスマスくらい、自分に素直になって、気持ちを伝えたいよねぇ。
なんか、登場人物みんなを応援したくなる展開で、その延長線上に自分の身近な人々の存在を感じて、さらにちょっと大袈裟だけど、本気で世界中の人々の幸せを祈りたくなるような映画でした。

用もないのに空港に行きたくなっちゃったり。

イギリスの役者さん大集合で、ものすごく豪華!
ヒュー・グラントが首相って……笑
こういう恋愛群像劇の一人に首相を入れてくるって斬新! でも、イギリスならあり得そう。首相も一人の人間だもの。

なぜかトラブルに巻き込まれて危機的状況になったりしないリーアム兄さんも新鮮。

『24』のジャック・バウワーの娘も出てましたね。

あと、この俳優さんどっかで見たことある…誰だっけ?って思ったら、『ウォーキング・デッド』の主役の人だったのも嬉しい拾い物。ゾンビと闘わない姿、新鮮。
サイレントフリップ告白は一番好きなエピソードかも。あれ、生まれ変わったらやってみたい……笑

登場人物それぞれの、ちょっとした仕草や表情、動きで心情を表現するのがすごく上手い。
サラの1秒ガッツポーズが最高にかわいかった。

テンポもよくてコミカル、そしてラストはあたたかい涙がホロリ。優しい余韻に包まれる。

これはクリスマスシーズンに観るべき素敵な名作ですね。

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更新日:2020/12/17
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