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オクシズに移住した青年二人がつくる個性豊かなクラフト茶

外出自粛やテレワークなど、自宅で過ごす時間が増えている毎日。そんな今だからこそ、茶葉から淹れるお茶をゆっくり楽しみながら、リラックスした時間を過ごしたいもの。今回womoでは、お茶が大好きで静岡に移住してきた二人の青年がつくるクラフト茶をご紹介。

「ザ クラフトファーム(THE CRAFT FARM)」は若手二人により2020年4月に設立された茶工場

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THE CRAFT FARM代表取締役の水野さん(右)、取締役の池﨑さん(左)

「ザ クラフトファーム(THE CRAFT FARM)」は、お茶の魅力に惹かれ、日本各地を巡っていた水野嘉彦さんと池崎修一郎さん二人が、オクシズに移住し古民家で暮らしながら立ち上げた会社。もともとこのエリアは、静岡市の中山間部、安倍川上中流域に茶畑が広がり、南アルプスの伏流水と山間に深く立ち込める山霧によって育まれる上質な茶葉がとれる場所。耕作放棄地となっていた茶畑や地元の茶工場を引き継ぎ、現在では、お茶の栽培から個性豊かなクラフト茶の製造まで行っている。

彼らのミッションは、"世界の知恵を集約し、クラフトの未踏を登る"。

「クラフトビール」や「クラフトジン」など、最近よく耳にする"クラフト"とは、 つくり手が小規模かつ伝統的な技術を用いこだわったもの、という意味がある。
クラフトなものづくりを突き詰めていくには、その業界にこだわらず、日本、そして世界に伝わる知恵を集約させることが重要。しかし、彼らがまずお茶の世界に入ってはじめに感じたのは、"業界"という存在の大きさだった。業界の長い歴史の中で紡がれてきた知恵や技術、さまざまなルールがあり、業界内にいる人はそれに従っている――。二人はこの現実を目の当たりにし、業界内だけで知恵や技術を貯蓄するより、それらを積極的に他の分野にも活用していきたいと感じたという。さらに、現代的な技術も融合させていきながら、古来からの知恵をさらに次の世代へ繋いでいく、という使命感をもってお茶と向き合っている。

「ザ クラフトファーム(THE CRAFT FARM)」が行う新たな可能性への積極的なチャレンジ

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そんな茶業界に新しい風を吹き込む二人の取り組みは、茶業界だけでなくさまざまな業種からも注目の的。
たとえば、みんなの疎まれ役「ハエ」の力を活用してできた肥料を用いた生産実証実験。他社と連携をしながら、廃棄物から高機能な肥料を効率的に生成するシステムを活用し、サステイナブルな生産モデルを模索している。
また、新たな需要を見据えて、品種茶への改植にも取り組みも。コーヒー業界では「シングルオリジン」といった単一品種の魅力を楽しむ取り組みが目立つが、茶業界では、市場に出回る煎茶のほとんどは、合組(ごうぐみ)といってブレンドされている現状が。「香りが特徴の品種」や「紅茶によく合う品種」など、それぞれの個性が際立つ種類を模索しているという。植えてから収獲するまでに少なくとも5年はかかるというお茶の生産だからこそ、長期的な視野でその業界やトレンドを捉えることが求められている。

特にwomo編集部がピックアップしたいのは「ウィスキー紅茶」。ウィスキーといってもアルコールではなく、ウィスキーの香りのする紅茶、だということ。
国内紅茶は日本茶に由来した甘味が特徴で、これまでこの甘味をベースとしたフレーバーティーへの取り組みに試行錯誤してきた。そんな中、国内ウィスキーの生産に使われる"樽(たる)"に出合い、ウィスキーが香る紅茶というアイディアが浮かんだ。ウィスキー製造後のオーク樽を調達し、その樽の中で和紅茶の茶葉を⾧期熟成。樽にしみ込んだ芳醇でフルーティな香りが茶葉にうつるという。高貴な香りをまとった茶葉、淹れたときの芳醇な香り。これまでの"お茶"の概念が変わる逸品に違いない。

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写真は「ウィスキー紅茶 ボトリングティー」。コールドブリュー製法で抽出されており、高級感のある琥珀色が美しい。アルコールではないが、ステーキや高級ソーセージなどの肉料理よく合うという

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そんな二人の癒しの存在、茶工場の看板娘・黒柴のバロンちゃん。インスタグラムの自己紹介によると、寝ることが大好きなのだそう

「THE CRAFT FARM」公式サイト

「カクニ茶藤」が製茶のプロデュース

今回ご紹介するお茶のプロデュースを担当したのは、静岡市の茶商「カクニ茶藤」。エッジの効いた新しい視点で、有機茶やクラフト茶など独自性や個性あふれるお茶を提供している。

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「カクニ茶藤」公式サイト

「ザ クラフトファーム(THE CRAFT FARM)」のお茶は静岡市葵区鷹匠のお茶スタンド「チャトウ(CHA10)」でも味わえる。

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「CHA10」の店舗情報はコチラ

個性豊かな5種類のお茶

静岡市の中山間部、安倍川上中流域に広がる茶畑で、南アルプスの伏流水と山間に深く立ち込める山霧によって育まれる上質な茶葉。

「ザ クラフトファーム(THE CRAFT FARM)」と「カクニ茶藤」が真心を込めてつくった5種類の個性豊かなお茶。それぞれの特徴をご紹介。お茶への熱い想いや人と人との繋がりを感じながら、じっくり味わいたいラインアップ。

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釜炒り茶

黄金色で甘みがあり、さっぱりとしたお茶。“釜香(かまか)”とよばれる、釜炒り独特の爽快な香りと甘みを楽しめる 。茶葉の形状が通常の煎茶とは異なっているのもポイント。
釜香のリラックス効果を楽しむのなら、ホットがおすすめ 。水出しすると甘みが最大限に引き出され、透明感あふれる黄金の水色(すいしょく)が楽しめる。

抹茶入り静岡煎茶

静岡県産の上質な煎茶を厳選し、抹茶に仕立てて贅沢にブレンド。気分転換したいときにおすすめ。抹茶は茶葉をまるごと摂取できるため、抽出して飲むお茶よりも、栄養価、特に食物繊維・ベータカロテン・テアニン ・カリウムなどが高いのが特徴。
水出しするとえぐみや苦みが少なくなり、さっぱりとしたマイルドな味わいに。夜のうちに開始しておけば、翌朝にはおいしくできあがる。もちろんホットでも。抹茶入りならではの鮮やかなお茶の色を楽しめる。

黄金茎ほうじ茶

女性人気の高いほうじ茶。こちらは直火焙煎ではなく“砂入り焙じ”という昔ながらの製法で焙じたほうじ茶。砂入り焙じができる機械は全国に10台ほどしかない貴重なもの。焙煎が強いと赤茶色のお茶になるが、これは浅く焙じているので、水色(すいしょく)は黄金色。柔らかく深い甘みと華やかな香りが生まれ、あっさりとしたお茶本来のおいしさと香ばしさの両方が楽しめる逸品。
カフェインが少なめで口当たりがやさしいので、就寝前にもおすすめ。香りを楽しむのならアツアツの熱湯で淹れて。ミルクとも相性抜群!

和紅茶

日本茶の茶樹でつくった日本の紅茶。最大の特徴は、ナチュラルな甘み。すっきりとした飲み心地、渋みが少なくさっぱりとした味わい、タンニンが少ないためからだにやさしく低刺激で、子どもからお年寄りまで幅広く楽しんでもらえる。
おすすめは、水出しのストレート。茶農家さんでは夏の間はこればかり飲んでいる、といわれるほど、茶業界でも人気の逸品。水に入れておくだけでOK、長時間入れっぱなしでも苦みがでない、ストレートで充分おいしい上にカロリーオフと良いことづくし。最初に少量のお湯で抽出してから水を加えると、芳醇な香りも楽しめる。

緑茶パウダー

抹茶と緑茶をあわせてパウダー状にしたもので、抹茶だけの商品に比べて溶けやすいのが特徴。先に少量の水で溶かしてペースト状にすると、さらに扱いやすくなる。茶葉をまるごと粉末状にしているため、栄養価、特に食物繊維・ベータカロテン・テアニン・カリウムなどの摂取に期待できる。ヨーグルトのトッピングにしたり、焼酎のお湯割りに入れてお茶割りにしたり、お菓子やパンづくりに使ったり。既存のスムージードリンクに混ぜてもおいしくいただける。
通常の粉末茶のように、水やお湯で溶かすのが一番手軽な飲み方。茶殻の始末が要らないため、お年寄りや外国人に人気が高い。みそ汁に入れるというちょっと変わった使い方も。お茶農家さんではそうやって、お茶の効能を積極的に摂取しているそう。

※好評につき応募は終了しました※womo会員先着100名に5種類のお茶セットをプレゼント!

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今回紹介した5種類の個性豊かなお茶をセットにして、womo会員100名に先着順でプレゼント!下記かんたんなアンケートに答えて応募を。 おうち時間の増える今だからこそ、静岡が誇るお茶の魅力を身近に感じてみては。


※応募期限:2021年3月15日(月)
※先着順の結果については賞品の発送をもって代えさせていただきます
※応募にはwomo会員登録が必要です(登録無料)

※好評につき応募は終了しました※

好評につき先着100名に達しましたので、期限前ではありますが応募を締め切らせていただきます。ご応募ありがとうございました。
※先着順の結果については賞品の発送をもって代えさせていただきます

紹介スポット

静岡市葵区

CHA10

鷹匠にある、からだにやさしいオーガニック抹茶スタンド

更新日:2021/2/25

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