【糖質控えめなパンと焼き菓子 こないろ】糖質量をできるだけ控えたパンと焼菓子のお店が2021/1/8(金)に東鷹匠町から移転オープン
「糖質控えめなパンと焼き菓子 こないろ」が、2021年1月8日(金)に静岡市葵区東鷹匠町より通車町へ移転。営業日は毎週木曜~土曜の11:30~17:00のみだが、糖質量が控えめなのにおいしいパンと焼き菓子ということでオープン日にはお店の前に列ができるほど。糖質控えめの商品をつくろうと思ったきっかけや、移転後のとりくみについてなど、店主の稲原さんからお話をうかがった。
2021/1/8(金)OPEN! パン・通車町「糖質控えめなパンと焼き菓子 こないろ」
「糖質控えめなパンと焼き菓子 こないろ」は素材にこだわり、おいしくて健康的につくる
国産ふすま粉と全粒粉を配合した糖質少なめベーグル、全粒粉100%食パン、糖質少なめ焼き菓子などを販売している「糖質控えめなパンと焼き菓子 こないろ」。
こちらの商品は、血糖値をゆっくり上げてくれる素材を使い、糖質量をできるだけ控えることで体に負担がかかりにくいという。
材料は、顔の見える生産者から仕入れ、国産や有機など安心できる素材を使用している。
ふすま粉というのは、小麦の外側の部分。小麦は内側の部分に糖質を多く含んでいるという。
ふすま粉は食物繊維が豊富で、パン全体の糖質量を下げる役割を果たすが、たくさん配合すると味がどうしても悪くなってしまう。
糖質を下げつつ、アーモンドプードルで柔らかさを出すなど、粉の配合を試行錯誤で研究し、今の商品が生まれたそう。
他にも水溶性食物繊維を含み、血糖値を下げる効果が期待できると言われているもち麦もプラス。
こちらは味というより、健康を考えて配合しているという。
ベーグルはかめばかむほど小麦の優しい甘味が感じられるのに、糖質量は一般的なベーグルの約2/3程度。
ベーグルは、静岡市駿河区小坂にある「小坂ドライフルーツ工房」の地元産のドライフルーツを使った季節限定の味も登場する。
食パンは北海道産石臼引き全粒粉100%を使用し、砂糖不使用なのに優しい甘さと柔らかさがある。
そのほか、スコーンやくるみボールなどもあり、通販サイトからの販売も定期的に行っているそう。
焼き菓子には、砂糖の代わりに自然な甘みを出してくれる羅漢果を使用している。
スーパーフードとして最近人気が出てきている、用宗産のアカモクの粉末を入れたアカモク塩を使ったクッキーもあり、おいしく食べつつ、健康にもよい商品が販売されている。
パンは、
・国産全粒粉100%食パン 640円
・糖質offプレーンベーグル 250円
・抹茶甘納豆クリームチーズミニベーグル 230円
・全粒粉甘酒バンズ 1コ210円、5コ970円
・クロックムッシュ 380円
など。
焼き菓子は、
・チョコナッツスコーン 300円
・発酵あんこスコーン 320円
・くるみボール 340円
など。
サンドイッチは、
・BLT人参卵サンド 430円
・ベジベーグルサンド 430円
などを販売している。
「糖質控えめなパンと焼き菓子 こないろ」では移転に伴い、サンドイッチやクロックムッシュなどをスタート
移転に伴い、新しくスタートしたばかりのサンドイッチ。
新型コロナウイルスの影響で、食事づくりの負担が増えたお母さん達の負担を少しでも減らせたらと始めたそう。
パンを食事とする場合、どうしてもパンのみになりがちなので、野菜もたんぱく質も一緒にとってほしいという思いが込められている。
また、静岡市清水区にある「マル鉄商会 スタジオジビエ」のおいしい無添加ハムに出合ったことから始めた「クロックムッシュ」は、全粒粉、有塩バター、低温殺菌牛乳、塩でつくる自家製ホワイトソースを使用。
無添加のゴーダチーズとサムソーチーズ、パルメザンチーズと合わせ、原価を無視したこだわりの逸品になっている。
また、移転するまでの間に、静岡市葵区にある発酵ごはんの教室「円居(まどい)」で、砂糖を使わず小豆と米麹でつくる発酵あんこを習ったそう。
お店を開けていない週の前半に、小豆を炊いて米麹と合わせ発酵させて作り、やさしい甘さに。
この発酵あんこを使ってつくる「発酵あんこスコーン」は、1日30個の限定販売。
この話を聞いただけで、おいしさが伝わってくるようだ。
見かけたらぜひ食べてみて欲しい。
「糖質控えめなパンと焼き菓子 こないろ」の商品は、店主自身の糖尿病経験により生まれた
静岡市出身の店主の稲原さんは、祖父母と一緒に暮らしていたこともあり、子どもの頃はあまりパンを食べる機会がなく、食べるとしても学校給食くらいだったという。
そんな稲原さんの人生の岐路となったのが、高校生のとき。
稲原さんの高校にパン屋が販売に来ていて、そのパンがおいしかったことから、お弁当と一緒にパンを食べるようになった。
そのときに気づいたのが「パンを食べると太る」ということだった。
それでも大好きなパンを食べないという選択肢はなかったという。
大学卒業後はパン屋で働きたいという思いが強くなり、全国展開するような大手のパン屋に就職。
その後、静岡の外の世界を知りたいと県外に出て、いくつかのパン屋で経験を積んだ。
その後、結婚し、ご主人の転勤で京都へ。
すぐに妊娠するが、そのときに妊娠糖尿病を患ってしまう。
「妊娠糖尿病になり、大好きなパンが食べられなくなってしまいました。実は母も糖尿病になってしまっていて、そういう方が食べられるパンがつくれたらと思い始めました」。
これが“糖質控えめなパンと焼き菓子”のきっかけとなる。
やがてご主人の転勤に伴い、静岡へ帰郷。
違う仕事に就くも「小さくてもいいからパン屋をやりたい」と2014年5月、静岡市葵区建穂(藁科の手前の服織のあたり)に6畳程度の小さなスペースで「糖質控えめなパンと焼き菓子 こないろ」をオープン。
やがて手狭になり、2019年6月に静岡市葵区東鷹匠町へ移転、そして縁あって今回の場所へ移ったそうだ。
プレーンベーグルからスタートし、続いて食パンと、少しずつメニューを増やしていった。
「お客さまの中には、もちろん糖尿病の方もいらっしゃいますが、健康志向が強い女性が多いですね。オープンしている日が少ないので、予約で多めに購入し、冷凍保存して下さっているみたいです」。
今回の移転に伴い、調理場の設備が充実。さまざまな商品がつくれるようになってきた。
「今はまだ余裕がないですが、健康によい飲み物を紹介してもらっていて。まだ導入するかどうかは決めていないですが、今後、検討していければと思っています」。
素材の味と質を感じるこだわりの稲原さんのパンと焼菓子。
ぜひお店へ足を運んでみてほしい。
「糖質控えめなパンと焼き菓子 こないろ」の詳細はwomo店舗ページをチェック
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