【エソラ コーヒー(ESORA COFFEE)】ブルックリンにあるような大人カッコいいコーヒースタンドが2021/2/11(木)に焼津にオープン
焼津市にオープンしたオトナの隠れ家がテーマのコーヒースタンド「エソラ コーヒー(ESORA COFFEE)」。ブルックリンにあるような無骨なカフェをイメージしており、雰囲気に惹かれて遠方から来店する人も多いそう。オーナーであり、ロースターの鳥居恭平さんにお話をうかがった。
2021/2/11(木)OPEN! コーヒー・焼津「エソラ コーヒー(ESORA COFFEE)」
「エソラ コーヒー(ESORA COFFEE)」は大人の隠れ家的お店。アツアツのワッフルと一緒にコーヒーをいただく
島田大井川街道を海の方へ向かっていくと、のどかな田園風景が広がる。
取材で静岡県内各地、さまざまな場所を訪れてきたが、焼津の大井川港を訪れたのは初めて。
ところどころ気になるお店もあり、なかなかおもしろそうなエリアだと感じた。
ナビで案内されたところは、細い路地に入ったまさに住宅地の中。
本当にここだろうかと思うようなところに、ふいにおしゃれなお店が視界に飛び込んでくる。
平日にも関わらず、お店は賑わっているようだ。
「エソラ コーヒー(ESORA COFFEE)」では、コーヒー豆の販売のほか、ロースター自ら淹れるドリップコーヒーと、「エソラ コーヒー(ESORA COFFEE)」のすぐ近くにある「あとりえmomo」の特製ワッフルをいただくことができる。
この特製ワッフルは「あとりえmomo」では販売しておらず、「エソラ コーヒー(ESORA COFFEE)」限定商品。
クロワッサン生地で、発酵バターの香りとほどよい甘さがコーヒーに本当によく合う。
オーダーを受けてから焼き上げてくれるのでアツアツ。
来店者のほとんどの方がこの特製ワッフルとのコーヒーセットをいただくそうだ。
「エソラ コーヒー(ESORA COFFEE)」のコーヒーラインナップはシンプルに3種類のみ!
コーヒーラインナップは基本的に3種類。取材に訪れた時のコーヒーは以下の通り。日により異なるそう。
・【軽め】エチオピア…紅茶のような香り、クリアでまろやかな酸味
・【ちょうどいい】ブラジル…チョコレートのような香り、なめらかで広がる甘み
・【重め】マンデリン…スパイシーな香り、どっしりとした苦み
おもしろいのは「軽め(浅煎り)」「ちょうどいい(中煎り)」「重め(深煎り)」という3段階で設定していること。
コーヒー専門店というとさまざまなコーヒーがメニューに並び、初心者にはなかなか難しいことも。
3種類をシンプルでわかりやすく比べられるので、選びやすい。
だからといっていずれも個性的なラインナップのため、実際この3つでも十分に悩んでしまった。
取材時にいただいたのは「マンデリン」。
重めだからといって苦みだけがあるのではなく、コーヒーがフルーツであることを思い起こさせてくれるようなフルーティーさ、そして香り。
コーヒー好きで、いろいろ飲んできたwomoライターをもうならせてくれるおいしさだった。
「ブレンドも行っていますが、店頭では単一品種のみ。まずは国別の味を知ってほしいと思っています。お気に入りの味が見つかったら、その日お出ししている豆を販売しているので、そちらをご購入いただいて、ご自宅でブレンドを楽しんでもらっても、と思っています」。
ちなみにコーヒーのおかわりは100円引き。
2〜3種類飲んでみて、味を知り、自分でブレンドをしてみると、また新しい楽しみが広がりそうだ。
「自分でコーヒーを淹れるのは難しそう」という方のために、今、コーヒーの淹れ方の動画を制作中で、近日公開予定とのこと。
制作途中の動画を見せていただいたが、とてもわかりやすくなっている。
ハンドドリップのセットを持っていれば、お店で飲んだ味を再現できそうだ。
「エソラ コーヒー(ESORA COFFEE)」の店舗は元・物置だった場所。新たな賑わい拠点になりそうな予感
「エソラ コーヒー(ESORA COFFEE)」のオーナーの鳥居さんは、以前は居酒屋に勤務し、料理や接客などを担当していた。
あるとき、西焼津にある「カフェバール・ジハン」を訪れ、お店の自家焙煎コーヒーを飲んだ時に衝撃を受けたという。
「実はそれまで、某コーヒーチェーン店のコーヒーくらいしか飲んだことがなくて。コーヒーに特に興味はなかったんです。丁寧に焙煎されたコーヒーがこんなにおいしいなんて、おもしろそうな世界だなと思いました」。
ジハンのオーナーに相談してみたら、焙煎の仕方を教えてくれるという。
ハンドロースターを手に入れ、自分で焙煎してはジハンのオーナーに見てもらうということを繰り返す。
鳥居さんはすっかり自家焙煎コーヒーの世界に魅了されていった。
「コーヒーの焙煎は、自分を表現できるツール。既存のコーヒー店がやっていないような視点で切り込んでいきたいと思いました」。
こうして独立を決意。2019年からまずは卸販売とオンラインでの販売からスタートした。
鳥居さんのブレンドは評判を呼び、ある程度軌道に乗ってきたことから、スタッフを雇い、カフェをオープンすることになった。
鳥居さんの祖父宅の物置だった場所を改装。
「モノにはとことんこだわっている」という鳥居さんが厳選したインテリアは、とにかく一つひとつがおしゃれ。
SNS映えするとして、遠方からの来店者も多い。
ただし、平日の午前中は焙煎を行っているため、カフェ営業を行っていないとのこと。来店の際にはご注意を。
「エソラ コーヒー(ESORA COFFEE)」が焙煎した企業・他店向けのブレンドコーヒーにも注目
店名の「エソラ」は“絵空事”からきているという。“ありもしないこと”という意味だ。
「既存の枠にとらわれずに、自由な発想でいろいろなことに挑戦していきたい。コーヒーを通じて、人と人の橋渡しができないかと考えているんです」。
コーヒーは、産地、焙煎によってさまざまな表情を出すことができる。
最近はシングルオリジンがすっかり一般的になったが、豆をブレンドすることで唯一無二のコーヒーをつくることができるのだ。
「エソラ コーヒー(ESORA COFFEE)」の店頭でいただくことができるのは、シングルオリジンの3種類のみだが、お店・会社などに合わせたオリジナルブレンドも行っている。
たとえば、会社の社長さんが来客向けに出すコーヒーをオーダーしたとする。
酸味があるのが好き、ほんのり苦味もほしい、チョコレートのような風味が好き。
そんなオーダーを受けながら、さまざまなブレンドをつくる。
お客さんに出す際、「このコーヒー、自分がお腹たっぷんたっぷんになるまでいろいろ飲んで、特別にブレンドしてもらったコーヒーなんだ」と出すと、ちょっとした話のネタにもなる。
取引先とのコミュニケーションツールの一つになるのだ。
鳥居さんの試みは他にも。
「エソラ コーヒー(ESORA COFFEE)」のオリジナルブレンドを提供しているカフェで初めて「エソラ コーヒー(ESORA COFFEE)」を知ったお客さんが、「おいしかったから他でも飲んでみようかな」と思った際、他のお店への橋渡しができるようショップカードを置いてもらったりもしているそう。
こうすることで、お店とお店の輪をつくることができるのだ。
「今はまだ完成には至っていないですが、エソラコーヒーを扱っているお店の案内マップをつくろうと思っています。エソラコーヒーを扱っているところは、カフェ、美容院、住宅会社、電気屋など多種多様。それぞれのオーナーのこだわりが見え隠れするようなブレンドをつくっているんです。コーヒーバッグを名刺代わりにできるような商品も今、検討中なんですよ」。
制作途中のものを見せてもらったが、“名刺代わりになるコーヒーバッグ”だなんて、とても気が利いていておもしろい。もらったら絶対に忘れないだろう。
他にも、コーヒー豆の購入量に応じてラオス国に苗木を寄付するという活動も。
企業の社会貢献活動として利用できるそうだ。
「エソラ コーヒー(ESORA COFFEE)」の今後の展開も楽しみ
「夏に向けて、『あとりえmomo』さんと一緒にコーヒーを使ったメニューを考案中です。あと、コーヒーを飲みながら、トゥクトゥク(=タイの三輪自動車のタクシーのこと)で回れないかなと構想しているところ。クラウドファンディングを利用して企画しようと思っています」。
大井川港周辺エリアは、実は魅力的なところ。
お店ではマップをつくって配布しているそうだが、トゥクトゥクを使った周遊も楽しそうだ。
詳細はInstagramに載せる予定とのことなので楽しみにしたい。
【MENU】
●コーヒー(ホットorアイス)……400円
●コーヒー+ワッフル……800円
●こだわりのカフェオレ(ホットorアイス)……500円
●その時のハーブティー……400円
●ぶどうジュース……300円
●りんごジュース……300円
※ケーキ、お菓子持ち込みOK
「エソラ コーヒー(ESORA COFFEE)」の詳細はwomo店舗ページをチェック
編集部の気になる新店 WOMO編集部が今いちばん気になるニューオープン・リニューアル店をピックアップ。