【サナ(Cana)本店】ふわふわでやさしい甘さの無添加シフォンケーキ専門店が2021/7/21(水)静岡市葵区一番町に本店をオープン
新静岡セノバ店と草薙店で営業していた無添加シフォンケーキ専門店「サナ(Cana)」。新静岡セノバ店はグランドオープンから9年半営業していたが、新静岡セノバの地下1階のリニューアルに伴い、2021年3月31日、惜しまれながらクローズすることに。しばらくは草薙店とオンラインショップのみで営業していたが、2021年7月21日に一番町で本店をオープンという情報が編集部に入り、お店を営む海野早苗さんにお話をうかがいに訪れた。
2021/7/21(水)OPEN! グルメ・一番町「サナ(Cana)本店」
無添加シフォンケーキ専門店「サナ(Cana)本店」とは?
ふわふわのやさしい甘さの無添加シフォンケーキ専門店「サナ(Cana)」。静岡では2008年にお店をオープンしており、新静岡セノバにもお店があったことからその名を知っている人も多いのではないだろうか。素材にとことんこだわり、無添加でつくられているということから安心感があると、お子さんを持つお母さんなどのファンが多い。
シフォンケーキの材料はいたってシンプル。だからこそ一つひとつの材料にこだわりがある。きめ細やかな北海道産小麦粉、朝霧の牛乳、オーガニックシュガー、富士山の天然水で育った鶏の卵、なたね油のみでつくっており、それに抹茶やバナナなどのフレーバーを加え、数種類を販売している。
脂肪分多めの純生クリームと一緒に食べるとさらにおいしい。2〜3日前に予約をすれば、誕生日ケーキ用のデコレーションに対応してくれるのも嬉しい。インターネットからの購入も可能だ。
他にも同じくこだわりの材料を使った無添加のプリンも人気。「Cana」の文字がプリントされたガラス瓶がかわいく、空き瓶をとってあるという人もいるのではないだろうか。残念ながらこの瓶は生産終了してしまうそうなので、今在庫がある分で終了とのこと。
無添加シフォンケーキ専門店「サナ(Cana)本店」のおいしさのヒミツをひも解く
「サナ(Cana)」のこだわりの素材の一つが富士市の「ごとうのたまご」。地下325mからくみ出される富士山の天然水を飲んで育った鶏の卵だという。
「安心安全な素材を使いたいので、実際に鶏舎にも見学に行かせていただきました。卵自体の味に甘みがあるんですよ」。
シフォンケーキのプレーンとメープルには殻が薄紅色の卵を、それ以外には白色の卵を使用。黄身の濃さと甘みが異なるので、素材に合わせて使い分けているそうだ。
シュガーは、100%有機栽培のオーガニックシュガーを使用。ミネラルが豊富でまろやかな甘みのシュガーで、シフォンケーキのやさしい味わいの決め手になっている。
「オーガニック素材は、海外からのコンテナ輸送の際、オーガニック素材のみの専用コンテナで運ばれるので、より安心なんです」。
小麦粉は、芳醇(ほうじゅん)な香りで口当たりがよい北海道産の「絹笛(きぬぶえ)」を使用している。
「まさに絹のようにきめ細やかな小麦粉。これ以上の小麦粉には出合えないと思うほど、長くこれを使用しています」。
空気と混ぜてふるって、よりさらさらとした状態にしてから材料と混ぜ合わせていく。
牛乳は朝霧高原のあさぎり牛乳を使用。契約農家から毎日届けてもらっている成分無調整の牛乳で、コクがあり、飲み口はさわやかな味。
「抹茶シフォンケーキに使用している抹茶は、本店の近くにある静岡市葵区新富町の『和田清商店』さんのお抹茶を使用しています。お菓子づくりの際、一般的には製菓用抹茶を使用するのですが、製菓用抹茶は変色を防ぐために抹茶以外のものが混ざっていることが少なくありません。うちでは純粋な抹茶のみを使用していて、紫外線で変色しやすいので、紙に巻いているんです」。
なるほど、見た目も美味しさの一部。こういった細かな配慮もうれしい。
メープルのフレーバーに使用しているのは、ミネラルたっぷりなメープルシュガー。
「メープルシュガーは、カエデの樹液から抽出するメープルシロップを煮詰めて粉状にしたもので、ちょっと高価なシュガー。ミネラルも豊富で、甘さもまろやかなんですよ。ベリーや柑橘と合わせるクリームチーズは北海道産のもので、塩気も丁度よく、クリーミーでおいしいんです。秋に出るマロンは、砂糖が入っていないフランス産のマロンピューレと、高知県産の栗のつぶつぶを入れています」。
夏に提供しているミントチョコのミントは、自家製のフレッシュミントとオーガニックチョコレートを使っている。フレッシュなものをわざわざ使うなんて、本当に手間ひまかけていることがわかる。さらに、バナナやココアパウダーもオーガニックのものを使っているそうだ。
実際に素材を見せてもらいながら早苗さんの話を聞いていると、本当に一つひとつの素材への愛情とこだわりを感じる。お店の場所は変われども「サナ(Cana)」が長くたくさんお客さんに愛されているのは、材料に妥協せずに丁寧につくっているからなのだと改めて実感した。
無添加シフォンケーキ専門店「サナ(Cana)本店」は実は焼津で誕生したお店
もともと早苗さんはご主人の泰雄さんとともに、2004年から焼津市西小川で有機食材や自然素材を使った料理を提供する「ACE CAFE」を営んでいた。当時スイーツとして提供していたのが、パティシエであり、オーガニックコンシェルジェの資格を持つ早苗さんがつくる無添加シフォンケーキだった。これがとても好評で、2007年には焼津市栄町に「Cana NATURAL CHIFFON STORE」をオープンすることに。
その後、ご主人の地元の静岡市に住まいを移していたこともあり、鷹匠にお店を移転。イートインができるお店「Cana a table」を開いたり、無添加プリンをラインアップに加え、「Cana pudding plus」を開いたりするなどさまざまな試みを行ってきた。
現在は草薙店と本店のみの営業で、シフォンケーキを早苗さん、プリンを泰雄さんが担当している。
今回新しくオープンした「サナ(Cana)本店」がある場所は、自宅倉庫として使用していた場所。いつかここをお店にしたいという想いがあったが、新静岡セノバ店と草薙店との切り盛りが忙しく、なかなか進めることができずにいたそうだ。新静岡セノバの地下1階がリニューアルすることになったのを機に、この場所でのオープンを進めることになった。
無添加シフォンケーキ専門店「サナ(Cana)本店」の今後の展開
「草薙店同様、本店の方でも近々朝霧乳業のソフトクリームもスタート予定です。8月はモモがたくさん手に入ったので、『ミルクプリン〜桃ゼリーのせ〜』を提供していました。次はアーモンドミルクを使ったミルクプリンのマンゴーソースを開発しようかと。
将来的にはキッチンをつくり、もう少しカフェらしくできたらと考えています。焼津の『ACE CAFE』時代のお客さまから料理を待ち望む声もあり、パスタ料理もお出しできたらいいですね。まだ時間はかかりそうですけれども……」と早苗さんは話してくれた。
womoライターも「サナ(Cana)」の長年のファンだが、今回改めてお話をうかがい、より一層、その魅力を実感した。実は今までプレーン、ココア、バナナのフレーバーしか買ったことがなかったのだが、今回初めて抹茶など、他のいろいろなフレーバーのカットを買ってみたところ、どれも美味しく、さらにファンになってしまった。あまり抹茶が好きでない我が子も「これ、もっと食べたい!」と言ったほど。みなさんもぜひ、こだわりのシフォンケーキをいただいてみては。
【MENU】
●無添加シフォンケーキ
・プレーン……259円
・ココア……292円
・バナナ……292円
・メープル……324円
・抹茶……292円
・ミニホール(プレーン)……594円
・ミニホール(バナナ・ココア・抹茶・ミルクティー)……各670円
・ホール(プレーン)……1400円
・ホール(バナナ・ココア・ミルクティー)……各1580円
※季節限定フレーバー:ミントチョコ、クリームチーズ&ブルーベリーorクランベリーorドライフルーツorオレンジorレモン、キャロットオレンジ、カボチャ、マロン、サツマイモアップルシナモンなど
・純生クリームたっぷり シフォンサンド……380円
・純生のホイップクリーム……特大(200g)594円、大(80g)259円、小(35g)140円
●無添加プリン
・カスタード……ガラス瓶500円、ミニサイズ200円
・抹茶……ガラス瓶540円、ミニサイズ240円
・ミルクティー……ガラス瓶518円、ミニサイズ238円
・カフェラテ……ガラス瓶518円、ミニサイズ238円
無添加シフォンケーキ専門店「サナ(Cana)本店」の詳細はwomo店舗ページをチェック
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