【Pagurus Nature&Camp 鹿島(パグラス ネイチャーアンドキャンプ かしま)】自然が好きな人が集まり、人と人との繋がりが楽しめるゲストハウスが2021/7/21(水)牧之原にオープン
“ヨコ乗り、繋がり、拡がり”をテーマに、共有リビングを有した“シェアするNature Lovers(自然が好きな人)の宿”、「Pagurus Nature&Camp 鹿島(パグラス ネイチャーアンドキャンプ かしま)」が牧之原にオープンした。宿泊者同士、スタッフ、地域の人など、人と人との繋がりを大事にしたゲストハウスだ。「Pagurus Nature&Camp 鹿島(パグラス ネイチャーアンドキャンプ かしま)」の名波chage恵之(ななみ チャゲ しげゆき)さんと、内田拳世(うちだげんせい)さんにお話をうかがった。
2021/7/21(水)OPEN! ゲストハウス・牧之原「Pagurus Nature&Camp 鹿島(パグラス ネイチャーアンドキャンプ かしま)」
「Pagurus Nature&Camp 鹿島(パグラス ネイチャーアンドキャンプ かしま)」で自然に触れ合う遊びをしよう
サーフポイントとして人気がある牧之原市の鹿島ビーチ。国道150号線から鹿島ビーチ方面へと曲がり、その通り沿いにあるのが「Pagurus Nature&Camp 鹿島(パグラス ネイチャーアンドキャンプ かしま)」だ。
ここから鹿島ビーチまで徒歩3分ほど。サーフィン客向けに外に砂が流せるシャワーが備えられており、サーフボードを置く場所、ウェットスーツを脱ぎ着できる更衣室、ウェットスーツをかけられる場所も用意されている。
茶工場だった場所を改装。1泊4000円から素泊まりできる、人と人との交流ができる共有キッチンを持つゲストハウスだ。“Pagurus(パグラス)”はヤドカリという意味があり、ヤドカリのように“海篭り”することもできる。
現在の主な利用客は、鹿島ビーチにサーフィンをしにくる人が中心だが、もちろんそれ以外でもゲストハウスとして利用できる。サーフィン以外に、BBQができたり、ピザ釜や焚き火ができる設備も用意されていたりするので、アウトドアを楽しむ場所としてもぴったりだ。
「最近は、コロナを機にサーフィンを始める人、昔やっていたサーフィンを再開する人がいて、サーフィン人口も増えてきている印象がありますね」と話す。
鹿島ビーチに訪れるサーファーは、朝サーフィンをして、昼も夕方もやってと3回ほど波に乗ることが多いそうだ。その間、地元でない場合は、コンビニでお弁当を買ったり、車内で過ごしたりと、これまでの鹿島ビーチには居場所がなかった。車中泊する人もいるという。そんな人々にとって、「Pagurus(パグラス)」のオープンはとても助かる場所になりそうだ。
「鹿島ビーチは、名古屋や山梨から来る方も多いですね。車で数時間かけて来て、2時間だけサーフィンをして帰るなんて、もったいないでしょう。せっかくだから、ここで思いっきり遊んでもらえたらと思っています」。
「Pagurus Nature&Camp 鹿島(パグラス ネイチャーアンドキャンプ かしま)」では薪割りやSUPなども可能
ピザ窯やBBQ、焚き火ができるスペースでは、薪(まき)を割り、焚き火に薪をくべるという体験もできる。焼き芋をしたり、マシュマロを焼いたりと焚き火ならではの遊びを楽しみたい。
サーフィンをやったことはないけれども、始めてみたいという人には、初心者用のボードの貸し出しサービスがあり、教えてもらうこともできる。
ほかにも、SUPやSUPヨガのイベントも実施。SUPは近くにある勝間田川で行っているので、海に比べて波もなく、初心者にも乗りやすいという。お花見や紅葉も楽しめるそうだ。
その他、日の出や夕陽、星空を見たり、ビーチで遊んだりするプランなどを計画中とのこと。
「Pagurus Nature&Camp 鹿島(パグラス ネイチャーアンドキャンプ かしま)」は好きなことを仕事にした二人が運営
「Pagurus(パグラス)」は、茶工場だった場所を内田拳世さんのお父さまであるオーナーの内田成彦(しげひこ)さんが手に入れ、ゲストハウスへと改装したという。成彦さんは伊豆の国市で製造業を営んでおり、サーフィン好きであったことから新規事業という形で「Pagurus(パグラス)」を立ち上げた。
名波さんは、牧之原出身。中学2年生でサーフィンを始め、高校卒業後は、大会に出るなどサーフィン中心の生活を送る。20代の頃は、サーフタウンである千葉で過ごし、サーフィンをしながら合間にアルバイト。冬はハワイで同様の生活を送っていた。30代になり、結婚を機に地元・牧之原へ戻り、就職。そこからはサーフィンは趣味としての存在になった。会社員として過ごしながら、時々趣味のサーフィンをする。家庭があるのだから仕方がない。名波さんはそんなふうに思っていたが、オーナーの内田さんに出会い、その考えが変わる。
「私は『Pagurus(パグラス)』の横にある『ガイアサーフ』というサーフショップの常連客としてよくお店に顔を出していました。茶工場の跡地にテントを張って、そこからサーフィンをしに行っている人がいて、それがオーナーだったんです。ここでサーファーたちに向けた宿泊施設をやろうと考えているという話を聞いて……。好きなことを仕事にできる、なんて素敵なことなんだろうと思ったんです」。
家族を説得し、会社を退職。「Pagurus(パグラス)」のゼネラルマネージャーとして働くことになった。
拳世さんはお父さまの影響もあり、子どもの頃からサーフィンと触れ合って来たが、年を重ねるにつれ、次第にやらなくなっていったという。
「大学を出たあと、東京で就職するつもりだったのですが、父にそのことを話したら、働きたいの?と言われたんですよ。そうでないなら留学でもしたらと言われ、それもいいかなと思い、オーストラリアへ渡りました。父は遊びに行きたかっただけみたいですけれど」と拳世さんは笑う。そして、オーストラリアに行ったことで、サーフィンを再開したそうだ。
しかし、新型コロナウイルスの流行に伴い、帰国することに。どうしようかと考えていたところ、お父さまから「暇なら手伝って」と言われたのが「Pagurus(パグラス)」だった。
「Pagurus(パグラス)」の周囲は、畑になっていて、大根やにんにく、ねぎなどが植えられている。「Pagurus(パグラス)」でも、畑の一部を借りて、地元の農家さんに教えてもらいながら、野菜を植えているそうだ。時々、地元の農家さんが分けてくれるという野菜が置いてあることも。取材当日も、おいしそうな大根がたくさん置いてあった。そんな地元の農家さんとの交流もおもしろそうだ。
「Pagurus Nature&Camp 鹿島(パグラス ネイチャーアンドキャンプ かしま)」の今後の展開
“ヨコ乗り、繋がり、拡がり”をテーマにしている「Pagurus(パグラス)」。“ヨコ乗り”には、サーフィン以外にもスケートボード、スノーボードもある。「Pagurus(パグラス)」から車で5分ほどのところに、スケートパーク施設もあり、「Pagurus(パグラス)」の駐車場にもスケートボードができるスペースを準備中。また、「伊豆のスーパーキッズサーファー」と呼ばれる足立海世くんをサポートするなど、ヨコ乗り全体の未来にも目を向けているそうだ。
「いずれはサーフィン、スケートボード、スノーボードと3つのジャンルにも、『Pagurus(パグラス)』の事業を広げていけたらいいですね」と話す。
「『Pagurus(パグラス)』は遊ぶことに特化した施設でありたい」と名波さんは話す。「波や風など、自然を利用した遊びを楽しむ人たちの繋がりを広げられる拠点になれればと考えています。さまざまな遊びを提供できる体験を用意していきたい。リトリートという言葉もありますが、楽しくて、ストレスを軽くできる場所にしていきたいですね」と想いを語ってくれた。
「今はコロナ禍だから、なかなか難しい部分もありますが、牧之原は空港も近いし、海外の人にもぜひもっと来てもらいたい場所。田舎の日本の日常を感じられて、ローカルな遊びを楽しむことができます。スタッフも楽しんでいないと活気がでないですから、私たちも一緒になってしっかり楽しませてもらっていますよ」と笑う。
「Pagurus(パグラス)」の近くには、舟を持っている大将がいる居酒屋があり、釣りに連れていってもらうことも可能なのだとか。サーフィンをしなくても、「Pagurus(パグラス)」に泊まりにいって、BBQや焚き火をしたり、地元の人だからこそ知るおいしい料理のお店を教えてもらって、食べに行ったりするのもよさそうだ。
リトリートをしに、ぜひ「Pagurus(パグラス)」に遊びに行ってみてはどうだろう。
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