心ときめく、「おいしい」ボタニカル・アートの世界。/『静岡市美術館』
『静岡市美術館』では、4月8日(土)より「英国キュー王立植物園 おいしいボタニカル・アート 食を彩る植物のものがたり」が開催中。18〜19世紀に描かれた野菜や果物、ハーブなどの植物画、食卓を飾るティーセットや当時のレシピ帖などを展示。 フォトスポットではボタニカルな世界観を記念に残すこともできる。 精密さと美しさが融合する「おいしい」ボタニカル・アートの世界に出掛けよう! 本展を記念して、WOMOとのコラボキャンペーンも実施中!
静岡駅から徒歩3分!“ちょっと面白い街の中の広場”へ出かけよう
静岡駅から徒歩3分、街中に高くそびえる葵タワーの3階にある『静岡市美術館』。
ひとたび足を踏み入れると、白を基調とした美しい空間や、その洗練されたデザインに心惹かれる。
今回は、『静岡市美術館』の楽しみ方に加え、展覧会「英国キュー王立植物園 おいしいボタニカル・アート 食を彩る植物のものがたり」の見どころを、美術館学芸員の太田さんに伺った。
「当館では、日本美術や西洋絵画、デザインや工芸などさまざまなジャンルの展覧会を開催しています」
“ちょっと面白い街の中の広場”というコンセプトには、あらゆる人が気軽にアートに触れられる場所として、親しまれる美術館でありたいという想いが込められているのだという。
10時から19時までと比較的長く開館しているため、仕事帰りや買い物ついでに立ち寄る人も。
「お子様も年齢を問わず入場が可能です。当日中は何度でも再入場できるので、お子さまが泣いてしまった場合も、一度展示室の外へ出て落ち着いてから、改めて鑑賞を再開することもできます。それぞれの年代に合った美術館体験を楽しんでほしいです」
柔らかな感性に響く幼い頃のアート体験。こうして親子でも気軽に訪れることができるのも嬉しい。展示以外にも多彩なワークショップや講演会、映画上映会など、幅広い世代を対象とした企画が開催されている。
さっそく太田さんと一緒に、現在開催中の「おいしいボタニカル・アート 食を彩る植物のものがたり」を鑑賞することに。
「おいしい」ボタニカル・アートの世界へ
今回の展示は、2021年に開催され好評を博した「キューガーデン 英国王室が愛した花々」展の第2弾として開催。
野菜や果物、ハーブやスパイス、お茶などの「食」に焦点を当て、「おいしい」ボタニカル・アートの世界を紹介している。
「普段、私たちが食べている植物もたくさん登場するので、アートとの距離がぐっと縮まると思います。イギリスの画家や植物学者のほか、インドや中国の無名な画家が描いた作品もあり、それぞれに違った魅力があるのもおもしろいですよ。心のままに好きな作品を見つけてみてください」
「食」という観点からアートを見るのは初めて。アートというと敷居が高いイメージだったけれど、食がテーマなら私にも気軽に楽しめそう。アートを通して、イギリスの食文化を知れることも嬉しい。
華やかな入口パネルに、胸がときめく。
“ボタニカル・アート”とは?
“ボタニカル・アート”の起源は古代ギリシア時代。写真が誕生する以前の記録媒体として、植物が写実的に描かれたことから始まった。たくさんある植物の中から有用な薬草を識別するために描かれたそうだ。
誰から見てもわかるように描かれた植物画は、描き手の主観が取り払われ、精巧な美しさを宿す。木版画から銅版画へと移り変わるにつれて、ますます精度は増していった。
「一枚の作品の中に葉や茎、花やつぼみ、実や根まで植物のあらゆるパーツが描かれています。正確な描写と、芸術性が両立しているのも魅力のひとつなんです」と太田さん。
全6章、それぞれのテーマで紹介されるボタニカル・アート
プロローグのほか、全6章で構成される本展では「食」にまつわるボタニカル・アートを「野菜」「果物」「飲み物」「ハーブ&スパイス」など、さまざまな切り口で紹介している。
描かれた“未知なる食べ物”たち
第1章では、「野菜」のボタニカル・アートを紹介。
描かれている野菜たちは、当時のイギリスの食文化を映しだしている。
キャベツやダイコン、カブなど数少ないイギリス原生の野菜から、ビーツやアスパラガス、カリフラワーなど当時としては新しい食材も描かれている。今では当たり前に食べられているジャガイモは、葉や茎にある毒のイメージが強く普及するまでにかなりの時間がかかったのだそう。普及してからは、保存性が高いため利便性が高く、食文化に根付いていった。
絵画を眺め、文章をじっくりと読む。私の中で、ボタニカル・アートと食の歴史がリンクしていく。
普段、何気なく目にしていた野菜たちの新たな一面を知ることができた。
見ているだけで食べたくなる、みずみずしい果実
第2章では、果実画の名手だったウィリアム・フッカーの果物の作品が紹介されている。リンゴやイチゴ、モモやブドウ、ベリー類…ていねいに描かれた細やかな線と、鮮やかな色使いに目を奪われる。まるで、果実の味や香りまで伝わってくるようだ。
このエリアではすべての作品が撮影OK。美味しそうな果実を記念に写真に残そう。
壁面にリンゴの絵がずらりと並ぶ。同じフォルム、同じ色は一つとしてないように見える。記念に一枚、お気に入りの作品をカメラに収めた。
「かわいい」
撮影した一枚を確認し、思わず言葉がこぼれる。
どこにカメラを向けても、切り取られたように絵になる。写真が苦手な私でも、アーティスティックな写真が撮れて嬉しくなった。
テーブル・セッティングや古いレシピ帖の展示も
この他にも、お茶やコーヒー、オレンジやレモンなどの柑橘類の果物、ハーブやスパイスなどの植物画のほか、イギリスの古いレシピ帖の展示や19世紀英国のテーブル・セッティングの再現コーナーも。
数々のテーブルセッティングや、ティーセットたち。日々のティータイムやピクニックを楽しんでいた当時の人々の姿が脳裏に浮かぶ。
昔の人々も今の私たちと同じように、自然とともにある暮らしを大事にしていたんだなぁと感じる。
400種以上の薬草が描かれた書物。ABC順に並んでいて、家庭の医学書のようなものとして使用されていたそうだ。
イギリスの伝統的なお菓子や保存食の作り方が書き記されたレシピ帖からは、丁寧なひと手間が垣間見られる。
手作りのおやつとお気に入りの紅茶を嗜む時間を想像してみる。
私も、レシピを参考におやつを作ってみよう。
歴史を紡いできたレシピ帖が、私の心を豊かにする。
本展ではフォトスポットが各所にあり、撮影OKの作品も多い。自分のお気に入りの作品を、その世界観とともに記念に残すことができるのも楽しいポイントだ。
展示を楽しんだあとは、ミュージアムショップやカフェで余韻に浸ろう
ミュージアムショップでは展覧会のカタログやグッズのほか、イベントに関連した書籍やアートグッズを販売している。優れたデザインのステーショナリーや雑貨などを、国内外のメーカー・ブランドからセレクト。
さらに、静岡で生まれたさまざまなグッズも取り揃えているので、ギフトを選ぶ場所としてもおすすめだ。
カフェでは、厳選された良質なコーヒーや静岡産の紅茶などを楽しむことができる。静かでひらかれた空間に身を委ねながら、アート鑑賞の余韻を味わおう。
ミュージアムショップ&カフェは展覧会チケットがなくても利用できるので、街歩きのついでに立ち寄るのもおすすめだ。
まるで、旅に出かけるように美術館へ出かけよう。
心のままにアートを鑑賞すれば、きっと新しい発見があるはず。
「ぜひ気軽に美術館へ足を運んでほしいです。アートを鑑賞するという、いつもとちょっと違う”非日常”を体験すると日常の見え方が変わる。私たち自身がアートに魅せられてきたように、皆さんにもそんな体験をしてもらえたら嬉しいです。あらゆる方々の生活の中に“アートの力”を届けていきたいですね」
太田さんの言葉を思い出す。
私の暮らしの中にも、アートがある。素直に感じるだけでいい。
もっと自由に楽しんでいいんだ。
さまざまな魅力があふれる『静岡市美術館』。
これからの展覧会や催しからますます目が離せない。
静岡市美術館×WOMO〜おまちで過ごすボタニカルな一日〜
本展の開催を記念して、WOMOではおまちでボタニカルな一日をもっと楽しめるキャンペーンを実施!
展覧会の入場チケットを、下記店舗にて提示するとお得なサービスが受けられる。
「おいしいボタニカル・アート」展で植物画を目で楽しんだ後は、キャンペーン対象店で見て触れて、味わって楽しもう。
キャンペーン概要
【キャンペーン期間】2023年4月8日(土)〜 6月4日(日)
【お店で特典が受けられる日】展覧会入場日※当日限り
【対象】静岡市美術館のチケット(半券)をお持ちの方
※表示価格は税込みとなります
【注意事項】
・店舗での利用は、展覧会観覧の当日に限り有効。
・入場チケットは、店舗でのオーダー時に提示。
・オンラインチケットは、QRコードまたは予約確認メールの画面か印刷したものを提示。
・チケット1枚につき1名、各1店舗1回(ただし複数の店舗で使用可)の利用。詳細は各店舗まで。
・チケットは開催中の展覧会のものに限る。
・本企画のサービス提供に関する問合せは各店舗へ。
お得な特典が受けられる!キャンペーン対象店舗はこちら
① chagama(ちゃがま)
【特典】ティーバッグセット
煎茶+レモングラス/煎茶+ミント/茶釜
【条件】
・半券チケット提示
・1日あたり先着30名まで
・1000円以上ご購入の方
【住所】〒420-0839 静岡市葵区鷹匠2丁目10-7
【営業時間】10:00〜19:00
【定休日】月曜日(祝日は営業)
【TEL】054-260-4775
【instagram】@chagama0503
【Facebook】@chagamarumo
【Twitter】@chagama16
② 手作りケーキと紅茶のお店・MARIATHANK(マリアサンク)
【特典】マリアサンクオリジナル・個包装ティーバッグ
3階ティールームで1000円以上ご飲食されたお客様に
マリアサンクオリジナル紅茶をおひとつプレゼント。
【条件】
・半券チケット提示
・1日あたり先着10名まで
・5月3日〜7日は対応不可
【住所】静岡市葵区紺屋町8-3 モガミビル3階
【営業時間】11:00〜18:00
【定休日】火曜日
【TEL】054-273-8778
③ flowery cafe cachette(フラワリーカフェ・カシェット)
【特典】フラワーティー(バラと苺のスパイス和紅茶)
【条件】
・半券チケット提示
・お食事を1,000円以上ご注文の方
【住所】〒420-0852 静岡市葵区紺屋町7-6 吉田ビル2
【営業時間】10:00〜18:00(18:00〜20:00予約制)※会期中は20:00まで営業
【定休日】月曜日※5月1日は営業
【問い合わせ】instagramのDMにてお問い合わせ
【instagram】@flowery_cachette
④ Conche(コンチェ)
【特典】カカオハスク
ハスクとはカカオ豆の外皮のこと。チョコレート以上に甘く芳ばしい香りが特徴です。雑貨づくりや推肥としてご利用ください。(食べられません)
【条件】
・半券チケット提示
・当店でお買い物の方に限る
【住所】 〒420-0035 静岡市葵区七間町16ー7 SOZOSYA OMACHIビル1A
【営業時間】11:00〜18:00
【定休日】月・火曜日(祝日の場合は営業)
【TEL】054-293-4910
【公式HP】https://www.conche.net/
【instagram】@conche_shizuoka
⑤ SNUGGERY flowers DAILY(スナゲリーフラワーズデイリー)
【特典】ミニフラワーベース
【条件】
・半券チケット提示
・期間中当店でお買い物いただいた方に限る
・期間中50個まで(なくなり次第終了)
・5/13(土)、5/14(日)は対応不可
【住所】〒420-0035 静岡市葵区七間町4-3 ARTIE内
【営業時間】10:00〜19:00/日曜・祝日10:00〜18:00
【定休日】火曜日
【TEL】070-3176-4056
【instagram】@snuggeryflowers
⑥ オリーブオイル専門店・CREA TABLE(クレアテーブル)
【特典】スパイスミニボトル
オリーブオイル香るオールインスパイスのミニボトル(25g)をプレゼント
【条件】
・半券チケット提示
・1,000円(税込み)以上購入方に限る
・1日あたり先着10名まで
【住所】 〒420-0852 静岡市葵区紺屋町11-1 ガーデンスクエアビル1F
【営業時間】11:00〜19:00
【定休日】水曜日(祝日の場合は翌木曜日)
【TEL】054-251-2277
【instagram】@creatable.official
【公式HP】https://creafarm.shop-pro.jp/
⑦ ANTIDOTE静岡パルコ店
【特典】ドライフラワーガーランド1本
ドライフラワーを使用して作ったガーランド
【条件】
・半券チケット提示
・1,000円以上購入の方に限る
【住所】 〒420-0852 静岡市葵区紺屋町6-7・1F
【営業時間】10:00〜20:00
【定休日】なし
【TEL】054-903-8632
【instagram】@antidote_shizuoka_parco
⑧ MILK FLOWERS shunka 静岡駅前店
【特典】1,000円以上ご注文の方100円引き
【条件】
・半券チケット提示
・1,000円以上購入方に限る
【住所】 〒420-0851 静岡市葵区黒金町56 ホテルアソシア静岡1階
【営業時間】10:30〜12:30/13:30〜19:00
【定休日】火・水曜日、他臨時休業あり
【TEL】054-252-7700
【instagram】@milkflowers.shunka
⑨ re-flower 鷹匠店
【特典】ミニ花びん
【条件】
・半券チケット提示
・1,000円以上購入方に限る
・期間中先着30名まで
【住所】 〒420-0839 静岡市葵区鷹匠3-1-5
【営業時間】9:30~16:30
【定休日】月・火・日曜、土曜不定休(instagramでチェック)
【TEL】054-340-3837
【instagram】@reflowerwedgiftsch
⑩ つかんとシズオカ
【特典】新感覚カツ丼100円引き
低温調理で有名なつかんとのリゾットカツ丼を100円引きで楽しめます。
※売り切れの場合もございます。
【条件】
・半券チケット提示
【住所】 〒420-0031 静岡県静岡市葵区呉服町2-6-6 明新館ビル1階
【営業時間】11:30~14:30
【定休日】水曜
【TEL】054-270-7820
【英国キュー王立植物園 おいしいボタニカル・アート 食を彩る植物のものがたり】
■会期/2023年4月8日(土)〜6月4日(日)
※毎週月曜休館(ただし5月1日(月)は開館)
■開館時間/10:00〜19:00(展示室への入場は~18:30)
■観覧料/一般1300円、大高生・70歳以上900円、中学生以下無料
■会場/静岡市美術館(静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー3階)
■駐車場/なし(近隣の駐車場を利用)
■アクセス/JR静岡駅北口から徒歩3分
■問合せ/054-273-1515
専門家を招いての講演会、県内の文化施設との連携イベント、担当学芸員によるスライドトークのほか、会期中のゴールデンウィークにあわせたプレゼント企画も。
詳細は『静岡市美術館』のHPで。
『静岡市美術館』では展覧会やワークショップなどの情報発信をしているので、ホームページやSNSに注目しよう。