浜松市出身の女優 花島希美さん主演映画「私を判ってくれない」6/3(土)シネマイーラで1回限定公開!
6/3(土)浜松市の映画館『シネマイーラ』で1回限定公開される映画「私を判ってくれない」。そのあらすじや制作背景をご紹介。主演をつとめる浜松市出身の女優 花島希美さんより、WOMO読者へのメッセージも!
映画のあらすじ
故郷の島、鹿児島県長島町へ帰郷した女優の高畑城子(じょうこ)。
城子はかつて女優を目指して上京し、3年前に故郷を舞台に主演映画のチャンスを掴んだものの、制作は頓挫。
島でお金を出していた人たちもいた為、『制作費詐欺事件』として城子を恨む人が続出した。
一方、生まれてこの方30年以上島を出たことがない市村由記乃(ゆきの)。
両親と妹と共に実家で暮らし、高校時代から清掃業に勤めている。結婚の兆しを見せない由記乃に、同級生や島の人々たちはお節介を焼いている。
再び映画を撮ると云い始める城子と、それをきっかけに長島に起こる小さな出来事。1つの物語を2人の監督によって2つの視点で描き、たった1つの視点が真実のように受け止められてしまう社会の不確実さを描く。
「私を判ってくれない」制作の背景
舞台となったのは鹿児島県の最北端に位置する島・長島町。
人口約1万人。日本一の養殖ブリの出荷数、全国クラスの生産量のじゃがいもといった漁業、農業などの一次生産業が盛んだが、町に高校が無いため、義務教育を終えると子どもたちは町を出て進学。日本の多くの地域社会が抱える過疎の問題に直面している。
「長島町の子ども達にいつでも故郷を近くに感じてもらいたい」
巣立っていった子ども達へ想いを届けるべく、町の有志が集い映画の企画が始動した。
この企画の1作目となる映画は、「夕陽のあと」(監督:越川道夫、脚本:嶋田うれ葉、出演:貫地谷しほり、山田真歩、永井大、川口覚、松原豊和、木内みどり他)。
2019年11月に全国40館のミニシアターで上映された。
PRのために一度きりで映画制作された地域は全国に多数ある。しかし、上映後のアンケート“長島町を舞台にした2作目が見たいですか?”との質問には、9割以上の人が「はい」と答えたという。
この瞬間スタッフに、長島町で培った映画制作という経験を一度きりで終わらせたくないという想いが芽生えた。
こうして、長島町を舞台とした2作目の映画「私を判ってくれない」は企画されたのだ。
「私を判ってくれない」の制作は、緊急事態宣言による撮影見送りや、約1年の延期、リモートによる台本作りなどの困難をくぐり抜け、キャストとスタッフが一枚岩となり2021年5月下旬に無事完成を迎えた。
キャスト
高畑城子 役:平岡亜紀
コメント
普遍的で本質的な人間模様が描かれた映画です。登場人物たちをみていると、歯がゆく、もどかしくなるのだけれど、それこそが人間だなぁって。
私が演じた高畑城子は自分のことしか考えていない、周囲が見えていないような人物ですが、愛らしい部分もあったりして…。
演じるというよりも、呼吸、波長を合わせる、そんなイメージでお芝居に臨みました。
城子も含めてこの物語の登場人物たちは、どこかで実際に会ったことがあるんじゃないか、もしかしたらこの地球上のどこかで生活しているんじゃないか、そう思えてくるようで、思わずエールを送りたくなる。
心の柔らかいところに、じわりと温かさと優しさが染み込んでくる映画です。そんな温かさ、優しさを理屈抜きに感じて頂けたら嬉しいです。
市村由記乃 役:花島希美
コメント
本作品の試写を観終えた帰り道、このメッセージを書いています。
撮影以来に監督たちにお会いし、長島での日々を思い出し、胸が熱くなっています。
長島での撮影は私にとって、夢のような時間でした。
このようなご時世の中で、鹿児島と東京のスタッフ、出演者、たくさんの方々の協力で作り上げたかけがえのない作品です。
人はそれぞれ、いろいろな思いをもちながら毎日を過ごしています。
そんな中で、周囲の言葉や行動によって何かに気付いたり、心が動いたりする瞬間があると思います。
この映画が誰かにとってそんな瞬間となれたら嬉しいです。
そして、その人の思いに寄り添うような映画になって欲しいと願っています。
浜松市出身の花島さんから、WOMO読者へひとことメッセージ
映画『私を判ってくれない』が、全国のミニシアターでの上映を終え、私の地元、静岡県で上映していただけることとなり、とても嬉しく思います。
この映画がたくさんの方々の心に届くことを願っています。
ぜひ、静岡のみなさまに観ていただけたら、嬉しいです。
映画館でお待ちしております!
優星 役:今井隆文
市村 役:鈴木卓爾
辰美 役:和泉ちぬ
監督はこのおふたり
近藤有希
愛知県出身。日本映画学校卒業。大林宣彦、河瀬直美、利重剛、石井聰亙などの作品に助監督などのスタッフとして参加。利重剛プロデュースのショートフィルム「lifeworks」でデビューを果たす。「私を判ってくれない」で長編映画初デビュー。
助監督作品
「殯の森」「あん」(河瀬直美監督)「リンダリンダリンダ」(山下敦弘監督)「川の底からこんにちは」(石井裕也監督)「さよならドビュッシー」(利重剛監督)「夕陽のあと」(越川道夫監督)「その街の子ども」(井上剛監督)「MOTHER」(大森立嗣監督)「Arc アーク」(石川慶監督)など
水落拓平
奈良県出身。大阪芸術大学大学院卒業。短編映画『車輪の上(脚本・監督)』で宝塚映画祭、ワシントンDCインディペンデントフィルムフェスティバル等、国内外の映画祭でグランプリ、観客賞ほか受賞多数。「私を判ってくれない」で長編映画初デビュー。
助監督作品
「世界のどこにでもある、場所」(大森一樹監督)「空母いぶき」(若松節朗監督)「夕陽のあと」(越川道夫監督)「樹海村」(清水崇監督)WOWOW「沈まぬ太陽」WOWOW「孤高のメス」FOD「東京ラブストーリー」など
6/3(土)「私を判ってくれない」を1回限定上映する映画館はこちら!
シネマイーラ(浜松市中区田町315-34)
上映時間
6/3(土)13:40〜16:00
舞台挨拶あり:花島希美さん(浜松市出身)、平岡亜紀さん、近藤有希監督、水落拓平監督
もっと、「私を判ってくれない」を知りたい!
さらに映画の詳細について知りたい方は、公式サイトや過去実施されたクラウドファンディングのページもチェック!