気軽に手に入る、長時間制作のお供/アートをするには腹が減る vol.1 ABEShuri(あべしゅり)
静岡県に縁のある若手アーティストの作品と、アーティストの思い出のごはん・制作期間中に食べたいごはん、その名もクリエイト飯をご紹介する企画「アートをするには腹が減る」。インタビュアーはWOMOの新人デザイナー「おか」。第1回目は、油彩画家のABEShuri(あべしゅり)さんにお話を伺った。
油彩画家 ABEShuri
プロフィール
浜松市出身。東京都在住。
多摩美術大学油画専攻に在学し、「目に見えないモノの生命力」を主題として制作する。
エネルギーに溢れ、見るものの心に触れる作品に注目が集まる。
ジャンル:油彩
趣味:スポーツ
最近関心のあること:陸上競技観戦
好きな色:朱色
静岡県内でお気に入りの場所:舞阪(特に海岸沿いと赤鳥居)
お気に入りの制作場所:大学アトリエ
「ABEShuriさん、こんにちは!本日はよろしくお願いします!」
「こちらこそよろしくお願いします〜」
「プロフィールを拝見したところ、好きな色に『朱色』とありますがこちらはお名前の『朱梨』が関係していたりするのですか?」
「はい!私は『朱梨』という名前をとても大切に思っていて、同じ字が入った朱色には思い入れがあります。元気をもらえる色ですし、筆で朱色をのせるときはすごく楽しくて、作品に使うことも多いんですよ」
「そうなんですね!アーティスト画像のイラストも、朱色が使われていて素敵です!」
ABEShuriさんにとってのクリエイト飯は?
「では次に、ABEShuriさんにとってのクリエイト飯をお聞きしたいです」
「私のクリエイト飯は『しゃりもにグミヨーグルト味』と『大粒ラムネ』です!」
「どちらもコンビニなどで気軽に手に入るお菓子ですね!理由は何ですか?」
「『しゃりもにグミヨーグルト味』は、ヨーグルト風味の酸味とシャリっとパウダーが絡み合って、クセになるおいしさなんです。制作中も手が止まらずに食べてしまいます」
「食感が良いものって、やめられませんよね〜!」
「『大粒ラムネ』は、長時間の制作中にリフレッシュしたいときによく食べています」
「おお〜!これ私もよくデザインの仕事中に食べるのですが、ぶどう糖を効率的に摂れて、長時間の作業をするときにはぴったりですよね!」
ABEShuriさんの作品について
「この作品には、『♾️(無限大)』というタイトルをつけました。“音楽で色を奏でる”をテーマに、浜松まつりや花園祭りなどの人の動きに加えて、左から順に、朝昼晩の音を表現しています」
「つぎに、『reconstruction』というこの作品。神奈川県相模原市の城山という地域で、過去に起きた土砂災害の話を聞いたとき、自然の猛威によっていずれ壊れるものをまた建て直そうとする人間の矛盾に興味を持ちました。
同じように『いずれ津波が来る』と言われている浜松でも、美しい景観を求めて観光施設が建設され続けていて…ずっと自分の中で抱えてきたこれらの疑問をこの絵で表現しました。画面中央には、いつか来る自然の破壊を待ち、流れに身をまかせて抱き合う2人を。画面左下には迫り来る自然のエネルギーを表現しています」
「それぞれ緑や赤などの色使いが素敵な作品ですね。『♾️』からはとても躍動感を感じますし、『reconstruction』からは、自然を前にした人間の無力さやはかなさが感じられます。ABEShuriさんは、制作するときに考えることや大切にしていることはありますか?」
「自分に嘘をつかず、自分の心が揺れ動く表現をすることですかね。作品を作るときは、いかに他人に影響されず、楽しく描けているか描けていないかですごく変わってくると思うんですよね。常にワクワクしていたいし、心の赴くままに作ります」
「ワクワクすることって、大きな力になりますよね!アート以外でも大切なことなのかもしれません」
これからの活動にも目が離せない!
「一つひとつの色合いが美しく、大胆な動きを持つABEshuriさんの作品。Instagramのリンクから作品を購入することもできますので、あなただけの1枚を見つけて、生活に彩りを加えてみてはいかがでしょうか!」
展示予定
2023年11月3日(金・祝)〜5日(日)「多摩美術大学芸術祭」グループ展 「○△□」
2023年12月9日(土)〜19日(火)「Cafe B13」個展