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オトナ限定!夜の科学館「オトナる・く・る」

オトナ限定!夜の科学館「オトナる・く・る」

「静岡科学館る・く・る」は発見する喜びと創造する楽しさにあふれる科学館。子どものための施設と思われがちだが、実は大人も楽しめるコンテンツがたくさんある。夜に定期的に実施している「オトナ楽しむカガクカン」「オトナときめくサイエンス」の2つを体験できる通称「オトナる・く・る」を、WOMO編集部がレポート!

「静岡科学館る・く・る」とは?

JR静岡駅南口から徒歩1分とアクセスが良い「静岡科学館る・く・る」は、「みる」「きく」「さわる」をキーワードに、発見する喜びと創造する楽しさにあふれる科学館だ。日常ではなかなか触れる機会がない、科学の不思議な世界を体験できる。子どもから大人まで幅広く楽しめるサイエンスショー、科学教室など、科学を身近に感じられる催しも実施している。

「オトナる・く・る」とは?

科学館というと、どうしても「子どものための施設」というイメージになりがちだが、「静岡科学館る・く・る」は大人も楽しめるコンテンツがたくさん。
「大人だって科学を楽しみたい」をコンセプトに、夜の科学館を体験できる「オトナる・く・る」を定期的に開催している。

「オトナ楽しむカガクカン」は、18歳以上の大人向けに閉館後の17時15分から再度開館し、展示物を楽しむことができる。展示スタッフが参加者の年齢に合わせて解説や実験トークをしてくれるので、忘れていた科学の魅力を再発見できる。
また大人向けの難易度の高い実験や工作などのワークショップが楽しめる「オトナときめくサイエンス」も実施している。

「オトナ楽しむカガクカン」を体験!

2023年11月23日(木・祝)に開催された「オトナ楽しむカガクカン」をWOMO編集部が体験しに行ってきた。

10階の入口の先には目の錯覚を利用した不思議な模様の壁が。そこから飛び出した赤や黄色のカラフルな手を握ると…。

「こんにちは!どこから来たの?」と可愛らしい声で挨拶をしてくれたり、ブルブルと震えたりと、わたしたちを歓迎してくれる。

受付の間も、他のブースを早く体験したくてワクワクが止まらない。

色が変わる「たつまき」やボールが浮く「空気のふしぎ」

色が変わる「たつまき」

受付付近にあるのは、色の変わる不思議なたつまき。
「オトナ楽しむカガクカン」限定でカラフルにライトアップされていて、とても幻想的だ。

たつまきの回転に合わせてまわりを歩くと、たつまきが大きくなる。逆にまわるとたつまきが消える。この展示では、積乱雲の中にある強い上昇気流によってたつまきが発生し、回転のスピードにより威力が変化することを学べる。

ライトアップを楽しみながら、たつまきの原理を体全体で感じられる魅力的な展示だ。

ボールが浮かぶ「空気のふしぎ」

マシンから出る空気の上にボールを置くとゆらゆらと浮かびはじめた。
横に落ちずに、ずっと浮かんでいるのはなぜだろう?

これには流体力学が関係している、と展示スタッフが教えてくれた。
空気がボールを持ち上げる力とボールに働く重力が釣り合うと、ボールが浮く。
また、上の写真のようにボールに下から空気が当たると、ボールの周りを包み込むように空気が流れて上に抜ける。そのため、ボールは横に落ちないのだ。

ボールではなく立方体だとどうだろう。空気がうまく流れないので、クルクルと回転し、あっという間に外に飛び出して行ってしまう。流体力学と聞くと難しい印象を受けるが、原理を聞くと納得。通常はボールのみ設置されているが、「オトナ楽しむカガクカン」では立方体や円錐などさまざまな形があり、ボールの動きを楽しむことができる。

全力で走る!「グルグル発電マシン」と「はらはらウォール」

グルグル発電マシン

展示室を進んでいくと、ハムスターの回し車のようなものが目の前に現れた。
中に入って走るとランプが点く「グルグル発電マシン」だ。
ドラムを回転させることで発電機が回り、電流が発生してランプが点灯する仕組みになっている。

制限時間内に1番上のランプまで点くと記念写真が出てくると聞き、
全速力で走って笑顔の写真をゲット。
かなり速く走らないとランプが点かないので、息も絶え絶え…!

はらはらウォール

「はらはらウォール」では磁石の不思議を体験できる。
15秒ごとにS極(青)とN極(赤)が入れ替わるので、はじかれないように手にはめた磁石のグローブをくっつけていく。成功するとピタッとくっつくのが楽しい。

青と赤2色のボタンは鉄でできていてS極・N極でもどちらでもくっつくので、うまく使ってみよう。

カラフルな光を楽しむイロイロシャドーとミュージアムショップ

イロイロシャドー

9階にある「イロイロシャドー」は、光の3原色の仕組みを体験できる。
天井から青・赤・緑3つのライトが照らされて、手をかざすとさまざまな色の影が現れる。

手でハートの形を作ると、カラフルなハートがたくさん。
ライトの位置がずれているので、それぞれの影もずれて映し出される。

サイコロの影絵やオーナメントなど「オトナ楽しむカガクカン」限定で使えるアイテムがたくさんあり、写真映えを楽しめる。

ミュージアムショップ

たくさんの展示を楽しんだあとは、出口前にあるミュージアムショップで気になるアイテムを探そう。
科学の不思議がつまったアイテムを豊富に取りそろえているので、きっとワクワクするものが見つかるはず。

「オトナ楽しむカガクカン」を体験してみて…

WOMOモデル・鈴木茉吏奈

「静岡科学館る・く・る」には子どもの頃に家族や友達と数え切れないほどよく行っていました。今回は小学生の時ぶりに訪れ、楽しかった記憶を思い出し、すごく懐かしく感じました。小学生の時に分からなかった原理が、今になって理解できたり、体を動かしながら科学について学べたり。いろんなコーナーがあって、ついはしゃいでしまいました。また館長から聞いたエピソードがとても感動的で…。
ある時訪れた小学生の男の子が、夢中になって浮かぶ玉を見て、その仕組みをひらめいて館長に伝えたところ、「すごいね!将来が楽しみだ」と館長は感心して褒めたのだそう。それを聞いた男の子のお母さんが「はじめて人に褒めてもらった」ととても喜んでいたそうです。
子どもの可能性を発見できるなんて、なんて素敵!改めて好きな場所になりました。
今度は友人を誘って「オトナ楽しむカガクカン」に来たいと思います。


大人向けの実験を体験できる「オトナときめくサイエンス」も注目

「オトナときめくサイエンス」では、成人を対象に、少し難易度が高い実験や工作などのワークショップや体験型のトークなど、科学にまつわるコンテンツを実施している。「オトナ楽しむカガクカン」と合わせてぜひチェックしてみてほしい。
過去実施した「オトナときめくサイエンス」の一部をご紹介!

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「静岡科学館る・く・る」では子どもから大人まで楽しめる科学コンテンツがたくさん。いつの間にか忘れていた科学のおもしろさを体験すれば、きっと科学が好きになるはず。「オトナる・く・る」にぜひ参加してみよう。

「オトナる・く・る」に行きたい!と思った方は、「静岡科学館る・く・る」のホームページから申し込みをしよう!

「静岡科学館る・く・る」ホームページ

更新日:2024/4/11

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