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あなたの“グッドタイミング”に、お茶のひとときを。静岡市葵区鷹匠のカフェ「GOOD TIMING TEA」

あなたの“グッドタイミング”に、お茶のひとときを。静岡市葵区鷹匠のカフェ「GOOD TIMING TEA」

静岡市葵区鷹匠にある「GOOD TIMING TEA」は、日本茶をメインとし、スペシャルティコーヒーやさまざまなドリンク、軽食を提供するカフェ。店主の和田さんに、お店を始めたきっかけや、和田さんが抱く想い、おすすめのメニューなどを伺った。

心地よい空間で、こだわりのお茶を使ったドリンクを味わおう

静岡鉄道 新静岡駅から徒歩5分、電車が通る音が心地よい鷹匠エリアにある「GOOD TIMING TEA(グッドタイミングティー)」は、日本茶をメインとし、スペシャルティコーヒーやさまざまなドリンク、軽食を提供するカフェ。

営業時間は9時から21時までと、朝のちょっとした時間や仕事帰りにも立ち寄ることができる。無休なので、「行きたいと思った日がたまたま定休日だった…」ということがないのもうれしい。

広々と落ち着いた雰囲気の店内には、香ばしく丸みのあるお茶の香りが漂う。
ふっと肩の力を抜いてくつろげる、癒しの空間だ。

「GOOD TIMING TEA」という店名に込められた想い

店主の和田さんに、「GOOD TIMING TEA」という店名の由来を伺った。

「せっかくならポジティブな意味を持つ店名にしたくて。お茶とも関わり深い禅の考えの中にある“ご縁”という言葉が、お店に足を運んでくださるお客さんとのつながりや出会いをうまく表現しているなと思ったんです。
より親しみやすく言い換えられないかなと考えていたところ、ふと思い浮かんだのが、僕が大好きな落語家 桂雀太(かつら じゃくた)さんの演目『グッドタイミング』でした」

「『人生、捉え方次第でなんでもグッドタイミング』という桂さんの言葉に強く惹かれて、僕も普段から口癖のように“グッドタイミング”という言葉を使っていたんです。

いい時も悪い時も“グッドタイミング”。お茶というものが、誰かの“グッドタイミング”のそばにある存在になれないだろうか。そんな風に思って、店名を『GOOD TIMING TEA』にすることに決めました」

お店を始めようと思ったきっかけ

和田さんのご実家は、1948年創業の製茶問屋「だるまや和田清商店」。
創業当初は、和田さんの曾祖父がだるまの絵付けや製造を行っていたが、時代の流れから製茶業主とするようになった。
和田さんは家業の手伝いをする中で、少しずつ茶業界の未来に危機感を覚えはじめ、「お茶の魅力をもっと気軽に知ることができる場所を作れないだろうか」と考えるように。

「よりたくさんの人に触れてもらえる場所や環境づくり、見せ方の工夫ってどうすればいいんだろう?と思って、何気なくいつも行くカフェで過ごしていた時、コーヒー業界にそのヒントがあるんじゃないかと気づいたんです。
コーヒー業界には、茶業界とは違ったパワーや活気、文化の混ざり合い、人との交流があって。茶業界も、やり方次第でもっと活気のある存在になれるんじゃないかと思いました」

そこで和田さんは、7年間静岡市内にあるカフェ「HUG COFFEE」で経験を積み、2023年11月に「GOOD TIMING TEA」をオープンした。

和田さんが心がけていることはシンプルだ。それは「お茶へのハードルを下げること」。
たくさんの種類の茶葉や飲み方など、掘り下げればとことんお茶への知識は深まるが、
あえてお客さんへのお茶についての説明は、最小限にするようにしているという。

「お茶の知識よりもまずは、この場所や空間でのお客さん自身の時間を大切にしてほしいんです。その中で、気軽にお茶に触れてもらうきっかけがここで生まれればいいなと思っています」

店主おすすめ「GOOD TIMING TEA」のメニュー

まずは一度飲んでほしい!「緑茶」

和田さんのご実家が営む製茶問屋「だるまや和田清商店」のお茶を使用している。甘みや渋みのバランスが良く、毎日飲めるような味わいが特徴。
ホットとアイス両方選ぶことができる。

こだわりの茶器でていねいに淹れてくれる

やさしい甘さの人気メニュー「和三蜜抹茶ラテ」

和三盆糖を贅沢に使った和三蜜と濃厚な味わいの「あさぎり牛乳」をブレンドし、注文が入ってから1杯ずつ点てた抹茶をゆっくりと注いでできあがる、「GOOD TIMING TEA」で人気のラテ。

豊かな香りと渋みが特徴の静岡県産 本山抹茶を使用しており、やさしい甘みの和三蜜との相性も抜群。お茶の苦みが苦手な人やお子様でも飲みやすい。ホットとアイス両方選ぶことができる。


また、「GOOD TIMING TEA」では、ドリンクだけでなく季節に合わせたお茶請けスイーツも用意。

さらに店頭には、周辺のお店の商品もいくつか並んでおり、店内で味わうこともできる。
和田さんやスタッフが「おいしい!」と感動し、「ぜひうちのお店でも商品を取り扱わせてください」お願いしたところ、どのお店も快く引き受けてくださったそうだ。

静岡市葵区大岩にある和菓子店「大国屋製菓舗」の看板商品「あんこ玉」

静岡市葵区五番町にある米店「片山米店」のおにぎり(写真左)、静岡浅間通り商店街にある豆菓子店「まめとよ」とのコラボ商品(写真右)も

こうした取り組みは、お客さんが「GOOD TIMING TEA」を拠点に新たなお店を知るきっかけにもなっている。

和田さんのもうひとつの取り組み「デザインダルマ展」

写真提供:「GOOD TIMING TEA」

和田さんが大切にしている取り組みのひとつが、「デザインダルマ展」。
「だるまや和田清商店」の製造する着色前の真っ白なだるまに、全国から集まった作家やアーティストたちがペインティングを施した「デザインダルマ」の展示・販売を行うイベントだ。
かつて和田さんが経験を積んだ「HUG COFFEE」で2015年から過去7回開催され、2024年2月、8回目の「デザインダルマ展」は「GOOD TIMING TEA」での初開催となった。

注目してほしいのは、伝統文化の継承と革新的アートの調和。
これまでのだるまのイメージが覆る、新しい発見と驚きがある。次回開催の際はぜひ足を運んでみてほしい。

和田さん自身が経験した、“グッドタイミング”な出会い

「GOOD TIMING TEA」のメインビジュアルやロゴ制作を担当したのは、福岡県のアーティスト WOKさん。
和田さんとWOKさんの出会いも、まさに“グッドタイミング”だったという。

「僕が福岡県に1人旅行に行った際に、焼き鳥店にふらっと立ち寄って。たまたま席が隣になったバーの店主に『デザインダルマ展』の話をしていたとき、『うちのバーでもぜひやりたい!せっかくならこのアーティストに参加してほしいな』と紹介してもらったのがWOKさんだったんです」

いつどこで、こうした新たな出会いが訪れるかわからない。“グッドタイミング”を大切にしている和田さんならではのエピソードだ。

「GOOD TIMING TEA」のこれから

「オープンから今までお店をやってきて感じたのは、僕が思っていたよりも『こんなお店が欲しかった!』『お茶が好き!』と言ってくれる人が多かったこと。
それと同時に、茶業界に携わる人たち自身が、お茶に対してネガティブなイメージを持ちすぎているんじゃないかってことに気付かされました。

もっと自信を持っていいと思えたのは、“カフェ”という消費者に一番近い場所にいて、こうしてお茶にポジティブな印象を持ってくださる方の声を聞けたから。僕たち自身の意識も変えていかなければいけないですね」

最後に、「GOOD TIMING TEA」がこれからチャレンジしていきたいことをと尋ねると、和田さんは間髪入れずに「たくさんあります!」と答えてくれた。

「まずここ1年はイベント出店にも力を入れていきたいです。さらに、機会があれば2店舗目を出店したいですし、ゆくゆくは、茶畑とカフェが一体化した施設を作りたいと思っているんです」

そう語る表情はとてもいきいきとしていた。
「GOOD TIMING TEA」は、これからきっと私たちにたくさんの出会いや交流を生み出し、お茶の魅力の再発見を届けてくれるだろう。みなさんもぜひ足を運んでみてほしい。

「GOOD TIMING TEA」の詳細情報

住所/静岡市葵区鷹匠2丁目17-3 望月ビル1F
営業時間/9:00〜21:00
定休日/無休
駐車場/なし

「GOOD TIMING TEA」Instagram

更新日:2024/6/27

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