【第一回】きっかけは10周年と衰え
旅の準備 ①
「コマ切れ東海道あるき旅」連載一覧
http://womo.jp/column/index/series/8/
womoライターで寄り道担当の妻【こしあん】と、下調べと三脚担当の夫【つぶあん】。「あんこは、こしあんかつぶあんか」のような、ある意味どうでもいいけれど永遠のテーマを時おり議論しながら、東海道五十三次を“コマ切れ”で歩きます。お供は磐田市イメージキャラクター「しっぺい」です。日頃まったく運動せず、極度の面倒くさがりである二人が、どこまで頑張れるか、どうぞ笑いながら見守ってください。(筆者:つぶとこし)
第一回 きっかけは10周年と衰え
10年一区切り。
夫【つぶあん】と、妻【こしあん】が共に過ごすようになって10年。
いろいろな場所に出かけましたが、「何かテーマ性のある旅がしたい」と、夫・つぶあんが言い出したことから始まります。
もともと、定年後(もしくは宝くじが当たって会社を辞めたら!)に東海道を歩こうという話はしていました。
空想旅行が大好きなつぶあんは、さっそくいろいろな本を買い集め、実際に東海道を歩いた人のブログなどで情報収集をしては、「これ見て、これ読んで」とグイグイ押し付けてくるのです(-_-;)。海外ドラマのDVDが観たかった私・こしあんは、ちくしょー、めんどくせぇーと思いながらも読まないとうるさいので、素直にちゃんと読んだのだよ!
そしたらまんまとハマり、こしあんのほうがテンション上がってしまい「連続じゃなくていいから、とりあえず歩いちゃおう」ということで、10周年のこの年にコマ切れ東海道の旅をスタートさせたのです。
10周年なのだから
スイートテン・ダイヤモンド♪ きらきら~
とか
天国に一番近い島「ニューカレドニア」で うひゃ~
とか
フラッシュモブで「サプラ~イズ!!!」 いえ~い
みたいに派手なことをやったほうが良いのでしょうが、私たちは自分たちらしさを大切に、地味ぃーーーーーに歩き出しました。たとえ誰にも“いいね!”されなくたって、自分たちが楽しいと思うこと、好きなことをやる。自分たちの好きなものを恥ずかしがらず、かといって熱く主張しすぎない。
そんなふうに生きていきたいと思うのです。
歩き旅を始めたもう一つの理由は、老後に備えて足腰を鍛えるためです(+o+)。
特にこしあんは、一日中デスクワークなので、メドゥーサに石にされてしまったのか!というくらい固まって動かない日も多く、深刻な運動不足状態。無理がきかなくなり、身体の衰えを痛感するこの頃なのです。
そんな感じで始まった東海道五十三次の旅。
第一回目の旅の予定は、日本橋~品川~川崎。日帰りで行きます。17.6km、ぶっ通しで歩けば早い人は4時間くらいで着くそうです。Google MAPで、実際に歩くルートをさささーっと見ていたら「あれ、けっこう余裕で歩けちゃうんじゃない? とか思ってるだろ」という、つぶあんの声が聞こえ、図星だったのでうろたえたり。
江戸時代にも旅のガイドブックのようなものがあり
旅のはじめは張り切ってしまい、先を急ぎがちなので まずは落ち着け
といったことが書かれているそうです。当たり前のことだけど、これ大事!
まぁ、私たちは完全なる運動不足の初心者で、休憩したり写真撮ったり、うろうろと寄り道しながら歩くので、日本橋を9時に出発して、お昼を品川で食べて川崎には16時頃までに着ければいいかなぁと思っています。
このコラムでは、コマ切れの旅をさらにみじん切りにしてお届けします。
つぶあんもこしあんも雇われの身であり、休日もなかなか合わないため旅は遅々として進まず、「おいおい、どうなってるんだい?」と思われることがあるかもしれませんが、ぜひ気長におつきあいくださいませ。
つづく
連載履歴
つぶとこしの『コマ切れ東海道あるき旅』 文章担当の妻【こしあん】と写真担当の夫【つぶあん】。日頃まったく運動せず、極度の面倒くさがりである二人が、東海道五十三次を“コマ切れ”でゆるゆると歩きます。