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高速バスで行く、山梨 甲府の“おいしい”をめぐる旅。

高速バスで行く、山梨 甲府の“おいしい”をめぐる旅。

静岡県のとなりに位置する山梨県。桃やぶどうなどのフルーツをはじめ、名産品も豊かな地域だ。今回は、しずてつジャストラインの高速バスShizutetsu Express「静岡甲府線」のキャンペーンを使って、桃狩りや、ぶどうを使ったスイーツ探しなど、山梨 甲府の“おいしい”をめぐる旅を楽しんだ。

おいしい桃を求めて、高速バスで山梨へ。

青果店に並ぶフルーツを見て、「旬の桃を食べたい」と唐突に思った。
せっかくなら、桃の産地で食べてみたい。静岡県の北隣り、山梨県は桃の名産地だ。
さっそく、山梨への日帰り旅を計画してみた。

旅の快適度を大きく左右する、交通手段。しずてつジャストラインの高速バスShizutetsu Expressを利用すれば、旅先で果物やワインを買っても、重たい荷物を持って乗り換えをしなくて済むので、とても便利だ。さらに、車を運転する必要がないので、現地のおいしいワインなど、お酒も心置きなく楽しめる。

今回は、「静岡甲府線(清水経由運行)」の乗車券に加え、フルーツ狩り割引券やクーポン券などが付いた期間限定キャンペーンを利用することにした。
JR静岡駅や新静岡バスターミナルをはじめとした静岡の各所から乗車が可能だ。7/16~8/28は、期間限定で清水駅をはじめとした清水地区からの乗車もできる。

【期間限定 静岡甲府線(清水駅経由運行)フルーツ狩りキャンペーン 詳細】

静岡甲府線11号(新静岡8:10発)乗車の方に下記特典をプレゼント ※土日祝限定

・上今諏訪→甲府駅路線バス片道乗車券(1枚)
・フルーツ狩り割引券(1枚)※フルーツ狩りは要予約
・JR甲府駅周辺(『甲州夢小路』内)にて利用できるクーポン券(3枚)

実施期間/
・静岡甲府線清水駅経由運行:2022年 7/16日(土)~8/28(日)の土日祝
・フルーツ狩り期間:2022年 7/16日(土)~8/28(日)の土日祝
桃狩り:2022年 7/8(金)~8/7(日)
巨峰狩り:2022年 8/12(金)~8/28(日)
※時期によって内容が切り替わります
※8月11日(木・祝)は農園休業日のためフルーツ狩りは実施されません
・その他クーポン使用期間:2022年 7/16日(土)~8/28(日)

予約はこちら

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これから始まる旅路に、ワクワクとした気持ちでバスに乗り込んだ。

車内は、各座席フットレスト付きのリクライニングシートで、洋式トイレも完備。USBポートも各座席に付いているので、道中もお手洗いやスマホの充電の心配をすることなく、ゆったりくつろぐことができる。


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目的地までは約2時間。好きな音楽を聴き、窓の外の景色を楽しみながらバスに乗っていると、あっという間についてしまった。

『しずてつジャストライン』公式ホームページ

旬の桃を、好きな分だけ。もぎたてを味わえる『小野洋蘭果樹園』へ。

最初の目的地は、今が旬の桃狩りができる『小野洋蘭果樹園』。上今諏訪のバス停で降車し、果樹園までは徒歩15分ほど。ゆっくり歩いていくと、緑が鮮やかな桃畑と看板が見えてくる。

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『小野洋蘭果樹園』で楽しめる桃はおよそ15種類。訪れた日の気候や時期によって、一番おいしい品種2種類ほどを桃のプロが選び、その畑へ案内してくれる。さっそく自分で収穫してみることに。

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枝には、程よく色づきたわわに実った桃がたくさんなっていて、どれを収穫しようか迷ってしまう。
大きく実ったものを選んで、手でくるっとひねると簡単にもぎとることができ、収穫したばかりの桃はずっしりとした重みとほのかに甘い香りが。

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収穫した桃は、その場で食べることができる。好みの固さや種類など、いろいろ食べ比べるのも楽しい。

家庭の冷蔵庫などで追熟させた桃と比べて、樹上でしっかりと熟したものは甘味が段違い。桃そのものの旨味や香り、みずみずしさは、もぎたてならではだ。

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もぎたての桃は、身がギュッと詰まっている。皮ごと食べることもできるので、思い切って丸かじりするのもいい

口いっぱいに桃をほおばると、たちまち果汁がジュワッとあふれ出し、華やかな香りが鼻から抜けていく。
みずみずしくて甘い!もぎたてってこんなにおいしいんだ……。

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お土産付きのコースなら、3つまで自分たちで収穫した桃を持ち帰ることができるので、家に帰ってからもおいしい桃を味わうことができる。もちろん、友人や家族へのお土産にもぴったりだ。

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桃の表面に現れる細かな点模様は「ホシ」と呼ばれ、その桃が甘いしるしだと『小野洋蘭果樹園』の小野さんが教えてくれた

『小野洋蘭果樹園』の売店コーナーでは、旬のフルーツのほかにも山梨県産のフルーツを使ったジャムなども販売している。

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旬のフルーツの旨味をギュッと閉じ込めているので、そのフルーツの時期以外にもおいしさを体感できるのがジャムの良さでもある

『小野洋蘭果樹園』フルーツ狩り詳細
バス予約特典/「おみやげ200円券or桃狩り巨峰狩り100円引き」
実施内容/
桃狩り…桃食べ放題90分
巨峰狩り…巨峰食べ放題90分、巨峰のお土産2房
価格/桃狩り…1,500円、巨峰狩り…2,500円
備考/桃狩り、巨峰狩りは要予約。事前に農園へ予約を。(予約の際に「高速バスShizutetsu Expressで向かいます」とお伝えください)


小野洋蘭果樹園----------
住所/山梨県南アルプス市西野1202
「上今諏訪」バス停から徒歩およそ15分 ※バス停までの送迎あり(要予約、農園へお問い合わせください)
営業時間/8:00~17:00
休業日/木曜日
電話番号/080-5005-6267

芳醇なぶどうの味わいをお土産に。『葡萄屋Kofu 甲州夢小路店』。

『小野洋蘭果樹園』最寄りの上今諏訪バス停から、バス予約特典の「上今諏訪~JR甲府駅路線バス片道乗車券」を使ってJR甲府駅へ。甲府駅から徒歩およそ9分のところにある『甲州夢小路』は、甲府城下町を再現した路地に、山梨県ならではのお店が立ち並ぶ商業施設。
当日は少し雨が降っていたが、しっとりした雰囲気もまた素敵だった。

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『甲州夢小路』の一角。落ち着いた大人の雰囲気が漂う

『甲州夢小路』内にある、『葡萄屋Kofu 甲州夢小路店』は、山梨県産のぶどうを使ったジュースやレーズンサンドを楽しめるお店だ。桃狩りのあとも山梨県産のフルーツを味わいつくしたい時にはぴったりの場所だろう。


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「ブドージュース」やレーズンサンドのほかにも、ワインビネガーやスパークリングジュースなどの販売も

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テイクアウトもできる「ブドージュース」。「ベーリーA」のジュースは色が濃く、苺ジャムのような甘みとチャーミングな香りが特徴。にごった桃色が美しい「甲州」のジュースは、すっきりとした酸味と芳醇な香り。どちらもワイン用のぶどうを使っているという。

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レーズンサンドの中でも人気なのは、「ラムレーズンサンド」。ごろっとした大粒のぶどうを使用したレーズンは、果実そのものの深い味わいを逃さず閉じ込めている。ラム酒を練り込んだクリームもクセがなくやさしいので、強いお酒の香りが苦手な人でも食べやすい。

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サブレにもこだわっている。山梨『黒富士農場』の濃厚な放牧卵を使用し、生地をしっとりと焼き上げたやさしい甘みが特徴。香りのよいクリームとの相性もぴったり

ほかにも甲州種のぶどうと紅茶の葉を練り込んだクリームを合わせた「紅茶サンド」や、山梨県の酒造『七賢』の酒粕に漬け込んだレーズンを使用した、甘酒のような甘みの「大吟醸レーズンサンド」などもある。

すべて山梨県産のぶどうを使用しているため、お土産にも喜ばれそうだ。

お店の軒先にあるテラス席に座り、ゆっくり味わうこともできるので、全部で6種類あるレーズンサンドの中から好きなものを選んでおやつの時間に。

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葡萄屋Kofu 甲州夢小路店----------
住所/山梨県甲府市丸の内1丁目1-25 甲州夢小路内
営業時間/11:00~18:00(金・土・祝前日は18:30まで/季節により変更あり)
休業日/不定休

『甲州夢小路』内にて利用できるクーポン券の詳細
利用可能店舗とバス予約特典 /
・『葡萄屋Kofu』特典:ラムレーズンサンド本体税込270円のところ2点で税込500円
・『黒蜜庵きなこ亭』特典:「甲斐の月月餅」黒ごまor木の実 どちらかおひとつプレゼント
・『台湾茶房』特典:ドリンク10%割引+オリジナルドリンクホルダープレゼント
※クーポン券は2枚配布

『黒蜜庵きなこ亭』の詳細はこちら

『台湾茶房』の詳細はこちら

『甲州ワイン蔵』で、ごほうびワインを選ぼう。

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『甲州ワイン蔵』は、『甲州夢小路』内にある甲州ワインをはじめとした山梨県産のワインや、ワイングラス、ドライフルーツなどのおつまみを取りそろえたお店。
店内に足を踏み入れると、ワイナリー別にずらりとワインが陳列されており、圧巻だ。
思わず、「わあ!」と感動の声を上げてしまった。
ワインの名産地である山梨県。ワイナリーの数はおよそ90軒以上にもなるという。

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スタッフの方に、おすすめのワインを聞いてみた。
「山梨といえば甲州種のぶどう。お土産や自分へのごほうびだと、やっぱり甲州ワインは人気ですね。甲州ワインだけでも、軽めのものから樽属性の厚みのある味わいのもの、スパークリングワインなどもそろえています。ここ数年だと、オレンジワインなども注目されていますよ」。

甲州ワインは甘さがすっきりしており、甲州種ぶどうのフルーティーな香りが特徴。和食をはじめ、軽めの肉料理、少しスモーキーなワインであれば、ペペロンチーノなど幅広いジャンルの料理に合わせてもおいしいそうだ。

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ワインのほか、たくさんの種類のワイングラスも取りそろえており、赤ワイン用、白ワイン用、スパークリングワイン用など、用途別にいろいろな形や色のものを選ぶことができる。山梨県産のワインと一緒に、贈り物にするのも素敵だ。

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ワインにあまり詳しくなくても、香りや味についてスタッフに尋ねたりしながら自分好みのものを選ぶことができて、とても満足な時間を過ごせた。

甲州ワイン蔵----------
住所/山梨県甲府市丸の内1丁目1-25 甲州夢小路内
営業時間/10:00~18:00(季節により変更あり)
休業日/年中無休

山梨のふるさとの味「甲州みそ」と、“発酵”の魅力。『五味醤油(ごみしょうゆ)』。

次に向かったのは、甲府駅のおとなり金手(かねんて)駅から徒歩およそ4分のところに位置する、明治元年創業の『五味醤油(ごみしょうゆ)』。
現在は甲州みそと麹に加え、塩麹や醤油麹などを販売しているが、社名の由来はかつて醤油も製造していた名残だ。

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大豆をモチーフとした、かわいらしいのれんをくぐり店内へ入ると、6代目の五味 仁さんの妹、五味 洋子さんが穏やかな笑顔で出迎えてくれた。

兄妹で家業を継いだことをきっかけに、「発酵兄妹」と呼ばれるようになった仁さんと洋子さん。
創業から変わらない甲州みその味を守り続けてきたのと同時に、6代目の新たな取り組みとして、「自家製の味噌作り」を広める活動も行っている。

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以前味噌作り教室に訪れた、手描きグラフィックアーティストのCHALKBOY(チョークボーイ)さんが描いてくれたという「発酵兄妹」のチョークアート

そのきっかけの一つとして、自分の食べているものがどうやってできているのかに興味を持ったり、食の安全や安心に関心がある人が増えてきたことがあった。

さらには、発酵食のブームから、味噌を自分で作ってみたいという声を聞くように。

「味噌の材料はうちでそろえられるのだから、みんなで一緒に味噌作りができる教室を開こうよ」

そうしてお二人は「手前みそ教室」などをはじめとした、発酵に関するさまざまな学びのイベントを行っている。

また、地元の幼稚園や保育園で子どもたちと一緒に味噌作り教室を行うなど、味噌や発酵を通じて「食育」も実践しているそうだ。

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左が妹の五味洋子さん、右が兄の五味仁さん(提供:五味醤油)

古くから味噌を愛用してくれているお客さんもいれば、新しく『五味醤油』を知って訪れるお客さんもいる。
創業以来の味をしっかりと受け継ぎながらも、新たな取り組みをはじめたからこそ、『五味醤油』はその両方のお客さんに愛されているのだ。


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『五味醤油』の甲州みそ(やまごみそ)の製造風景(提供:五味醤油)

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山梨名物の「ほうとう」には、甲州みそが使われていることが多いそうだ。
甲州みそは、材料に麦麹と米麹の両方を使うのが特徴。麦麹が入ることで香りの豊かさが生まれ、米麹が入ることでやさしく食べやすい味に。
洋子さんは、『五味醤油』の味噌を“まろやかでコクのある味噌”とよく表現しています、と教えてくれた。

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やまご=『五味醤油』の屋号。訪れた日は、ちょうどパッケージデザインの新旧がそろうタイミングだった。同じ味噌だが、左側が旧デザインで、右側が新しくなったデザイン

味噌ひとつとっても、その土地で受け継がれてきた習慣や歴史によって材料や味に違いが生まれる。そういった違いは、県外に出てみないとわからないこともある。こうして、旅先の文化に触れることは、とても貴重な体験だ。

味噌汁などの家庭料理に使われる味噌。幼い頃から食べ続けていた“母の味”は自分のベースとなってゆく。『五味醤油』の味噌を買い求める人の中にも、「遠くに住んでいる家族に送ってあげるのよ」という方や、「山梨に帰省したので買いにきました」という方もいるそうだ。
山梨から離れて住んでいる人も“ふるさと”を感じられる味が、ここにはある。

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五味醤油----------
住所/山梨県甲府市城東1-15-10
営業時間/10:00~17:00
休業日/日曜、祝日(お盆、年末年始)

甲府駅へ戻り、帰りのバスを待つ間、今日の旅をふと振り返る。
旅先の“おいしい”に触れることは、その土地の文化を知ること。自分が住んでいる地域の“おいしい”も、もっと知ってみたいと思うきっかけになった。

たくさんのお土産と思い出を抱えて、ゆったりと席につく。静岡へ戻るバスの中、とてもあたたかな気持ちで、旅を終えることができた。

キャンペーン詳細・予約はこちらから

キャンペーン期間外でも、しずてつジャストラインの高速バス「静岡甲府線」で、いつでも山梨 甲府の旅を楽しむことができるので、ぜひ季節問わず利用してみてはどうだろう。甲府以外にも新宿、東京駅、渋谷、横浜へのバスも運行中だ。

キャンペーン期間外の「静岡甲府線」運行詳細

『しずてつジャストライン』公式ホームページ

ライター
WOMO編集部 坂本

その人らしさやそこにある想い、空気感、手触りを大切に書いています。まちを歩いて、自分だけの“好き”を見つけることの楽しさを、文章を通して伝えられたら嬉しいです。

更新日:2022/7/22

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