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秋の東海道を楽しむ 『駿河 東海道おんぱく』編

秋の東海道を楽しむ 『駿河 東海道おんぱく』編

『駿河 東海道おんぱく』は、静岡市の東海道2峠6宿を舞台に「宿場×OO」をテーマにした地域体験プログラム。今年は、10月15日(土)から11月27日(日)までの期間に48のプログラムが開催される。今回はそのプログラムのひとつである『浅間界隈をぶら門前』を先取り体験。地域の魅力、奥深さ、おもしろさ、このプログラムを通してどんな出会いが待っているのだろう。

「地域体験プログラム」を先取り体験

今ある地域資源を新しい視点で見つめ直し、地域の気付かなかった魅力、奥深さ、おもしろさに出会い、その豊かさが再発見できる『駿河 東海道おんぱく』。今回は、来年放送される大河ドラマ「どうする家康」にちなみ、家康公ゆかりの地をめぐるプログラムを先取りして体験してきた。

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家康伝説をさがして 浅間界隈をぶら門前

プログラムを案内してくれたのは、静岡浅間神社の門前町として発展した歴史ある商店街、『静岡浅間通り商店街』で肥料店を営む原木公子さん。静岡の歴史が気になって気になって、仲間と地域の歴史再発見プロジェクトなるものをはじめてしまうほどの歴女である。

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そんな原木さんが、浅間神社と家康公の驚きの関係など、実は地元でもあまり知られていないゆかりの地を、3スポットほど巡りながら案内してくれる歴史ツアーの体験プログラム。


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以前の浅間通りを想像し、メモを取りながら歩く

プログラムは、江戸の古地図が表紙となったガイドブック「夢門前歴史帖(ゆめもんぜんれきしちょう)」を片手に、静岡浅間通り商店街振興組合事務所からスタートする。

「店番しながら集めた情報を、惜しみなく提供しますよ」と原木さん。

【スポット①】二加番稲荷神社と夕顔小路

静岡浅間通り商店街の裏通りに入ると、『二加番稲荷神社(にかばんいなりじんじゃ)』がある。こちらは、かつて駿府城の城外守衛「加番」の屋敷があり、その守護神としてまつられたのだそう。参道には赤い鳥居がずらりと並ぶ。

「江戸時代、この場所には加番屋敷があったんです。今は町内の氏神様としてまつられているんですよ」

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また、神社のある西草深町の一角には、家康公に仕えた儒者として知られる林羅山(はやしらざん)の屋敷があり、そこに至る道を林羅山の別号「夕顔巷(せきがんこう)」にちなみ、夕顔小路といったのだという。

【スポット②】浄土宗 報士寺(ほうどじ)

次に向かったのは、家康公ゆかりの寺として歴史のエピソードが豊富な『報土寺』。ここは、家康公の父の50回忌の法要を行った寺なのだとか。話を伺いながら建物を見ていると、家康公が確かにここに生きていたのだと、不思議と身近に感じられる。

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今川文化が栄えた時期に、今川氏と親交の深かった歌人・冷泉為和がたびたびこのお寺へ参拝し歌会を催していたという記録から、今川氏の歴史ツアーでも立ち寄るスポットでもある。

最後のスポットに向かう途中、今回のプログラムのもうひとりの案内人・安本久美子さんが営む『安本酒醤油店』に立ち寄った。

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創業文久3年、150年以上の歴史を持つ『安本酒醤油店』。店内には酒粕や味噌などのほか、地酒・地ビールなどこの地域ならではの商品も並ぶ。原木さんは浅間通りを歩きながら、歴史だけでなく、こういった周辺のお店についても話してくれる。

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オリジナルの日本酒「治郎吉とゆめ」や静岡市の魅力が詰まったデザインのアオイビールなどを販売

【スポット③】静岡浅間神社

最後に向かったのは、家康公ゆかりの地としては欠かせないスポットである『静岡浅間神社』。ここには多くの神様がまつられているが、その中で家康公にゆかりがあるとされるのは『八千戈(やちほこ)神社』と『神部(かんべ)神社』。八千戈神社は江戸時代、家康公の念持仏、摩利支天像をまつり『摩利支天社』とされていたが、明治時代初頭に摩利支天像が臨済寺に移され、摩利支天社は『八千戈神社』とされたのだとか。

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繊細な細工や黄金の装飾が高級感を際立たせている

さらに奥に進むと、神戸神社がお目見え。もうすぐ改修工事が始まるとのことで、化粧直しされた姿も今から楽しみである。

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漆や彩色が塗り替えられ、つややかに光る桜門をカメラにおさめる 

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『どうする家康 静岡 大河ドラマ館』2023年1月27日オープンへ

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敷地内の旧文化財資料館が、来年の大河ドラマ「どうする家康」放送開始に向けて改修され、『どうする家康 静岡 大河ドラマ館』に生まれ変わる(2023年1月27日開館)。こちらでは、大河ドラマ「どうする家康」の世界観を静岡市ならではの展示で楽しめる内容になる予定だそう。

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ここで原木さんとお別れし、浅間神社の参道にある門前町『浅間通り商店街』をまちあるき。歴史ある老舗から新店まで、なつかしさと新鮮さが入り混じり、個性あふれる商店街である。


地元で長年愛され続ける静岡おでん

ぶらぶらと駿府城公園方面へと向かう途中、何やらおいしそうな香りが。その匂いに誘われて、浅間通り商店街で70年以上の歴史を持つ老舗の『おがわ』に入る。

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『おがわ』の静岡おでんの特徴と言えば何といっても秘伝の出汁である。
「うちのおでんは創業以来継ぎ足しのスープで、365日休まず火を入れて作っているんですよ」そう話してくれたのは店主の中津川さん。

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カウンター越しに心地よい会話がはずむ

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一番人気の牛すじ。出汁の甘みと醤油の香りが食欲をそそる


化学調味料はいっさい使用せず、おでんの具の牛すじや練り物からでる出汁と、醤油のみでこの味が作られているという。「色は濃いけど、砂糖や酒も入れていないからくどくならないんです。子どもにも安心して食べさせられると好評なんですよ」

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この味を家で作れたら…。そう願う方々にぜひおすすめしたいのが、『おがわ』の静岡おでんを作る『駿河 東海道おんぱく』の体験プログラム。おでんのネタもすべて『おがわ』で使用しているものを用意し、仕込みから味付けまで店のレシピを限りなく再現してくれるのだという。長い歴史が培った味を惜しみなく教えてくれるから、記録できるよう筆記用具を持参して参加を。

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静岡市の歴史文化に触れ、思う存分おでんを堪能、お腹も心も満たされる体験。『駿河 東海道おんぱく』に参加して、東海道の人と物語に出会う旅に出掛けてみてはいかが?

『駿河 東海道おんぱく』ホームページはこちら


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古くからヒトやモノの交流により生まれたご縁・ご利益のあるパワースポットがたくさんある東海道。そのご縁スポットを巡る『しずおか東海道ご縁めぐりスタンプラリー』。今秋限定販売の「富士山染めハンカチ」を持って東海道を巡ろう。

秋の東海道を楽しむ 『しずおか東海道ご縁めぐりスタンプラリー』編はこちら

『駿河 東海道おんぱく』『しずおか東海道ご縁めぐりスタンプラリー』に関するお問い合わせ

東海道歴史街道観光推進協議会
(静岡市観光交流文化局 観光・MICE推進課)
〒420-8602 静岡市葵区追手町5番1号
TEL. 054-221-1310 FAX. 054-221-1312

静岡市観光交流文化局 観光・MICE推進課

更新日:2022/10/13

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