vol.04 アウトドアローチェアを作ろう/WOMO DIY LABO 中級編
「おうちにあったらいいな」と思うアイテムを自分で作ってみたい!そんなWOMOスタッフの声から「WOMO DIY LABO」が始動。経験もレベルもさまざまな3名が、『ジャンボエンチョー』DIYアドバイザーの教えでどんどんレベルアップしていく様子を全6回でお届け。前回中級レベルを経験したスタッフが、今回中級レベルの中でも難しい「アウトドアローチェア」に挑戦!
DIYにチャレンジするWOMOスタッフをご紹介
「おうちで使うインテリアや小物は、わたしだけのお気に入りを使いたい。それなら自分で作っちゃえ!」そんな“こだわりたい派”のWOMOスタッフ3名が『ジャンボエンチョー』のDIY工房に集結。
それぞれDIYレベルはさまざま。写真左から紹介
DIYレベル★・工作するのは学生時代の授業ぶり
DIYレベル★★・趣味で小物のDIYをしているが、工具は未だ使い慣れない
DIYレベル★★★・子供2人のママ。夫のDIYを手伝ったことがある
今回DIYするのは「アウトドアローチェア」
今回WOMOスタッフがDIYするのは、アウトドアローチェア。
所要時間はおよそ2時間だが、今回は組み立てる部材が多いため、予定時間内で完成するかドキドキのスタッフたち。
<完成サイズ>
背板:760mm×410mm
座面:580mm×376mm
アドバイスしてくれるのは…
ジャンボエンチョースタッフ 金子さん
DIYアドバイザー歴10年以上。プライベートでは、なんと趣味の釣り道具をDIY! 工具の扱いはプロ級。初心者がつまずきやすいポイントも、優しくアドバイスしてくれる。
制作の前に…材料をそろえよう!
必要な材料と道具はこちら
<材料>
●杉材 無地上小節 2000×16.5×40mm 898円×4本
●ソリッドカラー(好みの色) 1個90g 1180円
●ステンスリムねじフレキ 30mm 548円
●布えのぐ(好みの色) 20ml 各398円
●椅子鋲 黒 14mm 158円
●帆布生地 600×590mm
※ジャンボエンチョーでは取り扱いがないため生地店で購入
<道具>
●ゴリラ ウッドグルー 木工用強力接着剤 118ml 880円
●ボンド 裁ほう上手 45g 998円
●皿取りカッター 3×9mm 1180円
●アイロン&スチーマー SI-50 3280円
●充電式ドリルドライバー、のこぎり、金づち、ミニカンナ、サンダー、平筆、ウエス等
※価格は税込表記
今回も工具はジャンボエンチョーのDIY館でレンタル。
材料と工具がそろったら、第4回目のDIYを開始!
図面(作り方や寸法、材料が書いてあるシート)を見て、自分たちで作業を進めていく。
図面はジャンボエンチョーの公式サイトでダウンロードしておこう。
STEP1 カットサービスで杉材をカット
まず杉材 無地上小節をそれぞれ下記の長さにカットする。
<カットサイズ>
(A)760×16.5×40mm 2本
(B)580×16.5×40mm 2本
(C)376×16.5×40mm 1本
(D)410×16.5×40mm 8本
多くの本数を正確な長さにカットする必要があるため、エンチョーのカットサービスを利用。
所定の長さにカットしたら、(A)と(B)の端を、図面を確認しながら斜めにカットしてもらう。
全部で13本あればすべてのパーツがそろっている。
写真を参考に確認しよう。
STEP2 杉材を加工する
カットできたら、ミニカンナですべてのパーツの面取りをする。
45度の角度で手前から削っていくとキレイに仕上がる。
先の部分はサンダーで面取りをしていく。
手触りが滑らかになるように削ろう。
STEP3 塗装をする
材料の下準備ができたら、木材を塗装する。
今回は好みの色のソリッドカラーを座面部分だけ塗っていく。
もちろんすべてのパーツを塗装してもOKだが、今回は時短のために塗装するパーツを限定する。
「何色にしようか迷う〜。でもやっぱり好きなピンクかな」
ウエスに少量取りながら木目に沿ってすりこんでいく。
ウエスをこまめに取り替えながら塗ると、ムラなくきれいに仕上がる。
「くすみカラーのピンクが想像以上にかわいい!」
1度塗ったら乾かして2度塗り3度塗りしていくと、発色も良くなりムラなく仕上がる。
「色でかなり雰囲気が変わるね。あゆはブラウンの上からホワイトを重ねたことでアンティークっぽい仕上がりになったね」
「どんな色味になるかチャレンジしてみたらいい感じになった!よかった〜」
ピンク、ブラウン、ホワイトとそれぞれ好みの色で塗装が完了!
ソリッドカラーは少しずつ薄く伸ばして
ソリッドカラーは木目を生かす塗料なので自然な仕上がりになります。少しずつ薄く伸ばして、少し乾いてからヤスリで軽く削って、更に薄く2度塗りするとキレイに仕上がります。
STEP4 下穴を開けねじで組み立てる
塗装が終わったら、図面に沿って組み立てをする。
正確に組み立てないと背板と座面がうまくはまらないので、ミリ単位で気をつけながら留めていく。
まずは座面から組み立てていこう。
木材(B)2本の端から150mmの位置に墨付け(鉛筆で印付け)し、木材(C)に木工用強力接着剤を少量付けて固定する。
次に釘の頭がしっかりと収まるように、皿取りカッターで下穴を空けていく。
「正確に測ってるつもりだけど心配…大丈夫?」
「ここで合ってるはずだけど…とりあえず進めてみるね!」
「ねじで固定していくね。ドライバーの扱いも大分慣れたからスムーズにできるよ」
下穴あけと皿取りで仕上がりに差がつきます
椅子の背板など体が当たる部分は、ねじが出ていると危ないので、しっかりとねじを収めましょう。
ねじ締めをする前に、皿取りカッターで下穴あけと皿取りをしておくと、ねじがきれいに収まり、材料表面の欠けや割れが少なくなります。
座面に使うのは、木材パーツ(D)。5本の木材を等間隔で留めるため、10mmの角材を間に挟みながら固定をする。
「これなら差し金で測るよりも正確にできそう!」
「慎重に1つずつ留めていって…」
「組み立て完了!ちゃんと測ったつもりだけどうまくはまるかな〜」
「ギリギリだけどどうにかはまった〜!少しでもズレるとピッタリはまらないので難しいね」
「私はうまくはまらなかった…(泣)ネジをはずして何度も調整しなおしました…」
失敗を繰り返しながら、なんとか3人の組み立てが完了!
座面が背板に通るか確かめながら進めよう
座面はすべて組み立ててから「背板に通らなかった」となると調整が大変なので、1本留めたら背板に通るか、毎回確かめながら進めていくのが効率的です。
STEP5 帆布生地を折り込む
木材を組み立てたら、帆布生地で背板部分を作っていく。
背もたれ部分のサイズに合わせて帆布生地の上下を15mmの幅で2回、両横を40mmの幅で1回折れるように線を引く。
線を引いたら裁ほう上手を塗って、アイロンで固定していく。
「厚みのある生地だからちゃんとくっつけないとすぐに剥がれそう」
STEP6 帆布生地にステンシルで装飾
帆布生地の端を固定したら、好みのステンシルを用意し、布えのぐで模様を付けていく。
「どの模様にしようかめちゃめちゃ悩む…
2人とも決めるの早いな〜!」
ステンシルの位置を決めたらマスキングテープで固定する。
布えのぐを水で少し薄め、少量ずつ筆に取りながら軽く叩くようにして塗っていく。
黙々と色を塗っていくスタッフたち…。
帆布生地への着色は軽く叩くように
帆布生地は表面が粗くスポンジで色が付けにくいので、平筆を立てながら軽く叩くようにすると、きれいに色がつきます。
「剥がしてみよう。滲んでないかな〜ドキドキする!」
「おお〜。キレイにできてる!!」
「私達も剥がしてみよう」
「文字が細かくて心配だったけど、なかなかうまくできてる。よかった〜」
STEP7 背板に取り付ける
帆布にステンシルで模様をつけたら、背板に貼っていく。
端の部分を椅子鋲で5cm間隔で均等に固定をする。
「帆布はなるべくピンと張って、寄りかかっても大丈夫なようにしよう」
帆布生地の留め方と木材の太さで強度を確保して
帆布生地を留める椅子鋲は、片側に10個程度、5cmおきに留めていくと、座った時に十分な強度を得ることができます。今回作ったローチェアの耐荷重は60kg程度です。耐荷重を上げたい場合は、脚になる部分の杉材を太いものに変えてください。強度がアップします。
STEP8アウトドアローチェアの完成
椅子鋲をすべて留めたら…
「完成〜!今回は想定よりかなり時間をオーバーしてしまったね。難しかった〜!」
正確性が求められる組み立てにかなり苦戦したが、なんとか完成した。
座面のカラーやステンシルを変えることで、個性のある作品に仕上がった。
それぞれの作品と感想をご紹介。
「同じような長さの木材がいくつもあり、 どの部分の木材なのか把握するのに苦労しました。完成品を想像しながら組み合わせていく必要があり、パズルみたいな面白さがありました。 縦の木材と横の木材が90度の直角になるようちゃんと測らないと、組み立てた時にはまらなかったりするので、 細かく確認しながら進める必要がありました。
座面に色を塗ったり帆布生地にデザインすると、自分好みになりとても愛着が湧きます。家のベランダに置くか、 キャンプで使うか迷い中です!」
「直線の作業が多いので簡単かな?と思いきや、微妙な角度のずれがあとあとものを言う、中級編ならではのDIYでした!ポイントは、墨付けからていねいにやること。結局大切なのは基礎の基礎…。茶色のソリッドカラーの上から白のソリッドカラーを塗るというチャレンジをしてみたところ、古材っぽくなるという発見もあって、またお気に入りの作品ができました。
キャンプの時でもいいけど、べランピングや釣りの時にも使ってみたいです!」
「私のスキルでほんとうに椅子なんて作れるのか…!?と半信半疑ながら進めましたが、なんとかできました。
座面は組み合わせる木材の数が多く、1つでもズレると背板にはまらないので、慎重に何度もやり直しながら作りました。
そのおかげで打ち間違えた下穴がいくつも空いていることは秘密…。
私の体重に耐えられるか不安で、完成後恐る恐る座ってみたところ、ちゃんと座れました!男性はもう少し強度のある木材の方が安心かもしれません。
家のバルコニーに置いてチルタイムを楽しみたいと思います(笑)」
今回作ったアウトドアローチェアの詳しい作り方は下記でチェック。
次回は現在開催中の第29回DIYグランプリへの応募作品を制作予定!
第5回・第6回と2部にわたってお届け。
今回DIYを体験した店舗はこちら
今回DIY体験をしたのは、『ジャンボエンチョー 静岡店』。 静岡店以外にもやホームアシスト清水駒越店など、5店舗に設置されているエンチョーの「DIY工房」では、さまざまな手工具や電動工具を自由に使うことができ、木材のカットサービスも対応。作り方のコツや工具の使い方を教えてくれるなど、DIYアドバイザーによるサポートもあって初心者にも安心だ。
ジャンボエンチョー静岡店 DIY工房
住所/静岡市駿河区大和2-3−25
営業時間/9:30〜19:00
TEL/0120-956-863
「DIY工房」イベント開催中
「DIY工房」では、楽しいDIYイベントを随時開催中。DIY初心者・経験者問わず参加OK。DIYアドバイザーが講師だから、作り方のコツが聞けたり、わからない箇所の質問も自由にできる。1人で参加しても、作っている間に気づけばDIY仲間が増えているかも。内容はDIYのほかガーデニングや網戸補修など幅広く、自分の目的に応じて選べるのもポイント。まずは気になるイベントに参加してみよう!
エンチョーではDIY女子倶楽部会員も募集中!/DIY女子倶楽部
DIY女子倶楽部会員なら、会員証提示で木材の直線20カットが無料!そのほかうれしい会員特典もいっぱい。詳しくは以下のページでチェックしてみよう。
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