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静岡科学館る・く・る企画展「ぼくらの世界を紡ぐ糸」12月23日(土)~2月18日(日)まで開催

静岡科学館る・く・る企画展「ぼくらの世界を紡ぐ糸」12月23日(土)~2月18日(日)まで開催

私たちの生活とは切っても切れない「糸」。身近な存在のため、普段あまり意識して向き合うこともなく、原料や作り方など実はよく知らないことも多い。本展はそんな「糸」に隠れている科学を、さまざまな展示や体験を通して楽しく解明していく。大人の好奇心と探究心をくすぐられるような見どころをご紹介。

「静岡科学館る・く・る」は大人も楽しめる施設

「みる」「きく」「さわる」をキーワードに、発見する喜びと創造する楽しさにあふれる科学館。子どものための施設と思われがちだが、実は大人も楽しめるコンテンツが満載。大人が遠慮せずに楽しめる限定夜間開館イベント 「オトナる・く・る」も定期的に開催している。

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「ぼくらの世界を紡ぐ糸」で深くて広い“糸の沼”にからまる!

「静岡科学館る・く・る」で2023年12月23日(土)~2024年2月18日(日)に開催される企画展「ぼくらの世界を紡ぐ糸」は、私たちの身近にたくさんある「糸」がテーマだ。

「私たちの生活から糸や繊維がなくなってしまったらどうなるんだろう?」

糸というものが当たり前の存在すぎて、今まで考えたこともなかった疑問。
いつも着ている洋服だけでも、綿や絹、麻のような天然繊維、ポリエステルやアクリル、ナイロンのような化学繊維などさまざまな素材の「糸」が利用されている。ほかにも、楽器の弦やエレベーターのワイヤー、テニスのラケット、さまざまな紙、燃料電池など、生活のいたるところで繊維技術は利用され、繊維に全く関係ない物を探す方が大変……。

「そもそも糸って何?」「どんな種類があるの?」「どうやって作るの?」「原料は何?」など、いろいろな疑問が浮かんでくる。
身近で当たり前にあるものを不思議に思い、その疑問を出発点に仮説を立てて検証し、科学的な思考を使って考察していくと、当たり前の日常がちょっとキラめく瞬間に出会える。

「ぼくらの世界を紡ぐ糸」の見どころ

動物や植物から紡がれる天然の糸、石油や鉱物を原料とする化学繊維、糸を紡ぐさまざまな道具、さらには美しいクモの巣や生きたカイコの展示も!
出口を出る頃には「糸博士(見習い)」くらいになれるような、ワクワクがいっぱいの本企画展の見どころをご紹介。

糸の壁

200種類以上の糸を壁一面に展示。糸はニット工場から出た残糸で、色だけでなく、太さや形も違うものがズラリと並ぶ。多くのニット製品の製造過程で余ってしまう「残糸」「処分糸」は廃棄されることが多いが、最近では新しい糸に生まれ変わらせて販売することもあるのだそう。
壁一面の糸の中から、あなたの“推し糸”を見つけてみて!

カイコ(蚕)の生体展示

カイコの幼虫はたまに眠ることもあるけれど、昼も夜もむしゃむしゃとエサを食べ続け、なんと一生分を幼虫の時に食べきるのだそう。
おいしそうにエサを食べるカイコの姿は、虫が苦手な人には少し抵抗があるかもしれないが、しばらく見ているとなんとも言えないかわいらしさを感じてくるはず。
そんなカイコのトリコになった人は、カイコの成長をぜひ見守りに訪れてみて。「回転まぶし」という伝統的な飼育具を利用した繭(まゆ)づくりの様子も観察できるかも。

糸を紡いでみよう

コットンフラワーなどのドライフラワーを見たことはあっても、実際に綿から糸を紡いだことがある人は少ないのでは?今回の企画展では、綿花の綿毛から糸を作る工程が体験できる貴重なチャンス。
※事前予約不要のため直接会場へ

小学校の国語で習った昔話『たぬきのいとぐるま』は、実は伊豆の民話。このコーナーでは糸車を回したり、明治初期に日本で発明された紡績機であるガラ紡機が動く様子を見たり、細くて小さな繊維が糸になる様子を見ることができる。
綿以外にもいろいろな糸ができる様子を実際に体験や観察ができるようになっている。

動物の毛からできた糸をさわろう

ウール、アルパカ、キャメル、カシミヤ、ビキューナの糸にさわってみよう。ビキューナはカシミヤより繊維が細く、「神の繊維」とも呼ばれる高級な糸。それぞれのさわり心地を見極め、どれがどの動物か“利き糸”をするのも楽しい。

化学繊維ができるまで

小型紡糸機でペレット状の材料から糸ができる様子を観察できる。下記の時間帯に1時間程度、機械を動かし続けるので、時間を合わせて見学してみよう。
●休日・祝日 11:00頃~/14:00頃~
●平日 11:00頃~
※機械は常設

水を吸ったらあら不思議

機能性繊維ってなんだろう? 水を吸うと不思議なことが起こる繊維を体験してみよう。
あなたならこの機能を何に使う?
●休日・祝日 11:00~/13:00~/15:00~
●平日 13:00~
各回15分程度、定員5組程度
※1組2~4名を想定、事前予約不要のため直接会場へ

そのほか、工作、講演会、体験教室など、さまざまなイベントを開催予定。事前申し込みが必要なものもあるので、詳細は公式サイトで確認を。

静岡科学館公式ホームページ

蛍光繭 写真左:普通の光を当てた時 写真右:紫外線を当てた時

かつては養蚕業や綿栽培など糸作りが身近にあったけれど、現在では糸が作られる過程を知る機会は少ない。企画展「ぼくらの世界を紡ぐ糸」では、身近な繊維を通して、静岡の自然や地域産業、歴史や技術など、静岡の魅力を再発見できるかも。
興味のある人はぜひ足を運んでみよう!

企画展「ぼくらの世界を紡ぐ糸」詳細情報


■会期/2023年12月23日(土)~2024年2月18日(日)
■開催時間/9:30~17:00(最終入館16:30)
■休館日/月曜(祝日の場合は翌日休、12月25日は開館)、臨時休館日、年末年始、そのほか公式ホームページのカレンダーを参照
■会場/静岡科学館る・く・る 9階 企画展示室・イベントホール
■アクセス/JR静岡駅南口から徒歩1分
■参加費/無料(別途入館料が必要)
■駐車場/なし(近隣の有料駐車場を利用)
■問い合わせ/054-284-6960

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更新日:2024/1/30

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