ピカソに比肩する逸材と評され、1950年代末に人気と名声のピークを迎えたベルナール・ビュフェ（1928-1999）。1960年代になると、俗っぽい題材の選択や、時流に逆行する具象絵画へのこだわりが非難の的となり、パリの美術界から排除されていく。しかし1980年代にビュフェの才能を称賛する声が再び聞こえ始め、2020年代の今は、まさに「ビュフェ・リバイバルの時代」となっている。
開館50周年を記念する本展では、1940年代から最晩年までの約70作品を通して、ビュフェの偉才を再考する。

画像作品左：《キリストの十字架からの降下》 1948年　油彩　
画像作品中：《相撲：睨み合い》 1987年　油彩
画像作品右：《コーヒーポットを頭にのせたピエロ》 1995年　油彩