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山あるきを楽しもう<後編.絶景と山ごはん>

【womo8月号 巻頭特集】8月11日「山の日」制定記念♪ なんだか「山」が気になっている人に贈る、womo初めての山特集。

絶景に出会う _womoがおすすめする静岡近郊の山3選

こんな景色があるなんて、山に登らなければ知らなかった。そんな隠れた絶景や、高い場所だからこそ見える大パノラマ。写真におさまらない迫力を自分の目で確かめてほしい!


山に行くときの注意点

●暑さ・熱中症対策は万全に。
帽子をかぶる、飲み物を多めに持って行くのはもちろん、気温の高い日は無理に登らないこと!

●下山は早めに。
近場の山でも低い山でも、あなどらないこと。山の中は木が多く、暗くなるのも早いもの。明るいうちに下山を。

●山での歩き方は「小さな歩幅でゆっくりと」が基本。
登りで息が上がるのは、ペースが速い証拠。会話できる程度ののんびりさを意識して。


1.山なのに、まるでビーチみたい!? 「日向山」

現地のスケール感は想像以上。どこを見ても絵になる風景で、時を忘れてしまう

山頂近くで、あたり一面に白砂が広がる海岸のような光景が見られるユニークな山。出発点からしばらくは展望少なめの樹林の道。やや単調だが、山頂に向かって0~9番の標識があるので、ペース配分の目安になる。樹林が途切れると一気に視界が開け、いきなり白砂地帯に。目の前に見える八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳の迫力にも驚くはず。


ここが見どころ

●足元の土が山頂に近づくにつれて白砂に変わる不思議さ
●山頂からは八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳がばっちり見える

真正面に八ヶ岳が。すそ野までくっきり

山頂近くの足元は、まるで雪景色のよう。白砂の正体は、この一帯にある花こう岩が風化したもの


登山Data

●日向山[ひなたやま]_山梨県北杜市
<レベル>4■■■■
<標高>1660m
<歩行時間>往復で約2時間40分

<登山ルート>
矢立石登山口~分岐~山頂(三角点)~分岐~雁ヶ原~分岐~矢立石登山口

<登山口までのアクセス>
中央道須玉ICから車で約1時間。「道の駅はくしゅう」南側の交差点で県道614号を西へ直進。矢立石登山口に看板あり、10台ほど駐車可


2.目の前にそびえる富士山に感動 「浜石岳」

山頂の標識。串だんごみたいな形がかわいい

広くて平らな山頂と360度の展望で、爽快感抜群の山。山頂のすぐ下まで車道が通っているが、山あるきを楽しむなら野外センター下にある駐車場からスタート。道は歩きやすく、午後からでも登れる気楽さがいい。ここから見る富士山の大きさは圧倒的。


ここが見どころ

●富士山はもちろん、三保、駿河湾、伊豆半島までのパノラマ
●山頂の広場にはベンチやテーブルがあり、休憩しやすい

山頂までは、登山道と車道が交差しているので注意して


登山Data

●浜石岳[はまいしだけ]_静岡市清水区
<レベル>1■□□□
<標高>707m
<歩行時間>往復で約1時間40分

<登山ルート>
登山者駐車場(野外センター下)~山頂~登山者駐車場(野外センター下)

<登山口までのアクセス>
東名高速清水ICから登山者駐車場まで国道1号を経由し車で40分。浜石岳方面への看板多数あり。駐車場までの一本道は細いので注意


3.樹齢千年の巨大な杉に会いに行く 「千葉山」

大きいものでは高さ10mにも。幹に触れてパワー充電

山頂付近に、天然記念物の杉がたたずむ千葉山。ルートはいくつかあるが、日帰り温泉「伊太和里(いたわり)の湯」に近い伊太丁仏(いたちょうぶつ)参道がおすすめ。石仏が点在する道を進み、つつじが茂るどうだん原を経て山頂へ。樹齢千年の杉が並ぶ空間は、パワーに満ちている。


ここが見どころ

●十本杉と呼ばれる巨木群。倒木もあり、現存するのは一部
●山頂直下にある智満寺は桃山時代の建築で、国の重要文化財

杉には雷杉・大杉といった名前があり、看板が立っている

智満寺


登山Data

●千葉山[ちばさん]_島田市
<レベル>3■■■□
<標高>496m
<歩行時間>往復で約2時間30分

<登山ルート>
伊太丁仏参道入口~どうだん原~千葉山山頂~智満寺~どうだん原~伊太丁仏参道入口

<登山口までのアクセス>
国1バイパス向谷ICから車で15分、田代環境プラザの手前を「伊太丁仏参道入口」の看板に従って左折。看板が小さいので注意。道なりに進んだ先に駐車スペースあり


山の上でごはん _山ごはんレシピ付き♪

疲れたあとだからなのか、いつもと違う場所で気持ちがハイになっているのか、山で食べるごはんなはぜかおいしい! このおいしさのために、頑張って歩くよ。


山で調理するときのコツ

●家で下ごしらえをしていく。
荷物も減らせるし時間短縮にもなる。野菜やパンは、切って持って行こう。

●山ではゴミを出さないのが鉄則。
また、洗い物はできないので、使った鍋や食器はウェットティッシュでふいて持ち帰ろう。

●暑い季節は食中毒に要注意。
腐りやすいものを持って行くのは避け、缶詰やレトルト素材をうまく活用して。


初心者にも簡単にできて“通っぽい”山ごはんレシピ

Recipe1.レタスとコンビーフのサンドイッチ

●上/レタスとコンビーフのサンドイッチ ●下/トマトと豆のスープ

コンビーフは、プラスチック容器入りのものが軽くて扱いやすい。パンはバゲットや全粒粉入りなどハード系のものが、つぶれにくくておすすめ。

<材料(1人分)>
●コンビーフ 1/2パック
●フリルレタス 2~3枚
●好きなパン 1つ

<作り方>
1.[家で]レタスはひと口大にちぎって密閉袋に
2.[家で]パンに切れ目を入れておく
3.[山で]パンにレタスとコンビーフをはさむだけ!


Recipe2.トマトと豆のスープ

たっぷりの豆とブロッコリーが食感のアクセントに。トマトの酸味がさわやかで、食べると元気になるスープ。生のミニトマトを加えても美味しい。

<材料(2~3杯分)>
●トマトピューレ 1袋
●水 360ml
●ドライビーンズ 1袋
●ブロッコリー 適宜
●コンソメ 固形1個

<作り方>
1.[家で]ブロッコリーはひと口大に切ってゆで、密閉袋に
2.[山で]鍋にブロッコリー以外の材料を入れて煮る
3.[山で]ブロッコリーを加え、具が温まったら火を止める


Recipe3.オイルサーディンとブロッコリーのペンネ

オイルサーディンの油分と塩気で、調味料を加えなくても味わい深い。ペンネは早ゆでタイプで調理時間を短縮。お湯はこぼさずスープなどに使う工夫を。

<材料(1人分)>
●ペンネ 60~70g
●オイルサーディン 1/2缶
●ブロッコリー 小1株

<作り方>
1.[家で]ブロッコリーはひと口大に切ってゆで、密閉袋に
2.[山で]鍋にお湯を沸かしペンネをゆでる。ゆで汁は除く
3.[山で]鍋にオイルサーディン(油も)、ブロッコリーを入れ、混ぜながら軽く火にかける。全体が温まったら完成


Recipe4.薬味たっぷりサンマの蒲焼き丼

麺やパンよりごはん派のあなたに。お湯を入れると15分ほどで戻るアルファ米(乾燥米)は、登山用品店や防災コーナーで買える。ミョウガのシャキシャキした食感が決め手。

<材料(1人分)>
●アルファ米 1パック
●サンマ蒲焼き 1缶
●ミョウガ、細ネギ 適宜

<作り方>
1.[家で]ミョウガは千切り、細ネギは小口切りにして密閉袋に
2.[山で]アルファ米の袋に指定量のお湯を注ぐ
3.[山で]ごはんが戻ったら袋にサンマを入れて温める。器によそって薬味をのせる


Recipe5.キノコとインゲンのクリームスープ

粉末スープで簡単調理。吹きこぼれないように火は弱めに、そしてスープがダマにならないようよく混ぜること。キノコはいろいろな種類を混ぜて使うと風味がアップ。

<材料(1人分)>
●粉末スープ(ポタージュなどお好みで) 1袋
●キノコ(マッシュルーム) 3個
●インゲン 4~6本

<作り方>
1.[家で]キノコ、インゲンはひと口大に切って密閉袋に
2.[山で]鍋にお湯を沸かしキノコとインゲンをゆでる
3.[山で]火が通ったら粉末スープを加えて混ぜるだけ


山ごはんの7つ道具

一気に揃える必要はないけれど、あると頼もしい道具たち。使ってみたくなったときが買い時!

●1.鍋(写真左上)
お湯を沸かすだけなら小さめ、スープやパスタを作るなら大きめを。取っ手が熱くなるので、取り扱いには気をつけて。

●2.バーナー(写真右上)
ガスに差して火をおこす道具。これがあれば一気にプロっぽくなる。点火用のライターも忘れずに。先に家で練習しておけば安心。

●3.ガス(写真左下)
火を使うならバーナーとセットでガスも用意。山頂で、残量が少なくて火がつかない!とならないように注意しよう。

こうやって組み合わせて使うよ


●4.スプーン(写真左上)
プラスチックの使い捨てでは味気ないので、口当たりがいい木や竹製を用意。混ぜる、取り分ける、食べる、全て兼用。

●5.手ぬぐい(写真右上)
手をふくだけでなく、敷き物にしたり鍋の取っ手を持ったり大活躍。ランチョンマットのように使って、ごはんタイムをかわいく演出。

●6.カップ(写真右下)
スープやコーヒーはマイカップで。店で買うときには、熱の伝わりやすさや軽さなど重視したい点を相談しよう。

7.魔法瓶(写真左下)
お湯を入れていけば、スープを溶かしたりアルファ米を戻したりできる。鍋やバーナーがない人は、まずこれから。


知るほどに、見るほどに、行ってみたくなる! 山あるきの魅力

山あるきを楽しもう<前編>をチェック

<前編>CONTENTS
●山あるきの楽しさって何だろう。
●山に行くと、どんないいことがあるの?
●womo編集部が登ってみた _焼津市「満観峰」

山あるきを楽しもう<前編>を見る

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更新日:2016/9/7

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