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<3番>夏の終わりのエモーショナルな3曲

8月も残り1週間、夏も終わりに近づいてきました。

うだるような暑さも収まりを見せてきた、今日この頃。
私の家の付近では(大量の!)トンボが飛び交い、夏の終わりと秋の訪れを感じざるを得ません。

“夏の終わり”・・・なんて切ない響き。
だけど、私はこの時期が一番好きな季節かもしれない。

夏ってだけで、いろいろ楽しんだ夏。
たくさんの人と出会って、たくさんの思い出もできて。

この時期は、そんな思い出をちょっと冷静になって見ている自分がいます。



過ぎゆく夏を振り返りながら聴きたい、個人的に最強エモーショナルな3曲と快感フレーズをご紹介します。


肌寒い夜の風が 夏の終わりを告げる

MOOMIN(ムーミン)『 夏の終わり』 /1998年

夏の終わりを感じる瞬間、それは「夜風が冷たいことに気が付いたとき」って人も多いはず。

ムーミンが夏の終わりとともに消えた恋を歌っている1曲。
「もう二度と 君の事
考えないと決めたのに
あの夏の想い出を
忘れる事が出来ない」

切ない・・・


ぽっちゃりしたおじさん(ムーミン)から出ているとは思えないほどの、甘ったるい歌声とイントロのメロディーがさらに歌詞の切なさを倍増させます。


ウェイバー ウェイバー ウェイバー

クラムボン『波よせて』/2006年

ウェイバー?ウェイブ?波??
なんて余計なことは考えずに、口ずさみたいフレーズ。

歌詞の中に一言も「夏」ワードは出てこないのに、曲の終わりにかすかに流れる波の音が夏とを結びつける。

実はこの曲、「Small Circle of Friends(スモール・サークル・オブ・フレンズ)」という、日本の男女二人組ヒップホップユニットの曲らしい。
クラムボンがうたう「波よせて」とはまた違った雰囲気である。なんだか、ダークで意味深な感じ。


うん、好きな感じである。


光で気づいた蜘蛛の巣 きらきらと輝く 風鈴 草履

group_inou(グループイノウ)『BLUE』/2015年

group_inouの歌詞は、基本意味をなさないらしい。
会話の中でおもしろいと思ったフレーズを並べて、歌詞を作っている、といつかのインタビューで読んだことがある。

確かに、どの曲を聴いてもその通り。
断片的にしか聞き取れない、理解できない歌詞ばかり。

しかし、これほどまでに完成された、夏の情緒あふれるフレーズがあるだろうか。
いや、ない。と思う。

「光で気づいた蜘蛛の巣」
この一文が耳に入った時の感動は忘れらない。

と、まあ熱く語ったのも、実は私、彼らの大ファンなのである。
京都まで先輩を無理やり引き連れて、ライブ遠征に行ったり、東京のライブには一人で行ったりと、“広く浅く”音楽とアーティストを愛している私としては、珍しいのだ。


ちなみに、このコラムタイトルの「快感フレーズは添えるだけ」は、彼らの『HEART』から拝借したもの。


-まとめ-

さて、私のお気に入りアーティストも出てきた、今回の3曲。

みんなでわいわい過ごした夏もいいけど、ちょっと一息ついて、大好きな音楽と自分だけの時間を過ごすのもいいですよね。

次回の更新は、9月7日(水)-隔週水曜日にお届け!

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更新日:2016/10/18
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ゆとり最前線サツキの『快感フレーズは添えるだけ。』 完全筆者主観の、心地いいと思った音楽と快感フレーズをご紹介。「わかるわ~」と共感を得られる…かは分からないですが、一度聴いてみる価値ありの音楽をお届けします。

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