もっと楽しく、ぐっとおいしく_ワインをおさらい<前編.ワインの豆知識>
【womo11月号 巻頭特集】日本でもすっかり秋の風物詩となったボジョレー・ヌーヴォーの解禁日を間近に控えた今、改めてワインの魅力に注目してみよう。
女性にうれしいお酒“ワイン”。知れば知るほど好きになる
今回、話をうかがったのは、自然派ワインのショップ『ラ・ヴィンニュ』の門脇さん。「ワインはポリフェノールやビタミンが含まれ美容にいいことや、軽いおつまみさえあればゆっくりと時間をかけて楽しめるところが魅力。女性におすすめのお酒ですね」と話してくれた。
「難しいイメージを持っている人もいますが、ワインは懇親性があり、隣の人と会話が弾んで仲良くなれる、楽しいお酒なんですよ」。
気の知れた仲間とワイワイしたいときも、ひとりでも楽しく飲みたいというときにもぴったりということだ。
「ワインとの一期一会の出会いを楽しんだり、さまざまな産地のワインを飲みながら各国めぐりをしているような気分を味わったりするのも、楽しみ方のひとつ」。
知れば知るほどハマる人が多い、というワイン。まだあまり飲んだことがない人も、飲み慣れている人も、もっともっとワインを好きになる楽しみ方をおさらいしてみよう。
この方に聞きました
株式会社イーストライン ゼネラルマネージャー
門脇紀子さん
ワイン専門店『ラ・ヴィンニュ』を展開するワイン輸入会社・株式会社イーストラインのゼネラルマネージャーでありバイヤー。自分の足で直接生産者を訪ね、納得のいく商品だけを仕入れている。日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー、利き酒師の資格も持つ。
●ラ・ヴィンニュ静岡
静岡駅近にある自然派ワインのアンテナショップ。国内ではここでしか購入できないこだわりのワインも並ぶ。グラスワインやおつまみをいただけるカウンターもあり、ひとりで来店する女性も多い。
054-205-4181
住/静岡市葵区紺屋町17-2 稲森パーキング本社ビル1F
営/10:00~22:00、日祝11:00~20:00
休/無休
ちょっと知っているだけで、楽しみ方がぐっと広がる! ワインの豆知識
実は勘違い!? ワインはグラスのボウル(本体)を持っていい!
ステム(脚)部分を持つのはテイスティングのときに、ワインを見定めるためのもの。日本でもこの持ち方が正しいと思っている人が多いのですが、国際的にはボウル(本体)部分を持つことが一般的とされています。
ワインを注ぐのは男性の役割!?
日本酒やビールなどは女性が注ぐことも多いようですが、ワインは男性が注ぐもの。男性がいる場合は、サーブをお願いしましょう。レストランなどでは、ソムリエやスタッフに頼めばOK。とはいえ女子会などでは注ぐ機会もあるので、正しい注ぎ方も覚えておきましょう。
○|写真左
ボトルの底の凹みに指を入れて持ち、片手で注ぐとスマート。ワインの滴が垂れて汚さないようラベルは上向きにする。
×|写真右
本来は両手で持って注ぐのはNG。ただしボトルは重いので、カジュアルなシーンや慣れていない場合は無理はしないように!
“肉料理には赤ワイン、魚料理には白ワイン”じゃなくてもいい!?
よく言われている“肉料理には赤ワイン、魚料理には白ワイン”というのも間違いではありませんが、もっと単純に幅広く判断できるのが、ワインと料理の「色」を合わせること。組み合わせに迷ったら「色」で選んでみましょう。
赤ワイン
□赤味の肉・魚
□ブラウンソース
□コクのある味付け
□醤油
<ラ・ヴィンニュおすすめ赤ワイン>
●セナ オールシャン 2014(2916円|写真左)
カジュアルでフレッシュな印象があり、重すぎないので飲み口の良い赤ワイン。味噌味の鍋物などにも。
白ワイン
□白身の肉・魚
□ホワイトソース
□シンプルな味付け
□塩
<ラ・ヴィンニュおすすめ白ワイン>
●デュポン・ファン シャルドネ 2014(2916円|写真右)
南仏産のしっかりした味わいで果実味豊かな白ワイン。豚や鶏など白い肉の料理にはこんな白もおすすめ。
ワインをおいしく飲むカギは“温度”にあり!?
ワインは種類によって飲みごろの温度が違います。冷蔵庫に入れていた場合は、以下の時間を目安に飲むとよいでしょう。
■赤ワイン…冷蔵庫から出して1時間
■白ワイン・ロゼ…冷蔵庫から出して15分
■スパークリング…冷蔵庫から出したての冷えた状態
特に赤ワインは、冷えていると渋みを感じやすいので、夏場以外は常温保管でOK。その場合、飲む前に15分ほど冷やすと味が締まるのでおすすめです。赤と白の中間であるロゼワインは、白と同じように考えて。
賢いワイン選びのポイントは4つの情報を伝えること!
たくさんのワインが並ぶショップで、自分好みのワインを見つけるのは至難の業。短時間で賢く好みのワインを選ぶには、スタッフに以下のことを伝えてみましょう。プレゼントの場合は、相手の好み&年齢も伝えるとベター。
■1.予算
■2.種類(赤・白・ロゼ・スパークリング)
■3.合わせる料理
■4.シチュエーション(女子会、恋人と、手土産など)
ワインをもっと楽しもう
ワインをおさらい<後編>をチェック
後編では、ワインと料理のおいしい組み合わせをおさらい。ワイン好きに人気の13店につくってもらった「womoオリジナル ワインがすすむ至極の一皿」をご紹介!