<21番>『マキシマムザホルモン』を聞く女子ってどうですか?
大学生のときに、サークルの先輩が歌った1曲に、ドカンとやられたのです。
それが私と、マキシマムザホルモンの出会い。
というか、
「マキシマムザホルモン」なんて知らねーよ
ホルモン焼きかい、それ、
という方に。
完全に “やばい奴ら” です。
歌う時にすんごい目つきになるマキシマムザ亮君と
見た目は、39歳ニートです、なダイスケはん、
(高音と低音のデスボイスを使い分け)
ある意味一番まともなギターの上ちゃん、
そして母でもあり亮君の姉でもあり、歌声と顔のギャップがたまらないナヲ
の4人バンド。
「ドリカムが私の想いでの曲~」なんて言っている女性の好みとは
対極にいるはずの彼らの音楽ですが、
私の中では、ドリカムとも星野源とも同居をしているマキシマムザホルモン。
「見た目でNG」とは言わずに、ぜひお聞きいただきたい
2曲を快感フレーズとともにご紹介します。
例えば、その量りの針が指した重さ100グラムと、一周回った1100グラムの針は同じ位置
『予襲復讐』/2013年
見た目で決めつける奴ら、
裏の裏は表だと信じきっている“普通”や”一般”という名の「異常な正常者」に
痛めつけられた亮君。
そんな彼は、完全に中二病!
脳が、週2でコロコロコミックモードなくらいに中二病!
でも、誰しも心の奥底、どろどろになって沈み込んだ中二病の塊をえぐられます。
PVもかなり作りこまれており、
「モテキ」の大根仁監督をはじめ8組の映像作家が参加しております。
ストーリーが歌詞の世界観と合わさり、ほろりと感動させられます。
ボク死にたがりで生きたがりです
『鬱くしき人々のうた』/2011年
ニートや引きこもり、うつ病など・・・とにかく歌詞が暗い!暗い!
それとは裏腹に爽快なメロディー、流ちょうな亮君の日本語使い&歌い方で
ロックな洋楽を聞いているような感覚に。
「さらば 俺 地球 宇宙 月 海」の歌いだしから
終盤には「さらば 俺 薬 包丁 ニート」と
同じメロディーに乗せた歌詞が変化していく過程が
亮君の再生の過程を感じさせる。
自分と地球含む銀河系におさらばしたい亮君から
今までの自分とそれを取り巻いていた悪しきものたちにおさらばする亮君へ。
結局「死にたがり」はとっても「生きたがり」ということ。
この結論にたどり着いた亮君がかっこいい!
まとめ
そんな彼らに出会った大学1年生、
よくカラオケで一人マキシマムザホルモンを演じ
(デスボイスも女声も一人で歌い)
みんなにドン引きされておりました。
ギャーギャー歌いわめいているだけでなく、
歌詞では、これまでのうっぷんや日々の辛さ、劣等感やコンプレックスを大爆発させている。
だけど結局前向きなメッセージを放り込んでくるので、
元気をもらえる、というか聴いているだけでストレス発散になるのです。
GW明け、なんとなーく五月病の方におすすめです。
ぜひ爆音でご試聴あれ★
ゆとり最前線サツキの『快感フレーズは添えるだけ。』 完全筆者主観の、心地いいと思った音楽と快感フレーズをご紹介。「わかるわ~」と共感を得られる…かは分からないですが、一度聴いてみる価値ありの音楽をお届けします。