【第47回】劇場版おっさんずラブ~LOVE or DEAD~(2019年)
劇場版おっさんずラブみたお
筆者:こしあん
映画・海外ドラマ、Bリーグ、読書、お笑い、カメが大好き。
特技はイントロクイズ(80年・90年代ソング限定)。
怖がりのくせにホラーとミステリーが大好きで、生まれ変わったらFBI捜査官になりたい。
休日にどれだけ家にこもっていてもまったく苦にならない超インドア派。
ゆるい解説と小学校から上達していないイラスト(ときどき)で、好きな映画を紹介していきます。
劇場版おっさんずラブ~LOVE or DEAD~
感無量。
この一言につきます。
いっぱい笑って、いっぱい泣いた。
架空の物語の、架空の人物たちみんなの幸せを、これほどまでに願うことがありますでしょうか?
初日舞台挨拶ライブビューイング付き上映だったこともあり、劇場を出た時の充足感がハンパないです。
さっそく、アイコンを「DEAD済」にしました。
映画を観た人は、そのしるしに「DEAD済」でデコる、というのがTwitterで流行っているようです。
こういうの最初に作っちゃう人、すごいですよね! もう、天才!!
そしてその広がりの早さったら……本当にすごい時代です。
昭和生まれはついていくのが大変です( ;∀;)
さて、「DEAD済」の方も、そうでない方も、予告を見て悶絶してください。
『おっさんずラブ』熱が再燃しており、「牧之原市」や「牧場」など、「牧」っていう漢字だけでハッとしてしまうこの頃。
あ~、全国のマキちゃんやマキコちゃんがうらやましいです……。
そして、よりいっそう昂りたい方は、こちらのコラムもぜひ読んでほしいお。
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ハッピーエンドのその先へ……
さて、映画に話を戻します。
日本中いや世界中のOL民たちを歓喜させた、ドラマのラストシーンから1年後。
まさに、ハッピーエンドのその先を描く劇場版です。
こうやって映画化までできたのは、本当に、OL民たちの愛とパワーと祈りだと思うんですよ。
この日を迎えられて、本当に良かった。
私の心と体は、今、愛と優しさで満ちあふれています。
平成最後の夏に、彼らのピュアでせつない「恋」にキュンキュンし
令和最初の夏に、彼らの覚悟を持った大きな「愛」に涙する。
印象的だったセリフは
「結婚に模範解答なんてない」
「カッコ悪いところも全部見せ合えるのが本当の愛」
同性のカップル、異性のカップル、年の差カップル、親子、兄弟、上司と部下、同僚。
いろんな「愛の形」を見せてくれました。
付き合いが長くなってくると、相手のイヤなところが見えてきたり、自分自身とも深く向き合わないといけないわけで。
長所が短所になったり、短所が長所になったりする。
劇場版ではそこらへんがとてもうまく描かれていました。
仕事、夢、結婚、家族、未来。誰もが思い悩むポイントですよね。
花火大会のシーンは、もう、はぁぁぁもおぉぉぉ、くうぅぅぅぅ。
劇場ということを忘れて、寝っ転がってジタバタしちゃいそうでした……笑
もちろん、ニヤニヤ笑っちゃうシーンも盛りだくさん!
部長のおもしろさ&乙女度パワーアップ!!!
吉田鋼太郎さすがとしか言いようがありません。
サウナのシーンおもしろすぎ。あれ、永遠に観ていられます。
牧と部長の、わちゃわちゃとしたバトルも多めで最高でした。
一見バカバカしく思えるようなやりとりも真剣にぶつかり合って演じていて、不意にものすごく良いセリフを言うので、グサグサと刺さって、笑いながら泣いちゃうんですよね~。
そしてエンドロール後の……あぁぁぁ、もう、ニヤニヤが止まらない……。
そんな人いないと思いますけど、エンドロール中に帰っちゃ絶対ダメですよ!
一番、大事なシーンを見逃すことになりますからね!
幸せで尊い時間をありがとうございました。
なんていうか、この映画を観ている最中ずっと「恋がしたい、恋がしたい、恋がしたい!」って思っちゃいました……笑
DVDになったら、また、じっくりじっくりじっくり繰り返し繰り返し繰り返し観たいと思います。
誰の目も気にせず、ニヤニヤ・バタバタしながら。
WOMOシネマ伝道師こしあんの『ぐるぐるシネマ迷宮』 筆者だけの思い出調味料満載の懐かし作品から、あまり共感を得られないようなディープな作品まで、密かな魅力いっぱいのシネマ迷宮へようこそ。出口はたくさんあります。