ノスタルジックな「天浜線」でスローな電車旅[1/2]
womo編集部鈴木です。掛川駅から天竜二俣駅を経て、新所原駅まで走る全長67.7kmの天竜浜名湖鉄道、通称「天浜線」。田園や清流、木造駅舎などのノスタルジックな風景にほっこり。情緒あふれる駅舎グルメやカフェも充実しています。
天竜浜名湖鉄道
日本の原風景に出会える天浜線で、ノスタルジックな沿線めぐり
のどかな風景のなかを一両編成の列車がガタゴトと走り、レトロな駅舎やホームはまるで映画のワンシーンのよう。無人の駅舎を利用した風情あるお店も多く、懐かしさと新しさが溶け合う、スローな時間が流れます。
趣ある原谷駅の木造駅舎は、ドラマや映画のロケに使われたことも。
沿線に咲く菜の花、のびやかに広がる田園風景、山々に囲まれた天竜川など、のどかな風景が目白押し。ノスタルジックな気分にひたれます。
天竜二俣駅では、「転車台&鉄道歴史館見学ツアー」を毎日開催。ダイナミックな転車台や扇形車庫、旧国鉄時代に実際に使われていた道具類が残る鉄道歴史館など、歴史ある駅の貴重な設備を見ることができます。
浜名湖畔に建つ浜名湖佐久米駅は、ホームから浜名湖を見渡せ、12~2月頃にはユリカモメが飛来する駅としても有名。それにしてもすごい数!
列車とカモメと浜名湖と青い空。優雅に羽ばたくカモメも美しいけれど、チョコンと並ぶ姿もかわいい!
2020年6月1日、国鉄二俣線全線開通80周年を記念して、国鉄時代に走っていた「キハ20」のカラーに塗装された列車も運行中。そのほかにもさまざまなラッピング列車が走っていて、内装もデザインされています。
どんな列車に乗れるのかワクワクしますね!
とくに鉄道ファンじゃなくても、心惹かれるポイントが満載の天浜線。
「転車台マドレーヌ」や「転車台ようかん」など、レトロかわいいおみやげも。
天竜二俣駅の売店ほか、公式オンラインショップ「てんはまや」でも購入できます。
レンタサイクルや乗り降り自由の1日フリーきっぷもあるので、スローな沿線めぐりをめいっぱい楽しんじゃいましょう!
森町「菓匠 あさおか」
1日1000個を手作り! 作り手の想いが伝わる「生クリーム大福」
天浜線 森町病院前駅からすぐの場所にある和洋菓子店。25年前に3代目店主が始めた「生クリーム大福」が名物で、多い時は1日1000個以上も手作りするそう。
味はバニラと抹茶の2種類。冷やして味わうのがベストで、お餅の適度な歯ごたえに、生クリーム、こしあんの甘さのバランスが抜群。抹茶味は、ほろ苦さもしっかりと感じられます。
そのほか、森町銘菓の梅衣、みそまんじゅうといった昔ながらの定番商品から、かりんとう饅頭、ふんわりロール、カラフルどーなつなど多彩な商品がそろいます。
冬~春は、新鮮な紅ほっぺを使った、季節限定のいちご大福がオススメ。
森町「百々や」
風情ある駅舎で味わう、妥協のない絶品そば
天浜線 遠江一宮駅舎内にあり、懐かしい風情が残るそば処。
国内産の良質な玄そばを独自にブレンドし、その日に使う分だけ石臼で自家製粉して打つそばが評判。挽きたて、打ちたて、茹でたての香り高いそばを求めて、各地からファンが集まる。すべての工程を店主一人で丁寧にこなすため、数量限定で売り切れ次第終了。早めの来店がオススメです。
メニューはシンプルに「ざる」と「田舎」の2種類のみ。「ざる」は、白く細めのしなやかなそばで、なめらかなのど越しが味わえます。「田舎」は、そばの実の甘皮も使用した、太くてコシが強いそばで、豊かな香りが特徴。
素朴な風景とともに、繊細で奥深いそばの味をじっくり堪能しよう。
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