【アウトドアギアショップ カノ(OutdoorLife kano)】古い工場を女性スタッフがDIY!あたたかみのあるアウトドアショップが2021/6/19(土)清水区宍原にオープン
デンマークブランド「ノルディスク(Nordisk)」のテントや寝袋中心に、キッチン用品やランタンなど使いやすく見た目も素敵なアウトドア用品が集まる「アウトドアギアショップ カノ(OutdoorLife kano)」。古い工場や倉庫をリノベーションという店舗もまた雰囲気がいい。店長の手塚千晴さんにお話をうかがった。
2021/6/19(土)OPEN! ショップ・清水区宍原「アウトドアギアショップ カノ(OutdoorLife kano)」
「アウトドアギアショップ カノ(OutdoorLife kano)」は「ノルディスク(Nordisk)」の商品が豊富!
新東名高速道路新清水ICから車で2分、人々の暮らしが息づくしずかな里山の中に「アウトドアギアショップ カノ(OutdoorLife kano)」はある。
主には、アウトドアショップでの勤務経験がある女性スタッフ3人で営んでおり、古い工場と倉庫をリノベーションした木のぬくもりあふれるあたたかな雰囲気のお店。店内には女性目線でセレクトされた、使いやすく見た目も素敵な商品が並ぶ。
「アウトドアギアショップ カノ(OutdoorLife kano)」では、デンマーク発のアウトドアブランド「ノルディスク(Nordisk)」の商品が豊富。同社の商品がこれほど集まるお店は、静岡県内はもちろん、全国的に見ても珍しい。
シンプルでおしゃれなデザインでありながらも最先端の素材を使って機能的につくられている「ノルディスク(Nordisk)」。テントを中心に寝袋、マット、バッグ、焚き火アイテム、キッチン用品等を販売している。「ノルディスク(Nordisk)」のテントは、極寒の北欧・デンマーク発なだけに、保温・保湿・透湿性に優れた素材でつくられている。テント・タープは、常時8〜10張ほど展示されているそうだ。
店長スタッフの手塚さんは興津出身ということもあり、よく釣りに行ったり、キャンプをしたり、カヌーをやったりしていたという。アウトドアショップで10年勤務したあとは、雑貨店を営んでいたことも。しばらくアウトドアと離れていた時期もあったが、最近は再燃し、時間を見つけては外でワッフルをつくったり、コーヒーを入れたりするアウトドアを楽しんでいるそうだ。
店内にこれだけ種類があれば、どんな道具を買っていいかわからない人も多いはずだ。実際にアウトドアを楽しんでいる女性スタッフに、ぜひおすすめのものを聞いてみよう。
「アウトドアギアショップ カノ(OutdoorLife kano)」の外回りは自分たちでリノベーション
「アウトドアギアショップ カノ(OutdoorLife kano)」は、もともと社長である定別当(じょうべっとう)さんが企画したお店。
「女性3人で営んでいるとよく紹介されていますが、実は社長は男性なんですよ」と手塚さんは話す。
定別当さんは「ノルディスク(Nordisk)」の卸(おろし)の仕事をしていたが、実店舗をやりたいということで手塚さんや山崎さん、長島さんに声がかかり、「アウトドアギアショップ カノ(OutdoorLife kano)」をオープンすることになった。
立地条件は「清水の山の方で、静かな場所」。いくつか候補があった中の一つがこのお店だ。
建材屋さんがあった場所で、重機や砂利がそのまま残された状態。おそらく大正時代のものだと思われる荷物やお茶刈り機などの農具なども山積みに。それらを自分たちで片付けることからスタートだった。
「お店をやろうと声をかけられたのは2019年。2020年11月から片付けを始めました。権利関係の問題で、電気や水道が使えるようになったのが2020年4月だったんです。電気も水道もない真冬の寒い中、私たちでできる限りのDIYをしました。
改装前の写真を見せてもらったが、重機や小高く積まれた砂利があり、まさに建材屋さんの工場そのまま。店内の内装こそはプロの大工さんがやってくれているが、鉄骨でサビも多かった外のテント部分の壁や柱は、グラインダーという機械で削って滑らかにし、サビ止めの塗装を施している。ウッドデッキは自分たちで手がけたという。「時間がなくて、まだところどころはそのままなんですけどね」と笑う。
「ちょっとしたサバイバル状態でした。霜も下りるほどの気温で、寒さを凌(しの)ぐためにタイツを何重にも履き、焚き火をし、それで焚き火でうどんをつくったり、ご飯を温めたりしていました。山が近いので、ときどきシカの声がしたり、タヌキに遭遇したりしました。砂利運びも最初は手作業でやっていましたが、途中から親戚がユンボで手伝ってくれたので、その後は作業がはかどりました」と手塚さんは笑う。
「アウトドアギアショップ カノ(OutdoorLife kano)」の今後の展開
「店舗横のコンクリート部分は、いずれデッキをつくろうかなと考えているんです。すぐ横を川が流れているので、景色もよくて。あと、カフェもできたらと考えています。住居として使用されていた母家があるのですが、まだ手付かずで物置状態。ここも何かに活用できたら。ほかに、テントの試泊やサウナテントも考えています」。
カフェにサウナテント! 話を聞いているとおもしろそうな計画が多く、ワクワクしてくる。
「このあたりは、基本的にはお店もほとんどない地域。住民のみなさんも静かに暮らしています。私たちがここにお店をつくったことで人が来るようになり、ちょっとお騒がせさせてしまいましたが、地元の方への恩返しの気持ちを込めて、このエリアのマップ作成も考えているんです」と話す。
メディアでの露出のおかげで、すでにお客さんが多く訪れるお店。週末を中心にさまざまなアウトドアイベントも企画されているので、ぜひお店のInstagramでチェックを。なお、静かな山里の中にあるお店なので、車の運転などは住民の方に配慮しつつの訪問を心がけたい。
カフェやサウナテントなども、実現すればさらに魅力的な場所になるだろう。今後の展開が実に楽しみだ。
編集部の気になる新店 WOMO編集部が今いちばん気になるニューオープン・リニューアル店をピックアップ。