
シンプルでちょっぴりレトロな木製スツールをDIY
材料のカットと正確な組み立てがポイント!木製スツールの作り方
インドアでもアウトドアでも活躍する、手軽につくれる『木製スツール』
学校の木工作業室にあったような木製のスツールは、どんなインテリアにもなじむシンプルさとレトロ感が魅力。組み立ては基本的なビス留めでOK。ポイントは、寸法通りの正確な材料のカットと、各部材をしっかり直角に組み立てること。高さや座面の大きさは用途や好みに合わせてカスタマイズしてみよう。今回使った塗料の油性ニスは耐久性があり水にも強いので、部屋の中だけでなくアウトドアに持ち出して使ったり、玄関土間でちょっと腰掛け用に置いたりなど、いろいろな場所で使える。部屋のアクセントになるように、ビビッドカラーの塗料で仕上げても楽しい。耐荷重が心配な場合は、脚の木材のサイズを変更するなど工夫してみて。
使ったのはコレ

●ホワイトウッド小割り材 1820×30×40mm
●ノッティーパイン集成材 910×25×300mm
●ニス用刷毛または万能刷毛 50mm
●油性ニス 120ml エボニー
●木工用ホールソー 50mm
●木ダボ バラ8×20mm
●六角軸ダボギリ 8.0mm
●スリムねじ 3.3×45mm
●スリムねじ 3.3×50mm
●ドリルドライバー、ボール盤、サンダー、差し金、ハタ金、木槌、ダボ切りのこ、木工用接着剤、紙やすり#240~300、ペイントうすめ液など
※最寄店舗に掲載商品がない場合は、取り寄せにて承ります。
※掲載価格は変更となる場合がありますのでご了承ください。
【材料(見本)】
・ホワイトウッド小割り材 1820×30×40mm
(A)425×30×40mm 4本
(B)220×30×40mm 4本
(C)200×30×40mm 4本
・ノッティーパイン集成材 600×300×20mm
(D)300×300×20mm 1枚
つくりかた
【1】ダボ穴をあける


図1

図2
(A)4本、(B)2本、(C)2本のねじの下穴とダボ穴の位置に印を付ける(参照 図1、図2)。このとき脚(A)の印は正面と側面の2面に付け、左右対称になるようにする。印を付けたら、下穴用ドリルと8mmのダボギリで穴をあける。
【2】座面の穴をあける


図3
座面(D)の中心に印を付け、50mmのホールソーで穴をあける(参照 図3)。穴をあけたら空研ぎヤスリで整える。大きな穴をあけるときは、ボール盤を使うと垂直できれいな仕上がりになる。
【3】組み立てる



図4

図5
ドリルドライバーとスリムねじで脚を組み立てる。まず(A)と(B)で、正面と後面の脚を2組つくる。次に(C)を取り付け、脚部分を完成させる(参照 図4、図5)。強度を上げるために、接合部に木工用接着剤を塗ってからねじ留めをする。組み立ての際は、ハタ金を使って材料を固定しておくとねじ留めしやすい。
【参照】vol.53スリムワゴンの作り方でハタ金の使い方を参考にしてみよう
https://womo.jp/column/detail_pr/35469
【4】座面を取り付ける


図6
接合部に木工用接着剤を塗った座面(D)を取り付ける(参照 図6)。ねじ留めは、(B)、(C)の側から行う。
【5】ダボを埋める

ダボ穴に木工用接着剤を付けた8mmのダボを埋め、余分な部分をダボ切りのこで切り取り、表面を整える。
【参照】vol.160卓上ミニチェストの作り方でダボ切りの方法を参考にしてみよう
https://womo.jp/column/detail/42636/
【6】塗装をする


サンダーで全体の表面をしっかり研磨したら、油性ニスを塗る。全体に一度塗りをしたら、乾燥後にヤスリで軽く磨き二度塗りをする。塗装のポイントは、接合部分など細かい部分を先に塗り、その後広い面を塗ること。また木目に沿って一直線に塗るとムラを防げる。ニスの塗装は屋外か換気のいい場所で行うこと。
【木製スツールの完成】

ワンポイントアドバイス!
椅子のつくり方
一見難しそうに見えるが、スツールづくりのポイントは2つ。ひとつは、材料のカットの寸法を正確にすること。もうひとつは、脚を組み立てる時に直角をしっかりとり、座面付けの部分も浮きがないようしっかりと合わせること。今回つくったスツールは、標準体型の成人男性が座っても大丈夫なサイズで、座りやすく、立ち上がりやすい高さ。慣れたら好みの高さでつくってみよう。
ニスの塗装は換気のいいところで作業を
ニスを塗ると、木工作品に耐久性がつく。油性ニスは屋内外どちらも対応しているので、使う場所を選ばない。今回は木目を生かしつつ、ダークな色合いでビンテージ感のある仕上がりにした。ニスを塗り終わった後の刷毛は、必ず「ペイントうすめ液」で洗っておこう。
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