静岡市の芸術文化を支える、「まちは劇場」の存在。
静岡市に根付いた大道芸や演劇、音楽などの芸術文化。それらを私たちがもっと気軽に楽しんだり、誰でも表現することができるように、支え、盛り上げ、つないでいく「まちは劇場」の活動を、あらゆる角度から知ってみよう!
「まちは劇場」って?
「まちは劇場」通称“まち劇”は、静岡市が行うまちづくりの一環だ。
まちかどで繰り広げられる大道芸にお腹の底から笑ったり、偶然聞こえてきた生演奏の音楽に心がほっとしたり。時には自分がステージに立ってみたり、そのステージを支える人になってみたり。
そんな何気ない日常に喜びを感じられるまち、誰でも自分らしく活躍できるまちを目指して、さまざまな仕掛けづくりに取り組んでいる。
このロゴ、見たことある? ロゴから紐解く「まちは劇場」の思い
まちなかで、このロゴを見たことはあるだろうか。
「まちは劇場」のロゴは、JR静岡駅北口地下広場の柱や、静岡市役所静岡庁舎の大階段、清水駅前銀座商店街に掲示されているほか、静岡市主催の文化イベントのチラシで目にしたことがある人も多いだろう。
“めくれ”の造形と“富士山”の造形イメージが重なり、一皮むけた静岡を連想させる。舞台へ上がるという意味の“ON STAGE”という言葉には、誰もが今いる場所が舞台であり、活躍できる場所であるというメッセージが込められている。
「まちは劇場」の活動に、さまざまな形で関わる人たちをご紹介!
「ストレンジシード静岡」ボランティアスタッフ 石寺美優さん
「こんにちは、石寺美優です。静岡県立大学経営情報学部で、地方創生などの総合政策について勉強しています。『まちは劇場』の取り組みの1つである、2023年開催の『ストレンジシード静岡』のボランティアスタッフ、通称『わたげ隊』に参加しました」
活動のきっかけは?
「過去に鑑賞したある舞台にとても感動したことがあって。その舞台を手がけた方が『まちは劇場』が取り組む『ストレンジシード静岡』のディレクターをされていたことを知り、興味を持ちました。大学の卒業研究の参考にしたくて、さまざまな角度から『ストレンジシード静岡』に関わることができるわたげ隊に参加しました」
自身の活動の魅力
「SNS運営や備品制作・準備など、イベントの裏側に関わります。みんなを笑顔にする『まちは劇場』の活動や、イベントの空間づくりに貢献できるのが何よりの魅力ですし、なんだか誇らしい気持ちになれるんです」
まちの芸術文化・活動に関わってみたいなと思っている方へ
「わたげ隊は事前準備や当日運営で結構忙しいですが、きっと『やってよかった!』という達成感を味わうことができると思います。ぜひ参加してみてくださいね!」
「ラウドヒル計画」出演者 岡野鷹也さん
「こんにちは。岡野鷹也です。僕は、静岡市民文化会館を拠点にオリジナル舞台公演を創作する『ラウドヒル計画』から誕生した舞台集団『エイトビート』のメンバーで、普段は名古屋を中心にドラマやCM、映画などの映像作品に出演しています」
活動のきっかけは?
「役者としてもっと上手くなりたい!という思いと、自分たちの力で静岡をもっと盛り上げていきたいという思いがきっかけです。地元静岡で本格的に演劇の勉強ができることに魅力を感じ、『ラウドヒル計画』に参加しました」
自身の活動の魅力
「観に来てくれた方の喜ぶ顔を、舞台という特等席から見ることができるのが1番の魅力ですね。“明日を生きる力”を客席にいる皆様にお届けすることが、大きなやりがいです」
まちの芸術文化・活動に関わってみたいなと思っている方へ
「出演者として関わる初めの一歩はすごく勇気がいると思います。でも、その一歩を踏み出したら世界が変わります。もし出演に興味がある方がいらっしゃったら、いつでも待っています!」
「大道芸ワールドカップin静岡」実行委員会スタッフ 大橋優莉さん
「こんにちは。大橋優莉です。『大道芸ワールドカップin静岡』の実行委員としてクラウドファンディングなどの企画を行っています。普段は、会社の広報担当をしています」
活動のきっかけは?
「仕事で『大道芸ワールドカップin静岡』の実行委員会を訪問した際、声をかけてもらったのがきっかけです。小さいころから大道芸を見て育ったので、今度は自分がつくる側に立ち、少しでも力になりたいと思ったんです。アーティストが集うとても華やかなイベントですが、実は民間主体で運営しているので、裏方の存在がとっても重要なんですよ」
自身の活動の魅力
「1年に1度のフェスティバルですが、半年以上かけて準備をするため、当日の楽しさや終わった後の達成感はひとしおです。周りの実行委員たちも、仕事と両立しながら楽しんで活動しています」
まちの芸術文化・活動に関わってみたいなと思っている方へ
「まちに“非日常”をつくる体験は、楽しいだけでなく、自分の成長にもつながっています。『大道芸ワールドカップin静岡』の実行委員会にも興味を持っていただけたら、ぜひお声がけください!」
わたしたち観客も、「まちは劇場」の一員
「まちは劇場」の活動に関わっているのは、スタッフや演者だけではない。
まちなかの演奏やパフォーマンスを偶然目にして立ち止まる人、演者を取り囲み、拍手や歓声を送る観客など、まちの芸術文化を楽しむ私たち自身も、いつのまにか「まちは劇場」の一員となっているのだ。
感動で胸が熱くなる瞬間、鳴り止まない拍手、パフォーマンスを目にする人たちの笑顔。
こんなシーンがたくさん生まれていくまちの未来は、きっと明るい。