【結（YUI）プロジェクト】先払いで個店を応援する仕組みとは

新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛要請で経営が苦しい個店を応援しようと、静岡市・焼津市・藤枝市で活動する３つのまちづくり団体が協力して「結（YUI）プロジェクト」を企画。困難な状況を「おたがいさま！」の気持ちで助け合いながら、まち全体で乗り越えていくための仕組みをつくる。

結（YUI）プロジェクトとは？

“お客さん”の有志が立ち上げた、「おたがいさま」の個店応援プロジェクト

YUIは、WEBサイトを通じた先払いや情報集約により、自粛要請のなかで奮闘する地元の大切なお店を応援したい！という思いで、客（ファン）が立ち上げたプロジェクト。まずはこの新型コロナウイルスによる困難な状況を「おたがいさま！」の気持ちで助け合いながらまち全体で乗り越えていくためのしくみを目指す。

結（YUI）プロジェクトの仕組み

「先払いチケット」購入で大切なお店を応援

YUIプロジェクトは、お店に先払いをすることで自粛中の売上げがたち、応援につながるしくみ。

客（ファン）は「大好きなお店を応援したい！」の気持ちを、指定したお店で先贈り（先払い）する。先払いによってお店は休業中でも収入を得られるため、直近の店舗の維持費などをまかなえる。事態が落ち着いたら、ファンは好きなタイミングでお店を訪れ、事前の先払いした分で、商品やサービスを受け取ることができるのだ。

※有効期限あり

▲オンライン決済に先行して配布しているアナログ版（先払い券 YUIチケット）

5月にオンライン決済システムをリリースする予定だが、先行してアナログ版チケットの配布を開始した。このチケットは先払い券の役割を果たし、いまはお店で食べれないけど、「落ち着いたら食べに行くね」を約束するチケット。

YUIチケットと呼ばれるこちらは、1000円×5枚綴りの5000円セット券と、500円×5枚綴りの2500円セット券の2種類。現在は、先払いチケットを導入しているお店で購入して受け取るが、５月上旬、オンライン決済のしくみが整い次第、お店に行かなくてもチケットを受け取ることができる。オンライン決済は静岡市と志太３市（焼津・藤枝・島田）で導入予定で、パソコンやスマートフォンなどから先払いで購入できるようになる。

「YUIチケット」取扱店は、2020年4月27日時点で30店舗を超え、問い合わせも増えているんだそう。お店のチケット導入は無料なので、応援したいお店には、お客さん側から導入をリクエストしてみよう。

チケット取扱い店一覧はこちら

YUIプロジェクトに問い合わせる

「#今すぐYUI」で、大好きなお店を支えてほしい

「大切なお店」が思い浮かんだら、あなたらしい方法で応援を

YUIプロジェクトは、お店からではなく、ファン側からのアクションというのが大きな特徴。
ハッシュタグ「#今すぐYUI」をつけて情報発信をする、YUI のシステムを使ってお店のサービスをオンラインで購入する、など応援の方法はさまざま。まずは今、この状況を乗り切るための支援を必要としているお店がある。なくなったら困る…そんな「大切なお店」が思い浮かんだら、ぜひあなたらしい方法で応援してみよう。

ファンからお店にエールを送る

自粛要請のなかで奮闘する地元のお店を応援したい！という思いでプロジェクトを立ち上げたのは、「シズオカオーケストラ」（静岡市）、「サクラボ」（藤枝市）、「トリナス」（焼津市）の各団体。「好きなお店を、どうやったら応援できるの？」を知り、実際に気持ちを届けるためのWEBサイトを地元のシステムエンジニアと一緒に作っている。一般社団法人トリナス代表理事の土肥さんは、「僕らはこのYUIの仕組みを使って、『あなたのお店はぼくらにとって大切なんだ。残ってほしいんだ。』の応援メッセージを送りたい」と話す。