【ニシカ(nicica)】[1/2]古民家を改装した、ここにしかない「もの」「ひと」との出会いの場が藤枝・蓮華寺池公園近くに2020/11/14(土)にオープン
「ここにしかないものとの出会い、ここにしかない人との出会い」の「にしか」が名前の由来になっている「ニシカ(nicica)」。「一般社団法人 サクラボ(SACLABO)」が管理する、5つのお店・施設が入った複合施設。「ニシカ(nicica)」に入るお店・施設の方々にお話をうかがった。
2020/11/14(土)OPEN! ショップ・藤枝「ニシカ(nicica)」
「SACLABO」が取り組む蓮華寺池公園周辺エリアの地域づくりとしてオープンした「ニシカ(nicica)」
「一般社団法人 SACLABO(サクラボ)」が、藤枝・蓮華寺池公園に西エリアで新しく仕掛けた古民家を改装した「ニシカ(nicica)」。代表理事の渡村マイさんは、以前「womo」でも2016年にインタビューに応じてくれている。
藤枝の象徴的な存在でもある自然豊かな「蓮華寺池公園」は、四季折々の花と大きな滑り台が特徴的。市民の憩いの広場であるこの場所では、毎月第3日曜の朝に開催される「れんげじオーガニックマーケット」のほか、すぐ近くにはシェアカフェなどが入る民間複合施設「アスハ(ASUHA)」、「マツウラコーヒー」などがある。いずれも蓮華寺池公園周辺エリアのリノベーションまちづくりを行なってきた「SACLABO(サクラボ))」が手がけた場所。ちなみに「藤枝おんぱく」を手がけているのも「SACLABO(サクラボ)」だ。
今回は「ニシカ(nicica)」に入る「はかりうり トイトウ(toi tou)」「衣食住のセレクトショップ ソルネ(Solne)」「一箱本や はこぶっく」「セルフケアラボ グリーンハウス」「低糖質おやつとコーヒー ロッコ(Locco)」のうち、「はかりうり トイトウ(toi tou)」をご紹介。
「低糖質おやつとコーヒー ロッコ(Locco)」はこちらのコラムから
「はかりうり トイトウ(toi tou)」ではオーガニックのものを中心に必要な分だけ量り売りで買える
「はかりうり トイトウ(toi tou)」を営むのは伊藤さん。ドライフルーツ、ナッツ、チョコレート、スパイス、パン、豆、雑穀、醤油、油、石けんなどを量り売りで販売する。オーガニック認証を受けたものや、無添加のもの、伝統的な製法でつくられた調味料を取り扱う。営業日は週末の金曜日から日曜日とのこと。
こちらで取り扱っているナッツは全て生のオーガニックのもの(アーモンド皮付き・皮なし、ヘーゼルナッツ、カシューナッツ、くるみ、ピスタチオ)。一般的なローストされたナッツは軽い食感と香ばしさがあるが、生のナッツはしっとりしていてクリーミー。そのまま食べられるのはもちろん、アーミンドミルクなどに加工することもできる。普段食べているローストナッツとの違いを実感してみるのもおすすめ。
チョコレートはカカオの産地にこだわったベルギーのベルヴァス社のフェアトレードのオーガニックチョコレートを販売。ランダムに割られているので用途に合わせてたくさんでも、少量でも、好きな分だけ買うことができる。
パンもスライスされた一切れから購入可能。取り扱いしているのは浜松の「ラトリエ テンポ」のパン。自家製酵母・国産小麦を使用し、低温長時間熟成されたパン生地は小麦の持つ甘味と旨味が引き出され、噛みしめるほどの味わい深い。お気に入りのパン数枚とドライフルーツ、ナッツ、チョコレートを購入すればちょっとした食事がわりにも。天気がよければお庭のベンチや、蓮華寺公園でいただくのもよさそうだ。
豆や雑穀などのラインナップもまたおもしろい。小麦粉は古代硬化小麦の全粒粉でグルテンが少なく、タンパク質が豊富なもの。レンズ豆やヒヨコ豆100%でつくられたグルテンフリーのパスタは小麦アレルギーの人にも嬉しい。雑穀は農薬不使用で育てられた放射能検査をクリアした岩手県産のものを取り寄せているという。
「はかりうり トイトウ(toi tou)」はパッケージフリー。持ち帰り容器を持参して買い物をするスタイル
「はかりうり トイトウ(toi tou)」の一番の特徴は商品が「包装されていない」ということ。
「このお店はパッケージフリー。商品はお客様がお持ち帰り容器(ビンやジッパー付き袋、密閉容器など)を持参していただき、それに詰めてお持ち帰りすることをおすすめしています。もし手ぶらでいらしても有料の袋や寄付していただいた空ビンのご用意がありますので、大丈夫です。一つひとつ包装されていることでゴミをたくさん出すことや手間も大変ですし、少しでも余分な包装がなければ、自分もラクだし、それが地球にやさしく、にも結果つながるかと」。
確かにパンの袋、チョコレートの包み紙、ナッツの袋がそれぞれ別だと、その包装がすべてゴミになる。持参した容器や袋にパンもチョコレートもナッツも、一緒に入っていれば、食べるのも片付けるのもラクでゴミも出ない。そのうえ、好きな順番で食べられるので、それもワクワクして楽しい。「大人の駄菓子屋の感覚で買っていただければ」と話す。
「はかりうり トイトウ(toi tou)」はオーナーの伊藤さんが「こういう買い方ができればいいな」を実現させた店
伊藤さんはオーガニック専門店で長きに渡り勤務し、店長としても勤めていたそう。海外のオーガニックスーパーや国内の店舗での「量り売り」の現場を見てきた。「お客様が必要とする分だけの量が買える、そんなお店ができたらなと思って。実は祖母が昔、商店を営んでいて、味噌や醤油、佃煮など何でも量り売りして販売していた、と聞いてすごくそれがいいなと思いました。量り売りなら、オーガニックや無添加などの品質が良いけど少し値段の高いと感じるものも、必要な分だけ買えれば買いやすく消費者にとっても嬉しいことだし」。
7年ほど前に着想し、いつかできれば…とその度に資料をまとめてきた。そんな思いを実現するに至ったのが今回の「ニシカ」だった。「2020年のお正月に、まだ改装前の『ニシカ』を見て『ここで量り売りのお店をやりたい!』と思ったんです。まとめておいた資料がここで役に立ちました。いろんなご縁も重なり、お店を開くことができました」。
オーガニック商品は安心安全なのはもちろん、素材の味がしっかりしていて、栄養価も高く、なにより「おいしい」という反面、やや価格が高く手を出しにくいという部分もある。また購入した食材を使いきれず、やむなく処分してしまうこともあるのではないだろうか。
しかし「はかりうり トイトウ(toi tou)」なら「試し買い」や「ちょこっと買い」が可能。
まずは少しだけ買ってみて、そのおいしさの魅力を知ることができるのはもちろん、日本にも昔からあった「量り売り」の便利さや楽しさを感じてみてはどうだろう。
【MENU】※価格はいずれも税別
●生のナッツ……70円/10g ※ピスタチオのみ180円/10g
●ドライフルーツ……90円/10g
●チョコレート……90円/10g
●パン……30円〜/10g
「はかりうり トイトウ(toi tou)」の詳細はwomo店舗ページをチェック
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