静岡県のアートスポット＆手づくり体験3選【東部・伊豆】

美術館でじっくり作品と向き合ったり、カラフルなフラワーガーデンでリフレッシュしたり、手づくり体験に夢中になったり……。インスピレーションも癒しも得られる、アートな秋の過ごし方をご提案。こちらの記事では、静岡県の東部・伊豆エリアのおすすめスポットをご紹介します。

長泉町「クレマチスの丘」

四季折々の風景とアートがとけあう独創的な空間

伊豆の山々や駿河湾を望む見晴らしのいい丘の上にある複合文化施設。
広大な敷地に複数の美術館、ガーデン、イタリアンレストランや日本料理店、カフェ、ショップなどが点在していて、さまざまな楽しみ方ができます。

「ヴァンジ彫刻庭園美術館」では、展示棟だけでなく、芝生が広がる庭園エリアにも作品を展示。

1970年作の「壁をよじ登る男」。
焦ってもがく姿が何だか愛おしくて、思わず後ろから支えてあげたくなりますね！

こちらは展示棟内。

人間の苦悩や孤独といった複雑な感情を独特の世界観で表現。作品解説はあえて設置されていないので、絶望なのか自由なのか喜びなのか悲しみなのか、思いのままに自分の感性と向き合ってみて。

「ヴァンジ彫刻庭園美術館」では、2021年10月23日（土）から2022年3月29日まで、企画展「すべてのひとに石がひつよう　目と、手でふれる世界」を開催。
8名の作家による作品を、「石の声」を聴くように、目と手でふれて感じることができます。

ヴァンジ彫刻庭園美術館に併設されている「クレマチスガーデン」では一年を通してさまざまな花が咲き誇り、庭園を眺めながらハーブティーやお菓子が味わえるカフェもあります。
10月から11月には秋バラ、原種シクラメン、チョコレートコスモス、冬咲きのクレマチスなどが見られます。

11月になるとメタセコイアの木が紅葉。

クレマチスの丘に向かう道路では、10月中旬頃からイチョウ並木が色づき、深まる秋の美しさと冬の気配を感じさせます。

道を挟んだもう一つのエリアには、「ベルナール・ビュフェ美術館」やカフェ＆ショップ「TREEHOUSE」があります。

ベルナール・ビュフェ作品のバッグやクリアファイルなど、オリジナルグッズもステキですね。

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伊豆高原「ニューヨークランプミュージアム＆フラワーガーデン」

カラフルなガーデンと繊細なきらめきの世界にうっとり

城ヶ崎海岸をバックに四季折々の花が咲き誇り、ミュージアムでは、約120年前につくられたティファニーのテーブルランプなどが楽しめるビュースポット。

優雅で高級感のあるゲートの向こうには、広大なフラワーガーデンがあり、春はリナリアやムルチコーレ、夏はアジサイやヒマワリなど、一年を通してさまざまな種類の花が咲きます。

秋はペンタスやマリーゴールドなど可憐な花々に彩られます。

花壇にはベンチがたくさんあり、ハッピーな気持ちになれるフォトスポットがいっぱい。海をバックに色とりどりの花に囲まれたステキな写真が撮れます。

ランプミュージアムには、アンティークティファニーランプがズラリ。華やかであたたかみのある、魅惑的なきらめきの世界にひたれます。

洗練されたデザインと、気品のある優しい灯りに思わずうっとり。
ステンドグラスパネルは、ランプとはまた違った、繊細かつダイナミックな美しさ。

さらに優雅なひとときを過ごせるカフェがあり、テラス席は断崖絶壁の城ヶ崎海岸を一望するロケーション。

爽やかな風を感じながら、エディブルフラワーを散りばめたフォトジェニックなスイーツやランチが楽しめます。優しい花の香りがふわっと広がり、気分もリフレッシュ。心もお腹も満たされますね。

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伊豆高原「えんのかま」

風と緑が心地よい創造空間で、世界にひとつの作品づくりに夢中！

大室山のふもと、伊豆高原の心地よい風と緑に包まれ、優しい光が差し込む陶芸工房。
古材や古道具が自然となじみ、穏やかな空気が流れるナチュラルな空間に、緊張もほどけていきます。

電動ろくろコースでは、約1時間で2つの作品がつくれます。丁寧にレクチャーしてくれるので、初心者でも大丈夫。

まずは見本を参考に使うシーンを想像しながら、カップ、お皿、茶碗など、何をつくるか決めます。

つくりたいものが決まったら、電動ろくろを使って成形スタート。土の滑らかな感触が新鮮！力のかけ具合で形や厚みが変わるので、優しくゆっくり丁寧に……。

形が決まったら、緊張の糸切り。ここも慎重に。糸一本で切れる感覚にちょっぴり感動！

あとは好きな色のうわぐすりを選び、体験は終了。乾燥させて、うわぐすりをつけ、焼き上げられたものが、約1か月半後に自宅に届きます。

自分で器をつくるという体験は、どんな形にするか、どんな色にするか悩む時間も楽しい。土に触れていると気分も落ち着き、時間を忘れて没頭してしまう。
家に帰った後も作品が送られてくるまで楽しみが続き、届いた時のドキドキ感もたまりません。
陶芸体験をした時間を思い出しながら、自分でつくった器で食事を楽しむ日々もまた、豊かなものに。