何気ない日が、記憶に残るワンシーンに
柔軟に変化しつづけるワイン ダイニングバー

青葉通りから北へすぐ、七間町のビルの2階、常時40種類ほどのワインをそろえるダイニングバー『Buco（ブーコ）』がある。穏やかに出迎えてくれたのは、店主の稲垣さん。店名はイタリア語で「穴ぐら」や「隠れ家」という意味。その通り「隠れ家」のような安心感のある雰囲気がとても心地よい。「うちはマニアックなワインバーというよりは、ビギナー向けのお店だと思いますよ」店主のワインの説明は細やかで、誰にとってもわかりやすい。「うちのお店を通過点にして、さらなるワインのおもしろさに出会って欲しいんです。細かい知識は必要ないと、僕は思います。その時の気分や、飲みたい味を伝えてもらえれば、僕なりに提案もできますよ」。ワインのおつまみなど本格料理も楽しめるが、特に「自家製パン」に注目。粉の質感や水の量にこだわり、ていねいに焼き上げる。かつてパン屋で働いていた稲垣さんの経験が生きている自信の一品。