専門家にきく「お茶のある生活」 香る暮らし vol.3
引っ越しや異動など、新しい場所や“初めまして”な仲間と出会うことの多い春。慣れない環境で過ごす新生活、ちょっぴり緊張した気持ちをほっと落ち着かせるのは、やっぱりおうちで過ごす時間では。自宅のリビングや寝室など、コロナ禍においては特に、心と体を一息つかせる空間の重要性を感じたはず。その居心地の良さをつくるポイントとして、womo 編集部が注目したのは“香り”。見えないからこそ、その良し悪しを左右するほどのパワーを秘めている。今回は「花」「アロマ」「お茶」という3つのジャンルから、三者三様の香りの“まとい方”を伝授。
【お茶】静岡市葵区鷹匠「CHA10(チャトウ)」
鮮やかな緑に心華やぐ 五感で楽しむ 誇り高き癒しの香り
今回紹介する中でもっとも生活に取り入れやすい「お茶」。静岡を代表する名産品でありながら、淹れる手間などから遠ざかっている人も多いはず。
そんなお茶について、静岡市葵区鷹匠のオーガニック抹茶スタンド「CHA10」のオーナーである中野目さんは、「作法や形式に縛られず、毎日続けやすい飲み方を」と話す。
「湯量や温度の調節を気にせずこの時季楽しめるのは“水出し抹茶”。茶葉を丸ごと粉砕しているので香りは損なわず、2g程度の粉末から、300ml程度の抹茶ができます」。
この“抹茶を点てる”というひと手間が香りの秘訣となる。健康面・美容面での効果も期待され、近年は海外の方がよりお茶への関心が高いという。
香りはもちろん、美しいフレッシュなグリーン、そして口に含んだときのほっとする瞬間。全身でその魅力を感じられる、静岡らしい暮らしを再発見しては。
pick up items
バランスのとれた濃厚な味わい「有機抹茶(岡部)」
今回の「水出し抹茶」に使用した抹茶。華やかで上品な甘みとクリーミーなコク、そしてこのフレッシュなグリーン色が特長。すっきりとしたコクは食後にぴったり。
紅茶の概念が変わる芳醇な香り「ウィスキー和紅茶」
ウィスキー製造後のオーク樽の中で和紅茶の茶葉を長期熟成。樽にしみ込んだフルーティな香りが茶葉にうつることで、高貴で優雅なティータイムを過ごせる。
「CHA10」オーナー中野目さんにきいた香りを活かすTips
1.抹茶を茶こしでこす
今回は「水出し抹茶」を実践! まずは抹茶を点てるためのカップをお湯で温めておき、お湯を捨てたら、そこに抹茶(2g程度)を茶こしでこしながら入れる。抹茶がダマになっていると、攪拌(かくはん)しにくく香りも立ちにくい。抹茶は水分に弱いので、開封後は冷蔵庫に入れるなど、空気や水分が触れないような工夫を。
2.抹茶を点てる
ここはぜひ茶筅(ちゃせん)で抹茶を点てたいところ。先ほどのカップに約70℃のお湯(100ml)を入れ、カップの底を切るように動かす。このとき抹茶がふんわり香ってくるはず。30秒ほど点てたら、お好みの量の氷&水を注いで完成。300mlの容器であれば、氷・水それぞれ100mlほどが良バランス。茶葉で淹れるより、香りと色の鮮やかさが継続するのが抹茶の良いところ。
そのほかの記事もチェック!
香る暮らし vol.1 花のある生活
香る暮らし vol.2 アロマオイルのある生活
フリーマガジンWOMO巻頭特集 フリーマガジンに掲載した巻頭特集を紹介。季節に合った内容はもちろん巷で話題のコンテンツを、WOMO編集部ならではの目線で特集記事としてお届け。静岡の女性にぜひ知ってほしい、編集部が注目する内容もピックアップ。